エッジウッド化学事業場
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「アバディーン性能試験場」の記事における「エッジウッド化学事業場」の解説
エッジウッド化学事業場(英:Edgewood Chemical Activity、ECA)は、アメリカ合衆国メリーランド州にあるアメリカ陸軍の化学兵器保存施設である。 1941年以降、アメリカ陸軍は国内で生産した化学剤のおよそ5 %を1米トンの鋼鉄製の容器に入れてアバディーン性能試験場のエッジウッド・エリアで保存していた。2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件以後、ここに保管されていた化学製品の廃棄予定が前倒しされ、アバディーン化学剤処理施設 (Aberdeen Chemical Agent Disposal Facility, ABCDF) が2002年に完成している。薬品の廃棄活動は2003年4月から始まった。この施設は、容器から抜き取ったマスタード・ガスの薬剤 (HD) を処理するために生化学的な処置を用いて無効化を行った。合計1,622米トン(1,472 t)の薬剤が処理され、それらの化学兵器の廃棄は2006年2月までにすべて完了した。2006年現在、ABCDF要員は、施設を無事に閉鎖するための活動を続けている。
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