インバーテッド・レストプランク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/27 12:02 UTC 版)
「バルトロメオ・クリストフォリ」の記事における「インバーテッド・レストプランク」の解説
現存するクリストフォリのピアノのうち、2台には通常とは異なるチューニングピンの設置方法が見られる。すなわち、ピンがこれを支えるレストプランクを貫通しているのである。この方法により、チューニングハンマーはレストプランクの上側で操作するが、弦はレストプランクの下側でピンに巻き取られるようになっている。この方式をとると、弦の張り替えが困難になる代わりに2つの利点が得られた。すなわち、ナット(フロント・ブリッジ)も同様に下側に取り付けられているため、ハンマーにより下から弦が打たれても、打弦の力は弦をナットから引き離すのではなく、逆にナットにしっかり押し付ける方向に働くのである。またインバーテッド・レストプランクは、弦を楽器の中深くに設置するため、ハンマーをより小さく、軽くすることができ、より軽く、反応のよいタッチを実現する。
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