アンティオコス (アンティオコス3世の子)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > アンティオコス (アンティオコス3世の子)の意味・解説 

アンティオコス (アンティオコス3世の子)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/11 15:01 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
アンティオコス
Αντίοχος
セレウコス朝の共同王
在位 紀元前210年 – 紀元前193年
先代 アンティオコス3世
次代 アンティオコス3世
配偶者 ラオディケ4世 (全血妹)
家名 セレウコス朝
父親 アンティオコス3世
母親 ラオディケ3世
出生 紀元前221年
死亡 紀元前193年
テンプレートを表示

アンティオコスギリシア語: Αντίοχος紀元前221年紀元前193年)は、セレウコス朝の君主であるアンティオコス3世ラオディケ3世の長子であり、セレウコス朝の王太子[1]

生い立ち

アンティオコスはマケドニア人とペルシア人の子孫だった。アンティオコス3世が東方へ行ったとき、彼は息子のアンティオコスを紀元前210年に共同王にした。紀元前200年に彼は部分的にパニオンの戦いでセレウコス軍の指揮を取った[2]。彼は真に独立した権威を持っていたとは記録されていないが、セレウコス東部の総督に任命されている。アンティオコスは、父親と共にいくつかの法令と手紙に署名している[2]

紀元前200年に、アンティオコスはパニウムの戦い英語版に加わり、騎兵隊の右翼を支配した。 エジプトの騎兵隊を追跡し、プトレマイオスの中心部を騎兵と共に後部から攻撃したのは彼だった[3]紀元前196年、アンティオコスはセレウコス朝の王位継承者として任命された[4]。その年に、アンティオコス3世はアンティオコスが実妹のラオディケ4世と結婚するように手配した[1]。ラオディケ4世とアンティオコスの結婚は、セレウコス朝における最初の兄妹婚だった[2]。彼らの兄妹結合から、ラオディケ4世はアンティオコスとの間にニサ英語版という娘を産んだ[5]

紀元前193年、アンティオコス3世は、彼の娘であり、息子アンティオコスの妹であり妻である娘を、彼らの母親ラオディケ3世の後継としてメディア王国の教団の指導者に任命した[6]。その年の後半、アンティオコスは死んだ。 彼の家族、特にアンティオコス3世は、彼の死を非常に悲しんだ[2]。アンティオコスの後継は、彼の弟であるセレウコス4世に引き継がれた[4]

脚注

出典

  1. ^ a b Lendering, Jona. “Laodice III”. livius.org. 2017年8月18日閲覧。
  2. ^ a b c d Grainger, A Seleukid prosopography and gazetteer pp. 36–37
  3. ^ Polybius, Histories, book 16, Zeno's Account of the Battle of Panium”. 2017年8月18日閲覧。
  4. ^ a b Antiochus III the Great”. livius.org. 2017年8月18日閲覧。
  5. ^ Lendering, Jona. “Laodice IV”. livius.org. 2017年8月18日閲覧。
  6. ^ Grainger, A Seleukid prosopography and gazetteer p. 48
  7. ^ ラオディケ3世アンティオコス3世と結婚する前、ポントスの王女だった。

参考文献

  • J.D. Grainger, A Seleukid prosopography and gazetteer, BRILL, 1997



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アンティオコス (アンティオコス3世の子)」の関連用語

アンティオコス (アンティオコス3世の子)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アンティオコス (アンティオコス3世の子)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアンティオコス (アンティオコス3世の子) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS