アレクサンダル・パブロビッチとは? わかりやすく解説

アレクサンダル・パブロビッチ

(アレクサンダー・パブロヴィッチ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/24 14:51 UTC 版)

サーシャ・パブロビッチ
Aleksandar Pavlović
引退
愛称 "Saša(サーシャ)"
セルビア語 Александар Павловић
国籍 セルビア
生年月日 (1983-11-15) 1983年11月15日(41歳)
出身地 ユーゴスラビア モンテネグロ
バール
身長(現役時) 201cm (6 ft 7 in)
体重(現役時) 108kg (238 lb)
キャリア情報
NBAドラフト 2003年 / 11巡目 / 全体19位[1]
ユタ・ジャズから指名
ポジション SG/SF
経歴
2000-2003 KKブドゥチノスト
2003-2004 ユタ・ジャズ
2004-2009 クリーブランド・キャバリアーズ
2009-2010 ミネソタ・ティンバーウルブズ
2011 ダラス・マーベリックス
2011 ニューオーリンズ・ホーネッツ
2011-2012 ボストン・セルティックス
2012-2013 ポートランド・トレイルブレイザーズ
2013-2015 KKパルチザン
2015-2016 パナシナイコスBC
Stats  Basketball-Reference.com
Stats  NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ 2004年

サーシャ・パブロビッチ (Saša Pavlović) ことアレクサンダル・パブロビッチセルビア語: Александар Павловић, ラテン文字転写: Aleksandar Pavlović1983年11月15日 - )は、セルビアのプロバスケットボール選手である。ユーゴスラビア連邦モンテネグロバール出身。

欧州のバスケットボール選手らしく、3ポイントシュートを含めたアウトサイドのシュートが上手く、2006-07シーズンの3ポイント成功率は40.5%(フィールドゴール成功率45.3%)[1]と高い数字をマークしている。

経歴

高校時代、メリーランド州アーチビショップスポルディング高校に在籍したことがあり、ボルチモア・カトリック・リーグで1シーズンプレーし優勝を経験した。

KKブドゥチノストセルビア語版に入団した彼は2000-01シーズン、ユーゴスラビアリーグの14試合に出場し平均1.4得点、2001-2002シーズン、ユーゴスラビアリーグの3試合に出場し平均6.7得点、ユーロリーグの2試合にも出場した。2002-03シーズン、ユーゴスラビアリーグの20試合に出場し10.1得点、2.4リバウンド、ユーロリーグではフィールドゴール成功率54%で平均9.6得点、タウ・セラミカ戦では21得点をあげた。

NBA入り後

同じくセルビア・モンテネグロの選手であったダーコ・ミリチッチとともに2003年のNBAドラフト1巡目15位指名でユタ・ジャズから指名されNBA入りを果した。ミリチッチが1順目2位指名であったため、バブロビッチはその陰に隠れがちで、ルーキーシーズンは14試合の先発出場を含む79試合に出場し、平均4.8ポイント、2.0リバウンドの成績を残した。12月3日のヒューストン・ロケッツ戦では18得点をあげた。また2試合で9リバウンドをあげた。ルーキーのベンチ選手としては平均以上の記録だが、彼に期待されたアウトサイドシュート、特に3ポイントシュート成功率は27.1%(フィールドゴール成功率39.6%)と振るわなかった。

2004年6月22日に行われたシャーロット・ボブキャッツエクスパンションドラフトで指名されたが[2]翌日、クリーブランド・キャバリアーズのドラフト1巡目指名権と引き換えにトレードされてキャブスに入団した[3][4]2004-2005シーズンは9試合の先発出場を含む65試合に出場し平均4.8得点、1.1リバウンド、このシーズンの自己最高は17得点を2回、二桁得点を9試合であげた[5]

2005-06シーズンは19試合の先発出場を含む53試合に出場し平均4.5得点、1.5リバウンド。2006年2月21日のオーランド・マジック戦では21得点をマークした[6]。プレイオフ3試合での彼の出番は3分間にとどまった。

2006-07シーズンは28試合の先発出場を含む67試合に出場し9.0得点、2.4リバウンド、1.6アシストをあげた。20得点以上を7試合であげて、3月13日のサクラメント・キングス戦では自己最高の25得点をあげた[7]。2週間後のニューヨーク・ニックス戦では3ポイントシュート7本中6本を決める活躍を見せた[8]。このシーズン3月1日に先発シューティングガードとなって以降の残り24試合すべてで先発出場し、この間平均12.7得点、3.0リバウンド、2.3アシストの数字を残した。この年チームはNBAファイナル進出を果たしたが彼はプレイオフ20試合全てで先発出場しニュージャージー・ネッツとのイースタンカンファレンスセミファイナル第2戦では17得点[9]デトロイト・ピストンズとのカンファレンスファイナル第5戦では9リバウンドをあげて[10]ダブルオーバータイムでの勝利に貢献するなど、平均9.2ポイント、2.3リバウンド、1.6アシストをマークした。

オフシーズンに制限つきフリーエージェントとなった彼はおよそ1ヶ月ほどホールドアウトを続けたが、3年間1,370万ドルでキャブスと再契約を果たした[11]。2008年1月23日のワシントン・ウィザーズ戦で左足を負傷し[12]、23試合に欠場した後、3月12日のニュージャージー・ネッツ戦で復帰を果たし先発出場したが[13]9分間の出場で無得点に終わった[14]。3月14日のワシントン・ウィザーズ戦でシーズンハイの24得点をあげた[15]。このシーズンは15試合で二桁得点をあげた[16]

2007-08シーズンは45試の先発出場を含む51試合で平均7.4得点、2.5リバウンド、1.6アシストの成績を残した。またプレイオフ8試合で平均3.5得点、1.3リバウンドをあげた。チームはこの年のカンファレンスファイナルでオーランド・マジックに2勝4敗で敗れ2年連続のNBAファイナル出場は果たせなかった。

2009年6月25日、シャキール・オニールとの引き換えで彼とベン・ウォーレス、ドラフト2巡目指名権がフェニックス・サンズにトレードされた[17]。9月14日、サンズは彼との契約をバイアウトして[18]ウェーバーにかけ、9月16日、ミネソタ・ティンバーウルブズと1年150万ドルの契約を結んだ[19]

2009-2010シーズン終了後ボストン・セルティックスへ移籍。

2012年7月20日に、トレードでポートランド・トレイルブレイザーズに移籍。

国際大会

セルビアモンテネグロ代表として2002年のヨーロッパU-20選手権に出場して5位、2004年のアテネオリンピックの4試合に出場平均3.5得点、1.8リバウンドの成績を残した。モンテネグロの分離独立後はセルビア代表としてプレーすることを選んだ[20]

参照

  1. ^ Basketball-reference.com Aleksandar Pavlovic Statisticsより引用。 15, June 2007
  2. ^ Charlotte Bobcats Expansion Draft Results”. InsideHoops.com (2004年6月22日). 2010年11月15日閲覧。
  3. ^ Bobcats Acquire Draft Picks In Two Trades”. nba.com (2004年6月22日). 2010年11月15日閲覧。
  4. ^ Bio Page”. nba.com. 2010年11月15日閲覧。
  5. ^ Game Log - 2004-05”. ESPN. 2010年11月15日閲覧。
  6. ^ LeBron scores 26 for Cavs; Darko gets 2 in Magic debut”. ESPN (2006年2月21日). 2010年11月15日閲覧。
  7. ^ Pavlovic, Hughes make up for LeBron's absence in rout”. ESPN (2007年3月13日). 2010年11月15日閲覧。
  8. ^ Cavaliers 93, Knicks 97 - Box score - March 28, 2007”. ESPN (2007年3月28日). 2010年11月15日閲覧。
  9. ^ LeBron kicks into next gear in 2nd half to power Cavs past Nets”. ESPN (2007年5月8日). 2010年11月15日閲覧。
  10. ^ Cleveland Cavaliers VS. Detroit Pistons - Box Score - May 31, 2007”. ESPN (2007年5月31日). 2010年11月15日閲覧。
  11. ^ Pavlovic ends holdout, agrees to three-year deal with Cavs”. ESPN (2007年10月30日). 2010年11月15日閲覧。
  12. ^ Pavlovic could miss up to 2 months with sprained left foot”. ESPN (2008年1月25日). 2010年11月15日閲覧。
  13. ^ Undermanned Cavaliers welcome Pavlovic back into lineup”. ESPN (2008年3月12日). 2010年11月15日閲覧。
  14. ^ James moves into 2nd on Cavs' scoring list, but Nets end slump”. ESPN (2008年3月12日). 2010年11月15日閲覧。
  15. ^ Butler returns as Wizards dodge Cavs, get back to .500”. ESPN (2008年3月13日). 2010年11月15日閲覧。
  16. ^ Game Log - 2007-08”. ESPN. 2010年11月15日閲覧。
  17. ^ Suns Complete Trade With Cavs, Send Shaq to Cleveland”. nba.com (2009年6月25日). 2010年11月15日閲覧。
  18. ^ Suns Buy Out Pavlovic”. nba.com (2009年9月14日). 2010年11月15日閲覧。
  19. ^ Sasha Pavlovic Signs With Minnesota: How Will the New Timberwolf Howl?”. bleacherreport.com (2009年9月16日). 2010年11月15日閲覧。
  20. ^ サーシャ・パブロビッチ、セルビア代表入り示唆”. basketballnavi.com (2007年5月18日). 2010年11月15日閲覧。

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類

クリーブランド・キャバリアーズの選手 ウォルト・フレイジャー  マット・ハープリング  アレクサンダル・パブロビッチ  ハロルド・マイナー  トゥリー・ロリンズ
ユタ・ジャズの選手 エイドリアン・ダントリー  マット・ハープリング  アレクサンダル・パブロビッチ  キリーロ・フェセンコ  トム・チェンバース
ミネソタ・ティンバーウルブズの選手 サム・キャセール  ライアン・ゴメス  アレクサンダル・パブロビッチ  ラモン・セッションズ  ケビン・ラブ
ユーゴスラビアのバスケットボール選手 ダーコ・ミリチッチ  ブラデ・ディバッツ  アレクサンダル・パブロビッチ  イゴール・ラコセビッチ  ムラデン・セクララッチ
セルビアのバスケットボール選手 ミレ・イリッチ  コスタ・ペロビッチ  アレクサンダル・パブロビッチ  ミルサド・テュルクジャン  イゴール・ラコセビッチ
セルビア・モンテネグロのバスケットボール選手 ミレ・イリッチ  コスタ・ペロビッチ  アレクサンダル・パブロビッチ  イゴール・ラコセビッチ  ムラデン・セクララッチ

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