アルダカーン (ヤズド州)とは? わかりやすく解説

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アルダカーン (ヤズド州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 01:20 UTC 版)

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アルダカーン
اردكان
位置
アルダカーン
アルダカーン (イラン)
アルダカーン
アルダカーン (中東)
座標 : 北緯32度18分36秒 東経54度1分3秒 / 北緯32.31000度 東経54.01750度 / 32.31000; 54.01750
行政
イラン
  ヤズド州
  アルダカーン郡
 市 アルダカーン
地理
面積  
  市域 ? km2
人口
人口 (2012年現在)
  市域 55,386人
その他
等時帯 イラン標準時 (UTC+3:30)
夏時間 イラン夏標準時 (UTC+4:30)

アルダカーンペルシア語: اردكان‎、Ardakān、Artagan)[1]とは、イラン都市で、ヤズド州アルダカーン郡の郡中心市に定められている。2012年時点の人口は55,386人[2]

ヤズドから60km離れた場所に位置し、ヤズド州で二番目に大きい都市である。年間を通して湿度は低い[3]

アルダカーンという語はペルシア語で「神聖な場所」「清潔な場所」を意味し(現代ペルシア語でarda+kan/中世ペルシア語でarta+gan)、多くの歴史的宗教施設が建立されている。

歴史

アルダカーンの歴史は12世紀にさかのぼる[3]

クラウディオス・プトレマイオスの『ゲオグラフィア』には、「アルダカーン」というカルマニア英語版の砂漠の町としてアルダカーンが記されているが、町で遺跡は発見されておらず、初期のイスラーム史にもアルダカーンの町は現れない[4]イルハン朝の時代から、史書でアルダカーンの名前が見られるようになる[4]

1933年に町を囲む城壁の一部が取り除かれ、近代的な高速道路が建設される。1959年に旧市街を通る大通りが建設されたが、その際にバザールの一部が解体された。

地区

  • Zeyn Aldin
  • Koshkeno, Bazarno
  • Janat abad

経済

アルダカーンでは伝統的にカナートの恩恵を受けた農業が営まれ、19世紀から20世紀にかけて隊商の拠点として発展した[4]

現代の主要産業は鉄鋼業であり、市の近郊にはチャドルマルー鉄鉱、サーガードのウラン鉱などが存在する[3]。灌漑農業も営まれ、穀物、綿、ピスタチオザクロが特産品として知られている[4]

文化

この地域はイランのゾロアスター教の中心地の一つであり、アルダカーン近郊のシャリーフアーバードにはゾロアスター教徒の聖地が集中している。毎年7月には世界中のゾロアスター教徒が参拝し、祭典が開かれる[3]

出身者

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ アルダカーン (ヤズド州)はGEOnet Names Serverこのリンクで見つけることができる。特別な検索ボックスを開け、「Unique Feature Id」で「-3053575」を入力し、「Search Database」をクリックする。
  2. ^ World Gazetteer: Yazd — largest cities (per geographical entity) Archived 2012-12-08 at Archive.is
  3. ^ a b c d 佐藤 2012, p. 82.
  4. ^ a b c d ARDAKĀN-E YAZD”. Encyclopaedia Iranica. 2018年12月閲覧。

参考文献

  • 佐藤秀信「アルダカーン」『世界地名大事典』第3巻、朝倉書店、2012年、 82頁。
  • ARDAKĀN-E YAZD”. Encyclopaedia Iranica. 2018年12月閲覧。



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