アポローンの神官
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/21 09:23 UTC 版)
このクリューセースは、クリューセー市のアポローンの神官で、娘クリューセーイスの父。 トロイア戦争の際、娘がギリシア軍の捕虜となったため、クリューセースは身代金を持ってギリシアの陣地を訪れ、娘の解放を乞ったが、クリューセーイスを手放したがらないアガメムノーンは彼を乱暴に追い返した。このためクリューセースはアポローンに祈りを捧げ、ギリシア軍に報復することを願うと、アポローンは怒ってギリシア軍に対し9日間死の矢を降らせ、多くのギリシア兵が疫病で死んだ。アガメムノーンはしぶしぶクリューセーイスを返すことに同意したが、代わりにアキレウスの捕虜ブリーセーイスを奪ったため、怒ったアキレウスは戦場に出ることを拒否した。オデュッセウスが船で娘を返しに来ると、クリューセースはアポローンに犠牲を捧げ、怒りを解くことを願ったので、ギリシア軍は疫病から解放された。
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