アトラスオオカブトとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/27 23:32 UTC 版)
「コーカサスオオカブト」の記事における「アトラスオオカブトとの関係」の解説
コーカサスオオカブトの属するアトラスオオカブト属には他に3種(アトラスオオカブト、モーレンカンプオオカブト、エンガノオオカブト)が含まれ、アトラスオオカブトとコーカサスオオカブト、アトラスオオカブトとモーレンカンプオオカブトは分布域が重なるところがある。アトラスオオカブトのフィリピン亜種は最大108mm以上と大型で胸角が湾曲するなど形態がコーカサスオオカブトに似ており、各地からの標本が混ぜられている場合は頭角基部寄りに尖った突起がある方をコーカサスオオカブト、ない方をアトラスオオカブトと判断するが、頭角の発達しない短角型同士では見分けが困難である。実際にはフィリピンにコーカサスオオカブトは分布しないので標本の採集地が判明していれば混同されることはない。コーカサスオオカブトが同所的に分布するスマトラとマレー半島のアトラスオオカブトは非常に小型であるため識別は容易である。雌の相違点は、アトラス雌の前翅には小さい針毛が生えており、お尻の方から指で撫でるとザラザラとしている。コーカサス雌の前翅には柔らかい微毛が生えているため感触がアトラスに比べるとフワフワしていることなどが挙げられる。モーレンカンプオオカブトの雌は前胸が幅狭く下ぶくれでやや細身である。
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