アイ・ガット・ザ・ブルースとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > アイ・ガット・ザ・ブルースの意味・解説 

アイ・ガット・ザ・ブルース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/09 13:10 UTC 版)

アイ・ガット・ザ・ブルース
バディ・ガイスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ブルース
時間
レーベル シルヴァートーン
プロデュース ジョン・ポーター
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 18位(ニュージーランド[1]
  • 38位(スウェーデン[2]
  • 43位(イギリス[3]
  • 45位(オーストラリア[4]、オランダ[5]
  • 136位(アメリカ[6]
バディ・ガイ 年表
ストーン・クレイジー
(1981年)
アイ・ガット・ザ・ブルース
(1991年)
フィールズ・ライク・レイン
(1993年)
テンプレートを表示

アイ・ガット・ザ・ブルース』(原題:Damn Right, I've Got the Blues)は、アメリカ合衆国ブルース・ミュージシャン、バディ・ガイ1991年に発表したスタジオ・アルバム

背景

1980年代初頭よりガイはレコーディング契約を失い、ライヴを主体に活動していたが、1991年、エリック・クラプトンロイヤル・アルバート・ホール公演にゲスト参加した後シルヴァートーンとの契約を得た[7]。本作をプロデュースしたジョン・ポーターは、短期間ロキシー・ミュージックのベーシストを務めた後にブライアン・フェリーザ・スミス等の作品をプロデュースした人物で、当時シルヴァートーンを運営していたアンドリュー・ローダーの友人でもあった[8]

「オレは何から何までツイてない」にはマーク・ノップラー、「ムスタング・サリー」にはジェフ・ベック、「早朝の憂鬱」にはエリック・クラプトンとベックがゲスト参加している[9]。「スティーヴィーへの追憶」はスティーヴィー・レイ・ヴォーンに捧げられたインストゥルメンタルで、レイ・ヴォーンは1990年にヘリコプター事故で死去する直前、ステージでガイと共演していた[10]

反響・評価

母国アメリカでは自身初のBillboard 200入りを果たし、最高136位を記録[6]。『ビルボード』のトップ・ヒートシーカーズでは2位に達した[6]第34回グラミー賞では最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバム賞を受賞し、自身初のグラミー受賞を果たした[11]

ニュージーランドのアルバム・チャートでは13週連続でトップ50入りし、1992年2月23日付のチャートで最高18位を記録した[1]全英アルバムチャートでは5週トップ100入りし、最高43位となった[3]

ピープル』誌のレビューでは「これは若いプレイヤーがポップ性をテコ入れしたオールスター・ショウケースではない。"Five Long Years"にように悪い女を悪戯っぽく歌ったブルースから、痛みに満ちた気品ある嘆きの歌"Black Night"に至るまで、このアルバムを支えているのは、ガイ自身の聡明な歌声と泣きのストラトである」と評されている[10]

リイシュー

2005年に発売されたエクスパンデッド・エディション盤は、ジョージ・マリノ英語版によるリマスタリングが施され、2曲のボーナス・トラックが追加された[9]。「ドゥーイン・ホワット・アイ・ライク・ベスト」は元々シングル「Damn Right, I've Got the Blues」のB面[12]、「トラブル・ドント・ラスト」はバディ・ガイ・ウィズ・ジェフ・ベック名義で発売されたシングル「Mustang Sally」のB面曲であった[13]

収録曲

  1. アイ・ガット・ザ・ブルース - "Damn Right, I've Got the Blues" (Buddy Guy) - 4:31
  2. 俺は何から何までツイてない - "Where Is the Next One Coming from?" (John Hiatt) - 4:37
  3. ファイヴ・ロング・イヤーズ - "Five Long Years" (Eddie Boyd) - 8:25
  4. ムスタング・サリー - "Mustang Sally" (Mack Rice) - 4:43
  5. 隠し事 - "There's Something on Your Mind" (Big Jay McNeely) - 4:46
  6. 早朝の憂鬱 - "Early in the Morning" (Louis Jordan, Leo Hickman, Dallas Bartley) - 3:11
  7. まるで地獄 - "Too Broke to Spend the Night" (B. Guy) - 5:02
  8. ブラック・ナイト - "Black Night" (Jessie Robinson) - 7:46
  9. ラヴ・ユー・ベイビー - "Let Me Love You Baby" (Willie Dixon) - 3:58
  10. スティーヴィーへの追憶 - "Rememberin' Stevie" (B. Guy) - 6:58

エクスパンデッド・エディション盤ボーナス・トラック

  1. ドゥーイン・ホワット・アイ・ライク・ベスト - "Doin' What I Like Best" (B. Guy) - 6:04
  2. トラブル・ドント・ラスト - "Trouble Don't Last" (Eddie Jones) - 5:23

参加ミュージシャン

脚注・出典

[ヘルプ]
  1. ^ a b charts.org.nz - Buddy Guy - Damn Right, I've Got The Blues
  2. ^ swedishcharts.com - Buddy Guy - Damn Right, I've Got The Blues
  3. ^ a b buddy guy | full Official Chart History | Official Charts Company
  4. ^ australian-charts.com - Buddy Guy - Damn Right, I've Got The Blues
  5. ^ Buddy Guy - Damn Right, I've Got The Blues - dutchcharts.nl
  6. ^ a b c Buddy Guy - Awards”. AllMusic. 2016年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月9日閲覧。
  7. ^ Deming, Mark. “Buddy Guy - Biography & History”. AllMusic. 2017年7月9日閲覧。
  8. ^ Frost, Matt (2012年9月). “John Porter: From The Smiths To The Blues”. Sound On Sound. SOS Publications Group. 2017年7月9日閲覧。
  9. ^ a b Buddy Guy - Damn Right, I've Got the Blues (CD, Album) at Discogs - 2005年エクスパンデッド・エディション盤の情報。
  10. ^ a b Picks and Pans Review: Damn Right, I've Got the Blues”. People. Time Inc (1991年11月4日). 2017年7月9日閲覧。
  11. ^ Buddy Guy”. GRAMMY.com. The Recording Academy. 2017年7月9日閲覧。
  12. ^ Buddy Guy - Damn Right, I've Got The Blues (Vinyl) at Discogs
  13. ^ Buddy Guy - Mustang Sally (Vinyl) at Discogs



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アイ・ガット・ザ・ブルース」の関連用語

アイ・ガット・ザ・ブルースのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アイ・ガット・ザ・ブルースのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアイ・ガット・ザ・ブルース (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS