ひきはだ

デジタル大辞泉

ひき‐はだ【^×蟇肌／引き^▽膚】

読み方：ひきはだ

１ 「蟇肌革」の略。

２ 蟇肌革で作った刀の鞘袋(さやぶくろ)。

「道中着る物を脱ぎかへ、—取り捨て」〈浮・永代蔵・二〉

刀剣用語解説集

引肌（ひきはだ）

蟇肌とも書く。旅行等遠出の際に拵の鞘部分を雨露埃や損傷等から護る目的で、鞘全体に覆せて用いる保護具。皺皮を縫い合わせた筒状とされており、その表面の状態が蝦蟇の肌に似ているところからの呼称で、後に引肌の文字が当てられるようになった。実用の時代には、ここに目印を描いて敵味方の判別を容易ならしめることもあった。