ちりめん街道とは? わかりやすく解説

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ちりめん街道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/02 03:30 UTC 版)

ちりめん街道(ちりめんかいどう)は京都府与謝郡与謝野町加悦重要伝統的建造物群保存地区の通称。旧加悦町役場庁舎から西山工場までの南北700メートルの旧街道に面した地区を指す。16世紀後期の安良城[注釈 1][注釈 2]築城に端を発する、敵兵の侵入を防ぐためにつくられたとされる、途中4か所で鉤の手に折れ曲がるクランクがあるのが特徴である[3][4]。縮緬流通の拠点として栄え、神社仏閣をはじめ、織物工場、商家、医院、旅館、役場庁舎などの構成建築物が立ち並ぶ一帯である[5]日本遺産丹後ちりめん回廊」の構成文化財の一つである[6]


注釈

  1. ^ 安良城の他に、安良山城、加悦城、賀悦城、加屋ノ城とも記されている[1]
  2. ^ 現・加悦中学校裏山 標高128メートル、比高113メートルの山上に築かれた山城であり、天神山北約1キロに位置[2]
  3. ^ 飲喰店と史料には明記[13]
  4. ^ 1911年明治44年)2月14日事業開始[13]
  5. ^ 専用住居だけでなく、店舗として使われているもの、空き家となっているものを含めた民家(90軒)を対象にした調査(うち52軒は内部の実測のほか、聞き取り調査によるものを含む。)による[14]
  6. ^ 「広間型」と呼ばれる平面形式。土間(ニワ)、居間(シモノマ、ダイドコ)が広い一室になり、その奥に座敷(オモテ)、寝室(ヘヤ、ナンド)が並ぶ形式。田の字型の間取りも特徴の一つ[30]
  7. ^ 屋根を支える主な構造の部分およびその構造の部分で作られる空間[31]
  8. ^ 上屋に対して付属的な構造の部分およびその構造の部分で作られる空間[31]

出典

  1. ^ 和久田薫 2009, p. 26.
  2. ^ 和久田薫 2009, pp. 25–26.
  3. ^ a b c d 加悦町史編纂委員会 2007, p. 637.
  4. ^ a b 和久田薫 2009, p. 97.
  5. ^ 丹後ちりめんの産地『与謝野町』を旅する|海の京都観光圏(与謝野町観光)”. 海の京都DMO. 2019年12月8日閲覧。
  6. ^ 300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊 詳細” (PDF). 日本遺産ポータルサイト. 2019年12月8日閲覧。
  7. ^ 加悦町 2005, p. 1.
  8. ^ 和久田薫 2009, p. 18.
  9. ^ 地域活性化センター 2004, pp. 122–123.
  10. ^ ストーリー”. 海の京都DMO. 2019年12月8日閲覧。
  11. ^ 和久田薫 2009, p. 91.
  12. ^ 和久田薫 2009, p. 94.
  13. ^ a b c d 加悦町史編纂委員会 2007, pp. 640–641.
  14. ^ a b c d 加悦町史編纂委員会 2007, p. 643.
  15. ^ 旧尾藤家住宅”. ちりめん街道HP. 2020年2月10日閲覧。
  16. ^ 丹後ちりめんと共に生きた町〜伍、ちりめん街道の歴史(年表)”. ちりめん街道HP. 2020年2月10日閲覧。
  17. ^ 重要伝統的建造物群保存地区一覧”. 文化庁. 2019年12月5日閲覧。
  18. ^ ちりめん街道|観光情報検索|京都“府”観光ガイド  ~京都府観光連盟公式サイト~”. 京都府観光連盟. 2019年12月4日閲覧。
  19. ^ 文化庁文化財部参事官(建造物担当)『歴史を活かしたまちづくり 伝統的建造物群保存地区87』文化庁文化財部参事官(建造物担当)、2010年6月、92頁。 
  20. ^ 与謝野町教育委員会 社会教育課『ちりめん街道 与謝野町加悦伝統的建造物群保存地区~まちづくりの記録~』与謝野町教育委員会 社会教育課、2016年、3頁。 
  21. ^ 与謝野町教育委員会 社会教育課『ちりめん街道 与謝野町加悦伝統的建造物群保存地区~まちづくりの記録~』与謝野町教育委員会 社会教育課、2016年、8頁。 
  22. ^ 与謝野町教育委員会 社会教育課『ちりめん街道 与謝野町加悦伝統的建造物群保存地区~まちづくりの記録~』与謝野町教育委員会 社会教育課、2016年、14頁。 
  23. ^ 与謝野町教育委員会 社会教育課『ちりめん街道 与謝野町加悦伝統的建造物群保存地区~まちづくりの記録~』与謝野町教育委員会 社会教育課、2016年、11-12頁。 
  24. ^ 与謝野町・与謝野町教育委員会『与謝野町文化財保存活用地域計画 - 丹後国・与謝野町の歴史文化を守る・活かす・受け継ぐ -』与謝野町・与謝野町教育委員会、2022年7月、17頁。 
  25. ^ 与謝野町教育委員会 社会教育課『ちりめん街道 与謝野町加悦伝統的建造物群保存地区~まちづくりの記録~』与謝野町教育委員会 社会教育課、2016年、14-18頁。 
  26. ^ 与謝野町教育委員会 社会教育課『ちりめん街道 与謝野町加悦伝統的建造物群保存地区~まちづくりの記録~』与謝野町教育委員会 社会教育課、2016年、18-25頁。 
  27. ^ 衣川千尋「木製バス待合所設置 宮津高生 ちりめん街道沿いに」『京都新聞(地域面)』、2021年2月16日、22面。
  28. ^ バス待合所、思い出に 宮津高3年、旧役場前で製作 /京都”. 毎日新聞. 2021年2月16日閲覧。
  29. ^ 与謝野町・与謝野町教育委員会『与謝野町文化財保存活用地域計画 - 丹後国・与謝野町の歴史文化を守る・活かす・受け継ぐ -』与謝野町・与謝野町教育委員会、2022年7月、160頁。 
  30. ^ 加悦町史編纂委員会 編『加悦町史概要版 古墳公園とちりめん街道』加悦町史編纂委員会、2004年12月、135-136頁。全国書誌番号:20732078 
  31. ^ a b c 加悦町史編纂委員会 2007, pp. 644.
  32. ^ 加悦町 2005, p. 3.
  33. ^ 加悦町『加悦町加悦』加悦町、2005年、135頁。 
  34. ^ a b 加悦町史編纂委員会 2007, pp. 654–656.
  35. ^ 加悦町史編纂委員会 2007, pp. 656–658.
  36. ^ 加悦町史編纂委員会 2007, pp. 659–661.
  37. ^ 加悦町史編纂委員会 2007, pp. 661–664.
  38. ^ 加悦町史編纂委員会 2007, pp. 683–684.
  39. ^ 加悦町史編纂委員会 2007, pp. 665–666.
  40. ^ 加悦町史編纂委員会 2007, p. 666.
  41. ^ 加悦町史編纂委員会 2007, p. 681.
  42. ^ 加悦町史編纂委員会 2007, pp. 693–694.
  43. ^ 加悦町史編纂委員会 2007, p. 696.
  44. ^ レトロな元町役場が観光拠点に 京都・旧加悦町、来春オープン)”. 京都新聞2019年7月22日. 2019年12月8日閲覧。
  45. ^ a b 加悦町 2005, pp. 142–143.
  46. ^ a b c d 和久田薫 2009, p. 92.
  47. ^ 丹後地域広域市町村圏事務組合『2001-丹後はもっと素敵になる 』丹後地域広域市町村圏事務組合、1994年3月、21頁。 
  48. ^ 加悦町 2005, p. 146.
  49. ^ 加悦町 2005, p. 144-145.
  50. ^ 与謝野町教育委員会 社会教育課『ちりめん街道 与謝野町加悦伝統的建造物群保存地区~まちづくりの記録~』与謝野町教育委員会 社会教育課、2016年、5-6頁。 
  51. ^ 広報よさの 2022年7月号” (PDF). 与謝野町. pp. 9-10. 2023年9月3日閲覧。


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