「未来の善・悪を見分ける知識」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 00:17 UTC 版)
「ラケス (対話篇)」の記事における「「未来の善・悪を見分ける知識」」の解説
27. ソクラテスは、ニキアスの言う「恐ろしいもの」とは「未来に予期される悪いもの」で、「恐ろしくないもの」とは「未来に予期される悪くないもの・善きもの」ということでいいか問う。ニキアスも同意する。ソクラテスは、それらを知っていることが「勇気」ということでいいか問う。ニキアスも同意する。 28. ソクラテスは、「知識・技術」は、対象が過去のものであれ、現在のものであれ、未来のものであれ、1つの統一されたものとしてあると指摘。対象の時に関係無く、医術が、農作術が、将軍術が、法律が、そうであるように。ニキアスも同意する。ソクラテスは、それではニキアスの「恐ろしいもの(未来の悪)と恐ろしくないもの(未来の非悪・善)を見分ける知識」が「勇気」であるという定義は、対象を未来に限定している以上、狭過ぎると指摘。ニキアスも同意する。
※この「「未来の善・悪を見分ける知識」」の解説は、「ラケス (対話篇)」の解説の一部です。
「「未来の善・悪を見分ける知識」」を含む「ラケス (対話篇)」の記事については、「ラケス (対話篇)」の概要を参照ください。
- 「未来の善・悪を見分ける知識」のページへのリンク