「天保銭」の廃止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 00:28 UTC 版)
陸大卒業者は「天保銭組」と呼ばれ、対して陸大を出ない大多数の将校は「無天組」と呼ばれた。 無天組の天保銭組への反発・妬みを考慮し、1936年(昭和11年)5月に陸軍大学校卒業徽章を授与する制度が廃され、既卒者が陸軍大学校卒業徽章を佩用することも禁じられた。よって、同年11月に卒業した48期以降の陸大卒業者には、陸軍大学校卒業徽章は授与されていない。 昭和11年5月に「天保銭」の佩用が禁じられた後、陸大卒業者の軍服の右胸下には「天保銭」を佩用していた時に空いた穴が残った。陸大卒業者の中には、昭和11年5月以降に新調した軍服の右胸下に、同様の穴をわざわざ空けて、自らが陸大卒業者であることをさりげなく誇示する者もいた。
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