《鏡の中から》
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 04:11 UTC 版)
夜中、箱をかぶったまま〈ぼく〉は病院へ向った。建物の裏にまわって〈彼女〉の部屋の窓から話をしようと考えるが、ふと電気の点った或る部屋を鏡で反射させて覗くと、〈ぼく〉とそっくりな〈贋箱男〉の前で〈彼女〉がヌードになっていた。それはどこかで見たことのあるような光景で、自分の願望の幻のようで嫉妬心をかき立てられた。〈ぼく〉は〈贋箱男〉の代りに、自分が箱と手を切ってみることを考え始めるが、そのために誰か(彼女)に手を貸してほしいと思いながら、とりあえずそこを立ち去る。
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