orz
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/01 10:23 UTC 版)
由来
2002年頃、TECHSIDE(個人ニュースサイト兼コミュニティサイト)の「TECHSIDE教えて君BBS(教えてBBS)」において、ケーブルカバーに関する質問の中で使われた文字によって図式化されたカバーとケーブル「_| ̄|○」が、跪き頭を垂れる人に見えると話題[注釈 1]になり、それを受け、該当サイトの「TECHSIDE一言板。」でも話題[注釈 2]となった。その後、記号で構成される「_| ̄|○」より簡便でアルファベットのみで構成される、「orz」などの変種が作成され、こちらの方が主流となった。
変種
「orz」には類似したアスキーアートがあり、crz、brz、OTL、Oro、Or2、On_、Otz、ocz、sto、szo、Jto、oyz、SMLなどもある。
類似として、ドメイン名の「.org」が、立位体前屈に見えるとの意見もある。
呼称
- 失意体前屈
- 由来である「_| ̄|○」の普及初期には特に名称らしきものはなかったが、いつの頃からか失意泰然と立位体前屈をもじって失意体前屈と呼ばれるようになり、一時期はこれが「orz」の呼称にもなった。
- オーズ
- アスキーアートであるため声に出して読まれること自体は少ないが、アルファベットをそのまま読み「オーアールゼット」、ローマ字読みして「オルズ」、英語風に読み「オーズ」、ドイツ語風に「オルツ」と読む場合もある[1]。
- がっかり
- イメージなどから「がっかり」「ガックリ」「ガックシ」などと呼ばれる事もある[1]。
- オリザノール
- 2010年10月には、2ちゃんねるに「Orzの正しい読み方が判明」とするスレッドが立てられ、「γ-オリザノール」の成分表記が「γ-Orz」であることを理由に、このアスキーアートも「オリザノール」と呼ぶことが提案された[2]が定着しなかった。
日本国外での使用
2004年以後、台湾、 香港、中国とその使用域が拡大した。[要出典]
2006年1月22日には、台湾の大学学科能力測験(日本における大学入学共通テストに相当)の国語の試験第二部の問1において、「Orz」の語が使用された(問題文(PDF、第6項に該当記述あり))。使用されたのは文章の中から誤った言葉を見つけて修正せよ、という文章題中であり、「3Q得Orz」が誤った用法として例示された。つまり「3Q得Orz」ではなく「感謝得五體投地」と書かなければならない、と問題中で例示された。しかし、この使用法自体がおかしい(「失望」ではなく、「深々と頭を下げている」即ち「非常に感謝している」とされている)ため、出題者がインターネットスラングの意味を分からずに無理矢理に使った態度には疑問の声が上がった(なお、こういう意味での使い方もあるという主張もあるが、一般的とは言えない)。
注釈
- ^ 教えてBBS内での雑談などは管理者の判断(資料としての視認性を増すため)により、ログから削除された。
- ^ 一言板での第一声は、2002年12月23日に「<正直>アフターバーナー予約してしまいました_| ̄|○←早速使ってみるw (12/23 00:20)」「<_| ̄|○>←イイねー! (12/23 01:11)」などがTECHSIDE一言板。の過去ログ(Internet Archive:題名がFF11となっているが、一言板のログ。年に関してはInternet Archiveがログを収集した年月から逆算できる)で確認できる。また、話題になった「教えてBBS」では、こちらの音が鳴りませんというスレッドで2002/12/21 22:42に使われており、これが現存最古の_| ̄|○となっている。
出典
- ^ a b “結果発表 - orzの発音 - コッソリアンケートβ”. find.moritapo.jp. 2020年11月11日閲覧。
- ^ orzの読み方は「オリザノール」と判明 web R25、リクルート、2010年10月7日
- ^ https://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/1152939.html
ORZ
- orzのページへのリンク