SHADOW SKILL
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/12 04:56 UTC 版)
登場人物
特に注釈のない限り、漫画版を基本として記述する。また声は特に記述のない限り、テレビアニメ・OVA・ドラマCD共通。
主要キャラ
- ガウ・バン
- 声 - 松岡章夫 / 幼少期 - 永田亮子
- 字名「黒き咆哮(ブラック・ハウリング)」
- 主人公。14歳の闘士(ヴァール)。住んでいた村が盗賊に襲われて壊滅し、孤児となったところでエレと出会い、以来エレの弟として育てられている。心優しく素直で感受性の強い少年で、修練闘士であるエレを師匠とし、冒険の先々でさまざまな闘いを経験することで、人として、闘士として成長していく。修練闘士になる以前からクルダ流交殺法影技(えいぎ)、そして武技言語を操り、音だけしか残さず姿を捉えられないほどの素早い動きから、「黒き咆哮」の字名を持つ。
- 魔導力を必要としない世界で人々を導く「人の王」となるためにクルダ流交殺法院流創始者のシア・カーンと聖王国アシュリアーナ王女リルベルト・ル・ビジューの間に生まれた子で、ヴァジュラとヴァイ・ローは実兄、シャイル・ライディンは異母姉。後にカイ・シンク(初代クルダ王)に打ち勝ち、第60代修練闘士となる。エレとの最後の戦いに勝利した後、ヴァイ・ローより「刀傷(スカーフェイス)」の字名を受け継ぎ、修羅の王として生きてゆく道を選ぶ。また、ガウが「刀傷(スカーフェイス)」の字名を受け継いだため、歴史には第60代修練闘士の「黒き咆哮(ブラック・ハウリング)」は存在しないものとなる。
- エレ・ラグ
- 声 - 林原めぐみ
- 字名「影技(シャドウ・スキル)」
- 18歳。第59代修練闘士(セヴァール)。字名の由来はクルダ流交殺法影技の使い手であるためと一般的には言われてきたが、実際はクルダの歴史にてあまりに危険な技のために追放・封印されたクルダ流交殺法陰流の使い手であり、「陰を知る者」という意味。最年少で修練闘士になり、若手最強と称される女性。ディアスの実妹で、ガウの姉のような存在であり師匠。闘いにおいてはその強さと闘いの美々しさで人々の畏怖と尊敬を集める一方、普段は酒にだらしなく、飲み過ぎてパーティの資金を使い込んだり、大量の借金を抱えたりしてはその都度フォウリィーの制裁を受けている。
- 修練闘士と魔導師という2つの力を持つカイ・シンクと、最強の魔導師ギネビィア・ハフェ・シエルの間に産まれた娘。修練闘士としての強靭な肉体と、どんな相手にでも立ち向かう不屈の精神を持つのはそれが大きな理由である。シア・カーンの弟子として陰流の技を磨いていたが、己の野望のために自分の生き方すらも決めようとする師匠シア・カーンに反発して出奔する。シア・カーンを倒したガウと闘うが、一撃必殺の前に敗れ去り、「其の一撃は無敵なり」の武技言語をガウに送り、兄と同様に倒れることなく死亡、と思われたが実は生きており、修羅の王として生きていくガウの道を認め、自身はガウの姉としてではなくガウを愛する女性として、「修羅の花嫁」となり共に歩んでいくことを誓う。
- フォウリンクマイヤー・ブラズマタイザー
- 声 - 水谷優子
- 通称「フォウリィー」。呪符魔術士(スイレーム)の女性。出身は聖都ジュリアネスだが、現在はクルダに住んでいる。元々は呪符魔術士の掟に従い、暗殺者「フィアー・アルカナ(恐怖の呪符)」として父親(フォウリィーの師匠でもある)の仇であるエレの命を狙っていたが、決着が付かないまま、エレを見極めるためにパーティを組んでいた(後に兄弟子の陰謀と判明)。呪符魔術師としての腕もさることながら、体術でもエレに引けを取らない動きを見せる。パーティを組んで旅をしていく中でエレのことを理解し、現在では互いに心を開きあえる親友となっている。エレを狙う前に「暗殺の練習」と称してクルダの傭兵を何百人と暗殺しており、「リキトアの魔女」の二つ名がある。パーティ内唯一の既婚者で、夫は魔導師(ラザレーム)のワークス・F・ポレロ。夫よりエレの生存を知らされていた唯一の人物。修羅の王の道を歩むガウとエレに同行して共に旅立つ。
- キュオ・リュー
- 声 - 大谷育江
- 獣魔捕人(セプティア)の少女。16歳。クルダ国王イバ・ストラの実兄で獣魔捕人隊「ファントム」隊長ジン・ストラの孫娘であり、「ファントム」唯一の生き残り。「ファントム」が巨大獣魔「月の王」により全滅させられた際に祖父を亡くし、仇を討つために手伝いを探している時にガウ達と出会い、以降、行動を共にする。直接的な戦闘能力はほとんど持っていないが、獣魔捕人らしく獣魔や自然に関する知識に明るい。後に血縁者である国王イバ・ストラの死去にともない、暫定的に傭兵王国クルダの新国王の座に就く(クルダの国法に基づけばエレがその座に就くはずだったが、それを嫌がった彼女に押し付けられた)。チェリンクという円環形の捕縛用武器を愛用。ガウにずっと好意を寄せている。
- 世界からの魔導力の消滅に伴い、人間同士が争う群雄割拠の時代に自分は王にはふさわしくないと判断してクルダの王位をスクリーブ・ローエングリンに譲り、ガウ一行に同行する。その際、エレに対してガウを諦めていないと女性としてライバル宣言をする。
- ヴァイ・ロー
- 声 - 大塚明夫(OVA・ドラマCD) / 松本保典(テレビアニメ)
- 字名「刀傷(スカーフェイス)」
- 第57代修練闘士にして真修練闘士(ハイ・セヴァール)。傭兵王国クルダ2000年の歴史上、最強と称される英雄。左頬にはかつてカイ・シンクにつけられた傷痕がある。酒が好物で、英雄というイメージからはかけ離れた非常にノリの良い性格。その言動は普段は周囲を煙に巻くとぼけたものだが、いざという時にはものごとの筋はきちんと通す。その強さはもはや人外のものとも言われ、生きながらにしてすでに伝説とされている。クルダの闘士は戦いに赴く際、闘いを彼に捧げる意味を込めて、左頬に自らの血で彼の刀傷を模した「刀傷の化粧」を施す。ガウと同じくシア・カーンとリルベルト・ル・ビジューの間に生まれた子であり、ガウの実兄。またヴァジュラは双子の兄。既婚者であり、妻はジュリアネス聖騎士のフォルスティース・ロー。傭兵としての仕事以外では、「ワンアイ(片目)」というブランド名で服の仕立て屋をしており、本店をジュリアネスに持ち、各地に支店を持っている。また、ガウに字名を譲った後、フォルスティースの言葉からガウと戦い命を落としたことがうかがえる。
- スクリーブ・ローエングリン
- 声 - 山口勝平
- 字名「白き閃光(ホワイト・ライトニング)」
- 通称「ロウ」。真闘士(ハイ・ヴァール)。クルダ流交殺法表技(ひょうぎ)を得意とする。クルダ国王イバ・ストラの直弟子。まだ闘士でありながら、あまりの強さのためにガウ同様に字名を持ち、武技言語も使用できる。国王イバ・ストラのエレに対する召集の勅命を携えた密使として登場、最初は修練闘士であるエレの召集にガウが邪魔であると見なして排除しようとするが、闘いを通じて互いの実力を認め合い、親友となる。姉が複数人いる模様だが詳細は不明。
- その正体はジュリアネス聖騎士であり、初代クルダ王の封印の監視をしていたが、フォウリィーとの戦いで初代クルダ王の封印が解けていたことを知る。特徴的な大きなイヤリングは聖騎士としての彼に与えられた秩序法典でもある。自分を聖騎士だと分かっていた上でクルダ流交殺法の奥義を与えてくれた師イバ・ストラには深い感謝と尊敬を抱いている。
- キュオに好意を寄せており、「月の王」討伐など陰日向に彼女の手助けをしているが、キュオはその好意には気づいていない。群雄割拠の時代になった世界でクルダを導くため、キュオより王位を譲られクルダの王となる。
傭兵王国クルダ
- カイ・シンク
- 声 - 子安武人
- 字名「紅(クリムゾン)」(修練闘士としての字名)、「銀の剣(シルバーソード)」(魔導師としての字名)
- 第56代修練闘士。修練闘士の暴力と魔導師の魔力を併せ持つ唯一の人物。
- 「刀傷」ことヴァイ・ローの左頬の傷をつけた張本人であり、彼に最大の恐怖を感じさせた人物。修練闘士としてはクルダ流交殺法剣技の使い手であり、蛇蝎(だかつ)と呼ばれる手投げ式の短刀を自在に操る。また魔導師としてはクルダの王室政務官であり、クルダ国王の側近として政治の補佐を執り行っている。
- その正体は、2000年前に7人の仲間と共に当時クルダを支配していたキシュラナに独立戦争を仕掛け、クルダを建国した「紅の王」と呼ばれた初代クルダ王にしてクルダ流交殺法創始者。魔導師として鬼珠(きしゅ)という宝玉を創り出し、その力を使った超再生能力で事実上の不老不死を得ている。しかしクルダ王となった後、諸国にその力を恐れられ、彼自身が永遠に聡明な王であり続けるわけではないと考えた仲間達が諸国と結託し、肉体と魂を分けて封印された。7人の仲間は封印の際に彼の呪いの血を受け、老いることも自殺することもできない呪いを受けた。殺戮と闘争の本能が鬼珠に封印されてキシュラナの厳重な管理下に置かれ、肉体はクルダの地下深く封印される。
- ギネビィアが封印の際に細工を施し自然に封印が解かれるようにしていたため、後の世に封印から目覚める。記憶をギネビィアに操作されていたために、自身が初代クルダ王であることを覚えていなかったが、聖王女がクルダに使用した大魔法「華厳(けごん)」によって地下の自身が封印されていた跡地が露出した際に記憶が復活、初代クルダ王として覚醒する。その後は自分を倒す事のできる存在としてガウを選び闘う。ガウとの戦闘で鬼珠を破壊され肉体を失うが、意思と魔導力のみを持った存在「幽星体(アストラルボディー)」となり、ガウに修練闘士の称号を与えた後、多くのクルダの英霊と共に異世界へと旅立つ。
- ディアス・ラグ
- 声 - 宮本充
- 字名「黒い翼(ブラック・ウイング)」
- エレ・ラグの実兄。闘士としてエレ以上の素質を持ち、修練闘士になるのは間違いないと思われていた。だが、エレが幼少時に流行り病にかかったため、ディアスは妹の莫大な治療費を稼ぐために過度の戦闘をこなし続けた。結果、エレは助かったが、代償としてディアスの身体は壊れてしまい修練闘士にはなれなくなる。その後は当代一の武器の名工として、クルダ領内のブロラハンという町に一人で暮らす。ガウを弟と呼んで実弟のように接し、自らが作り上げた最強の武器であるブーメラン「ブラック・ウィング」をガウに託す。後にガウを守るために朽ちかけた身体でダークネスと対決し、自らの命と引き換えにガウを守り、「人間として」闘いに勝利する。死後、聖王女リルベルト・ル・ビジューから聖王国アシュリアーナの闘士に与えられる最高の称号「ソード・オブ・アシュリアーナ(聖国の剣)」を授与される。
- カイン・ファランクス
- 声 - 辻谷耕史
- 字名「G」
- 第58代修練闘士。闘士として純粋に強さを求める余りに心を狂気に支配され、祖国を裏切りソーウルファン王国の鉄騎兵団参謀としてクルダに戦いを挑む。鉄騎兵団の敗走後は単独でクルダ城内に潜入、国王イバ・ストラの首を狙う。実は3年前にもイバ・ストラの命を狙っており、その際にスカーフェイスに倒されていたが、自らはそこで倒されることを予想して死者を操る呪符にその身を操られる存在となっていた。王を守るために駆けつけたガウと闘って敗れ、最後はガウに自らが成し得なかった心清い真の闘士の夢を託して消滅する。残留思念が少数の呪符と共にガウの体に残っており、レンとの初戦で敗北寸前だったガウに語りかけている。
- イバ・ストラ
- 声 - 佐藤正治
- 字名「鷹の目(ホーク・アイ)」
- 第55代修練闘士にして真修練闘士。クルダ国王。字名は、どんな攻撃でも初手で見極めることができることから付けられた。キュオの祖父ジン・ストラの弟。陰流のクルダ侵攻の際ヴァジュラと戦うが、ヴァジュラの顔がヴァイに似ていることに驚いた隙をつかれ陰流「刹那」を受け死亡。クルダ地下でエレとカイの戦闘後、カイのあふれた魔力により一瞬だけ復活。崩れた瓦礫を両断しキュオとロウを守る。
- フェオリナ
- 声 - 竹ノ内美奈子
- クルダで酒場兼旅館を営む少女。武器職人であり酒造りの名人でもあった父親が遺した酒場を一人で切り盛りしている。ちなみに、元はファンが作ったホームページ『アシュリアーナの酒場』の看板キャラクター。ホームページに顔を出していた岡田芽武が、管理人の許可を得て作中に登場させたという経緯がある。
- コア・イクス
- 呪符魔術師。第1話に登場。闘技祭におけるエレの決勝での対戦相手であったが、字を欲するあまりに試合前にエレを不意打ちし、対戦資格を失う。その後呪符で獣魔を復活させ、ガウを人質にしてエレを倒そうとするが、呪符の呪縛を逃れたガウによって獣魔を倒されて失敗した。その後はしばらく姿を見せなかったが、ソーウルファン王国のクルダ襲撃時に再登場。クルダを覆う火炎を呪符で操作し、エレたちが王城へ行くための道を作る。現在はクルダ呪符魔術師隊の副長。
聖地ジュリアネス
- リルベルト・ル・ビジュー
- 声 - 天野由梨
- 聖都ジュリアネスを統べる聖王女にして、聖王国アシュリアーナを象徴する存在。2000年前に初代クルダ王と共に戦った7人の1人であり、当時の字は「神異」。不老不死の呪いの後、姉ラルジェントと共に聖王国を建国。前聖王女であった姉がエリアードにより幽閉された後から現在に至るまで聖王女として君臨している。ヴァジュラ、ヴァイ、ガウの実の母。自らの体内に封印した真の秩序法典を狙うギネビィアを退けた後、シア・カーンを打ち滅ぼそうとするが逆に返り討ちに遭い、ガウに母親として何もしてやれなかったことを贖罪し、最後は息子の幸せを願いながら消滅する。
- 自らが魔導師でありながら、人は魔導力に頼ることなく己の力のみで生きていけると考えており、この世からの魔導力の消滅を望んでいる。そういった意味でシア・カーンとは意見の一致を見ており、シア・カーンとの間にガウたち3人の息子を儲ける動機となった。ガウを守るため、シア・カーンに闘いを挑むが、彼の圧倒的意志力の前になすすべなく敗れ、殺害される。リルベルトが死んだことにより、魔導力は世界から消滅し、世界は人による群雄割拠の時代を迎えることになる。
- ルナリィス・アンブラ
- 声 - 高木礼子
- 月影とよばれる人外の存在。人の命の時間を止めることができる力を有している。2000年前に初代クルダ王と共に戦った7人の1人であり、本名はシンブ・カグラ。当時の字は現在の異名と同じ「月影」。不老不死の呪いの後悠久の時を旅し、魔導神と呼ばれるほどの力を得るに至った。岡田芽武が原作を手がけていた漫画『幻想世界英雄列伝忍ザード』の主人公でもある。人の世界で起きた騒乱は人の手により収められるべきと考え、異世界へと旅立つ。
- ラルジェント・ル・ビジュー
- 20年前エリアードに幽閉され姿を消した前聖王女。現聖王女リルベルトの実姉。2000年前に初代クルダ王と共に戦った7人の1人であり、当時の字は「光輪」。不老不死の呪いの後、妹リルベルトと共に聖王国を建国。エリアードを破ったヴァイにより幽閉から救出されるが、幽閉の中で魔導力を吸収されていたため自身の命も尽きており、エリアードと共に消滅する。
- ギネビィア・ハフェ・シエル
- 最強の魔導士と呼ばれる女性。2000年前にクルダ王と共に戦った7人の1人であり、当時の字は「焔皇」。予知の能力を持ち、聖王国摂政として政治に関わっているが、その姿は禁忌とされており、聖王女など一部の者以外は見ることを禁じられている。聖王女さえも120年ほど姿を見ておらず、聖騎士の間では既に存在していないものと思われていた。カイ・シンク封印の際に後々自然に解けるよう封印に仕掛けを施し、さらにカイ・シンク本人と関係者の記憶全てを改竄しカイ・シンクが初代クルダ王であることを隠蔽した。
- 魔導師として世の理の探究を追い求めた果てにリルベルトが封印する真の秩序法典に記された知識と人外の力を欲し、魔戦形態を超えた超越魔導で不死者となってリルベルトに闘いを挑んだが、最後はリルベルトに全身をバラバラにされた上で秩序法典ごと宇宙空間に追放される。
- 女としてカイ・シンクを愛しており、彼との間にエレを儲けている。カイ・シンクの封印に細工を施したのは彼を愛するが故の行動であり、また母親として子供の前に立つことができないという意味で、彼女はリルベルトと同じであった。
- フォルスティース・ロー
- ジュリアネスの聖騎士。聖騎士の中でも特に腕の立つものがなれる禁楼衆のひとりとして、聖王女をお守りする役目を担っている。腕前は禁楼衆ナンバー2。ヴァイの妻であり、『俺を止めるために本気で立ちはだかることができる奴』として、ヴァイからの信頼を受けている。
陰流の者達
- シア・カーン
- 声 - 大友龍三郎
- クルダ流交殺法陰流創始者にして、虎の王の異名を持つ。陰流が地上で最強の闘技であることを証明することを目的として掲げているが、真の目的は魔導力を世界から消し去り、人が魔導力に頼らずに人のまま神を超えた人の王のもとで世界をひとつにする事。2000年前に初代クルダ王と共に戦った7人の1人であり、当時の字は「虎王」。不老不死の呪いを受けた後、陰流を創始。さらに同じクルダ建国の仲間であった聖王女リルベルトとの間にヴァジュラ、ヴァイ、ガウを儲ける。ガウを人の王として成長させるためにさまざまな手段を講じ、それを成し遂げるためにはどんな障害も実力で排除しようとする。
- リルベルトを手にかけた後、『クルダの傭兵』として立ちはだかるガウと闘う。強靭な肉体と精神力、そしてガウをも上回る速さでガウを追い詰めるが、最後は基本に立ち返ったガウの一撃必殺の蹴り技の前に倒れる。
- レン・フウマ
- 声 - 関智一
- シア・カーンの弟子のひとりで陰流の使い手。師であるシア・カーンを父のように慕っているが、自身がガウのテストケースであることを知り、ガウに激しいライバル心を燃やしている。陰流のクルダ侵攻の際にガウとの最終決戦に臨み、戦闘では優勢だったが援軍に来たキシュラナ軍の矢を受け一度死亡。直後にカイの魔導力によって復活し、カイによって魔法「神羅(カグラ)」を施され、全てのクルダ流交殺法を知る最強の闘士となるが、ガウが繰り出した陰流「空牙(クーガ)」を受け死亡。死の間際、ガウとは敵ではなく兄弟のようになりたかったのだと気づいて死亡する。その後、クルダ地下でエレとの戦闘によりあふれたカイの魔力の影響を受け一時的に復活、ガウと共闘するがカイに魔力を断たれたことで再び倒れる。
- ヴァジュラ
- シア・カーンの弟子のひとりで陰流の使い手。「刀傷」ヴァイ・ローの双子の兄であり、エレの元許嫁でもある。陰流のクルダ侵攻の際にクルダ王イバ・ストラを討ち取り退却の際エレと戦闘、あと一歩まで追い詰めるが右手と首を切断され敗北する。その後切断された部位を魔導力で結合し、カイ・シンクが封印を解かれ、ヴァイ達と友になり、記憶を取り戻し王に戻った一連の事件は何者かの策略であるとヴァイに伝え、ヴァイと闘うが敗北。闘士として死ねることを感謝し死亡する。
- ゼクウ・リンネ
- シア・カーンの弟子のひとりで、最も陰流の技を受け継いだ天才。サイ・オーとエレとの決闘の際、サイ・オーに深手を負わせた張本人。陰流のクルダ侵攻後、正体を隠してエレ一行に接近し信頼を得るが、強さとは孤独という理論のもとに、ガウから仲間を排除するため正体を明かしエレと戦う。エレには敗れるが最後の力で自分への止めをガウに刺させ、人を殺すということの重さをその身をもってガウに教える。
- ゴーマ・セルディス
- シア・カーンの弟子のひとりで呪符魔術士でもある。外見は青年だが、実際はギネビィアの魔力を借りて遥かな時を生きる老人。自身が闘いの最前線に赴くことは稀で、専らソーウルファン王国をはじめとするクルダの敵対勢力の扇動などといった裏工作を行っている。自分が魔導師になり、エレを超える闘士を作るという目的のもと、シャイルにさまざまな強化や呪いを施した。エレとの戦いに敗れたシャイルを自分の元に転移させた際に顔の半分が老人に戻り、その姿のままシャイルに顔から上半身を両断され崖下へと転落する。
- シャイル・ラィディン
- 呪印を封じ込めた魔導指輪(エンチャントリング)と陰流を併用する魔導拳の使い手。母は違うがシア・カーンの娘であり、ガウにとっては異母姉となる。ゼクウの死体を回収に来た際に、ゼクウを自ら殺したことに精神的ショックを受けていたガウを完膚なきまでに叩きのめす。その闘いは暴力的で無茶苦茶であり、さらに人の命を奪うことに何のためらいも持たない。ゴーマにエレを殺すことだけを目的として育て上げられたため、エレを殺さなければ自身に生きる価値はないと思っていたがエレの説得によりゴーマの呪縛から解き放たれる。その後は初めて自分に生まれた「ガウの姉になる」という思いを持ってエレと戦うが、決着がつく前にゴーマにより強制的に転移されてしまう。
森林王国リキトア
- カイラ・ル・ルカ
- 声 - 西村ちなみ
- リキトア出身の牙族の女性。四天滅殺のひとつであるリキトア流皇我王殺法の使い手。同性愛者の傾向(これは彼女個人だけではなく牙族全体のもの)があり、エレに執拗にキスを迫る。
- リキトア・ラ・ライカ
- 現在のリキトアの王。リキトアの王は、代々リキトアの森にある聖なる木から産まれる牙族から出ることになっており、王となるものは産まれながらにして『リキトア』を名乗る。外見はまだ幼い子供だが、その立ち居振る舞いは王そのもの。陰流との戦いで疲弊したクルダ再建のための支援を約束する。
剛剣王国キシュラナ
- サイ・オー
- 声 - 曽我部和恭
- 剛剣王国キシュラナの出身。四天滅殺のひとつであるキシュラナ流剛剣士(死)術の使い手。かつてエレに敗れた師匠ザル・ザキューレの仇としてエレを狙い、「四天滅殺交わること無かれ」の掟を破ってエレと決闘を行うが、戦闘中にゼクウが遠方から放った槍で致命傷を受ける。それでもエレとの対決を続行するが、最後はエレに倒される。
- リキュナ・オー
- サイ・オーの妻でザル・ザキューレの娘。キシュラナ流剛剣士(死)術の使い手。四天滅殺の掟に背いてエレと戦って敗れたサイ・オーの責任を取るべく、領内の堰に棲む龍神(ドラゴン)討伐の命を受け、その助っ人として身分を隠してキシュラナを訪れていたエレを自身の仇とは知らずに雇う。当初はエレに対して激しい復讐心を抱いていたが、龍神との闘いを通じてエレの正体とその真意を知り、その後はエレにさまざまな面で助力する。
その他
- ダークネス
- 声 - 草尾毅
- 闇の異名を持つ人外の存在。盲目故に心を読めると言われている。また魔導も剣術もこなす。ヴァイの頼みでガウに恐怖を教えるため彼と闘い、ガウを助けに来たディアスと戦闘になる。ガウの「神音(カノン)」により肉体が消滅したように見せかけて撤退する。
- 2000年前初代クルダ王と共に戦った7人の1人であり、本名はヴァルム・ツェーイー・ロービィス。当時の字は現在の異名と同じ「闇」。不老不死の呪いを受けた後悠久の時を旅し、人外の神と呼ばれるようになる。
- エリアード・ジーン
- 20年前聖地に現れ、当時の聖王女ラルジェントを無限の暗黒へと幽閉した邪悪な魔導師。ラルジェント幽閉の際16歳だったヴァイ・ローを破っている。20年後獣魔と共に聖地に再度現れジュリアネスを陥落させようとするが、ヴァイの「神殺(カオス)」を受け塵となって消滅する。しかしその強大な魔導力は残留魔導となって世界に残り、陰流のクルダ侵攻に利用される。
- 2000年前初代クルダ王と共に戦った7人の1人であり、当時の字は「業魔」。不老不死の呪いを受けた後、魔王と呼ばれても魔導力を世界に永遠に存続させることを目的とする。
- ルイ・フラスニール
- 声 - 関智一
- フォウリィーの兄弟子。呪符魔術士。かつて暗殺者としてエレを暗殺しようとして失敗し、体に大きな傷痕を付けられた。その恨みを晴らすのと師匠の跡目をフォウリィーから奪うことを目的に師匠(フォウリィーの父)を殺し、その罪をエレになすりつけ、フォウリィーを暗殺者としてけしかけて共倒れにすることを画策したが、最後はガウに倒される。
- ガナ・ギーグ
- 声 - 冨永みーな
- 「楔(ウェッジ)」の字を持つ獣魔術師。かつて魔神を封じ込めた結晶石を奪うために同行していた獣魔捕人隊「ゴースト」を全滅させており、そのため獣魔捕人からは「破壊獣魔術師(デストラクション・ヒュレーム)」として忌み嫌われている。ソーウルファン王国に雇われた傭兵として再三ディアスの命を狙うが、ディアスの守護に現れたエレとの闘いに敗れる。しかしソーウルファンにはあくまでも金で雇われただけであり、金さえ払えば確実に依頼を果たす傭兵として、後にヴァイの依頼でレンとの闘いに敗れたガウを、ヴァイの元へ連れ帰っている。
- リーン・ガルキドス
- 声 - 中田浩二
- ソーウルファン王国鉄騎兵団隊長。鉄騎兵団1000名を率いてブロラハンに攻め入り、ディアスを強奪・殺害しようとするが、阻止すべく立ちはだかったガウ1人に部隊はほぼ壊滅し、ガウとの果し合いで決着をつけようと自ら闘いを挑む。両腕に直接装着した剣を駆使しての「四段突き」でガウを追い詰めるが、最後は姿が見えなくなるほどの素早い動きを見せたガウに敗れる。この闘いがきっかけで、ガウは自らの字を「黒き咆哮」と称するようになる。
- 後にカインが巻き起こした混乱に乗じて、カインとは別ルートでクルダに少人数で潜入。王城へ向かおうとするが、自身の大怪我を顧みずに闘いを挑んできたロウに敗れる。
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- ^ 講談社コミックプラスのデーターから“SHADOW SKILL 講談社コミックプラス”. 講談社コミックプラス. =講談社. 2022年5月10日閲覧。
- ^ “SHADOW SKILL - black howling”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
- ^ “SHADOW SKILL - black wing”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
- ^ “SHADOW SKILL - phantom of shade”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
- ^ “SHADOW SKILL(1)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
- ^ “初回限定版 SHADOW SKILL(1)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
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- ^ “SHADOW SKILL(3)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
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- ^ “SHADOW SKILL(6)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
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- ^ “SHADOW SKILL(10)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
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- ^ “Makkun Express Index of 熱血電波倶楽部”. Makkun Express. 2022年5月8日閲覧。
- ^ “Makkun Express Index of 熱血電波倶楽部 その2”. Makkun Express. 2022年5月9日閲覧。
固有名詞の分類
OVA |
機動戦士ガンダムUC Phantom -PHANTOM THE ANIMATION- SHADOW SKILL 学園都市 ヴァラノワール 学園特捜ヒカルオン |
漫画作品 し |
心理捜査官 草薙葵 GIANT KILLING SHADOW SKILL じゅくじゅく 白い月光 |
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宇宙大帝ゴッドシグマ NARUTO -ナルト- 疾風伝 SHADOW SKILL 遊☆戯☆王デュエルモンスターズALEX エレメンタル ジェレイド |
アニメ作品 し |
ジョニー・ブラボー GIANT KILLING SHADOW SKILL 真マジンガー 衝撃! Z編 ショートDEアニメ魂 |
1998年のテレビアニメ |
アリスSOS Night Walker -真夜中の探偵- SHADOW SKILL Serial experiments lain 南海奇皇 |
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