SHADOW SKILL 用語解説

SHADOW SKILL

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/16 20:49 UTC 版)

用語解説

聖王国アシュリアーナ
王国全体を統べる聖地ジュリアネスを中心とし、聖地の四方を囲むような形で配置された聖地を守護する四つの国(クルダ、キシュラナ、リキトア、フェルシア)で構成される、聖王女リルベルト・ル・ビジューを頂点とした国。国を治める力として魔導力を源としており、魔導力を持たないソーウルファン王国をはじめとする近隣諸国からは脅威として見られ、侵略の標的となっている。
傭兵王国クルダ
聖王国アシュリアーナの南方に位置する国で、物語の主たる舞台。クルダ人はクルディアスと呼ばれ、褐色の肌と高い身体能力を持つ。クルダ流交殺法を操り、一騎当千と謳われる傭兵が住んでいる。国王は世襲制ではなく、強さを国民が認めた者が即位する(真修練闘士がいればその者が自働的に次代の王となる。キュオの即位は例外的なもの)。キシュラナに属国として支配されていた歴史を持っている。隣国から聖王国へ侵攻するためには地理的にクルダを必ず通ることになるため、非常に堅固な城壁によって守られている。
クルダ流交殺法(-こうさっぽう)
クルダに伝わる戦闘術の総称。いくつかの流派があるが、剣技の一部を除いて基本的に無手で(武器を一切使用せず、己の身ひとつで)相手を打ち倒す戦闘術である。奥義は「死殺技(しさつぎ)」と言い、剣技以外は技名がほぼ全て武器の名前となっている(裂破(レイピア)、火断亡(カタナ)など)。
表技(ひょうぎ)
手技と投げ技が主体の戦闘術。
影技(えいぎ)
足技と体捌きが主体の戦闘術。かつてクルダがキシュラナに支配されていたころに、クルダ人が手枷をされていたことから、自由になっている足を使う戦闘術として生まれたという。
剣技(けんぎ)
剣や短剣などを使用する戦闘術。
最源流(さいげんりゅう)
クルダ流交殺法最初期に使われた戦闘術。口伝によってのみ伝えられる奥義であり、使用する闘士にはとてつもなく高い技量が求められる。物語中では影技「神移(カムイ)」と「神音(カノン)」が使われている。
陰流(いんりゅう)
クルダ流交殺法を基礎として、技としての破壊力を徹底的に追い求め、地上最強たるを目指した戦闘術。しかし余りに強大すぎる破壊力のために邪道とされ、その存在は闇に葬られていた。
真陰流(しんかげりゅう)
「刀傷」ヴァイ・ローが編み出した技「神殺(カオス)」に冠した流派。「しんいんりゅう」ではなく「しんかげりゅう」と読む。
武技言語(ぶぎげんご)
クルダ流交殺法のうち、表技と影技に伝わる技のひとつ。必殺の一撃を放つ際にある一定の言葉を唱えることにより、自身の攻撃の破壊力を何十倍にも増幅させ、さらに相手の動きを一瞬静止させる。一種の催眠術ともいえる技である。なお、表技を使用するロウと影技を使用するエレやガウでは詠唱する言葉や内容が若干異なるが、流派によって異なるものなのか、または詠唱する人間によって異なるものなのかは不明である。
剛剣王国キシュラナ
アシュリアーナの東方に位置する国。聖地ジュリアネスを守護する四つの国の中で最古の歴史を持ち、かつてはクルダを属国として支配していた。「左武頼(さぶらい)」と呼ばれる武人がいる。
キシュラナ流剛剣士(死)術(-ごうけんしじゅつ)
強大な精神力によって自身の持つ殺気を具現化し、敵を攻撃する戦闘術。
森林王国リキトア
アシュリアーナの北方に位置する国。豊かな自然を誇り、牙族という全て女性の半獣人が住んでいる。
リキトア流皇我王殺法(-こうがおうさっぽう)
自然物を自分の体の一部のように操る戦闘術。地面を隆起させて拳として殴りつけたり、木の葉を目として視覚の強化を行う等の使用法がある。
フェルシア
アシュリアーナの西方に位置する国。漫画には登場していない。
フェルシア流降魔符印法(-こうまふういんほう)
「降魔(ルナティ)」と呼ばれる人型兵器を操る戦闘術。降魔の全身は曲面装甲で覆われ、修練闘士の攻撃をも受け流すほどの防御力をもつ。また、小説「ETENDERD」では、降魔の核にはその符印法士の最も愛する者が使われるという描写がある。
ジュリアネス
アシュリアーナの中心に位置する国およびその聖都の名前。聖王女の強大な魔導力によって空中に浮かぶ空中都市であり、聖鎖と呼ばれる巨大な鎖で地上に繋がれている。
ジュリアネス聖騎士団
聖地ジュリアネスおよび聖王女の守護を目的とする騎士団。聖王国アシュリアーナに属する各王国の監視役としての役割も担う。聖王国の秩序を管理する人造魔導師「秩序法典(オルド・コデックス)」をともなっており、その指示によって聖王国の利害に反する行為やそれを行った者を処断することができる。
秩序法典(オルド・コデックス)
ジュリアネス聖騎士団が持つ人造魔導師。聖騎士が抜剣するためにはこの装置による許可を得なければならない。聖騎士により形は異なり、フォルスティースは周囲に浮かぶ3つの顔、ロウはイヤリングの形をしている。
真の秩序法典
聖王女リルベルトが体内に隠し持っている魔導書。聖騎士達の持つ秩序法典はこれのコピーであり、原本であるこの魔導書には世界の全ての秩序すら自由に操ることができる人外の知識と力が記されている。2000年前カイ・シンクとともに戦った7人はこの魔導書を解読し強大な力を得たが、彼らでも全体の三割程度しか解読できていなかった。
ソーウルファン王国
聖王国アシュリアーナと敵対する国。傭兵王国クルダの隣国である。大地はやせ細り、常に飢餓と貧困に苦しんでいるために、鉄騎兵団を率いて聖王国の豊穣さを手に入れようとしている。
修練闘士(セヴァール)
クルダの力の象徴で、「最高の栄誉と恐怖を司る者」とされる闘士として最高位の称号。クルダ2000年の歴史上59名しか存在せず、修練闘士が存在しない時代もあった。「字名(あざな)」を名乗り、身体にクルダの紋章の刺青を彫る。
真修練闘士(ハイ・セヴァール)
修練闘士の上位の称号。王の摂政であり、次期王位継承権を持つ。クルダ2000年の歴史上8名しかいない。
真闘士(ハイ・ヴァール)
クルダの闘士の中でも特に優れた者に与えられる称号。闘士50人分くらいの強さを持つ。
闘士(ヴァール)
クルダの傭兵の総称。傭兵でも呪符魔術士でも闘士と呼ぶ。強い順に、真修練闘士→修練闘士→真闘士→闘士となる。
呪符魔導師(スイレーム)
自身の魔力を結晶させた文字(魔力文字)を呪符にあらかじめ記しておき、使用時に呪符に問いかける(「お伺いを立てる」という)ことで、書かれている文字に対応する魔法効力を発動させる者。呪符の種類によって攻撃・防御・治癒など、あらゆる効力の魔法を使用することができる。師匠を殺された呪符魔導師は、本名を捨てて暗殺者となり師の仇をとらねばならず、失敗した場合は一生本名に戻れないばかりか、自分以外の全ての呪符魔導師から敵とみなされ命を狙われるという独自の掟があり、かつてはフォウリィーもこの掟に従い、師の仇(と思い込まされた)エレの命を狙っていた。アシュリアーナ各国に呪符魔導師協会という独自の組織を持ち、各王国からの政治的干渉を受けることがほとんどない。
獣魔捕人(セプティア)
罠を仕掛け、獣魔を捕獲(「捕縛」という)することを生業とする者。自然界に棲む獣魔を相手にすることから、自然に関する知識を豊富に持っている。大抵の場合、獣魔捕人隊と呼ばれるパーティーを組んで捕縛にあたる。
獣魔導師(ヒュレーム)
魔力石という結晶体に封印した獣魔を自身の身体の一部を触媒として呼び出し、自身の意のままに操る者。一種の召喚師。呪符魔導師同様、呼び出す獣魔の種類によって攻撃・防御・治癒などが可能。また、獣魔導師自身の肉体すべてを触媒として、より強力な攻撃を仕掛けることもできる。
魔導師(ラザレーム)
自身と触媒(杖など)のみで自然界に宿る魔力を集め、物質移動や重傷者の治療など、さまざまな奇跡を行う者。王を補佐する王国政務官として、アシュリアーナ各国の政治も執り行っている。聖王国アシュリアーナ全土に11人しかいない。後天的に魔導師になることは出来ず、魔導師の血を持つ者だけがなることができる。
四天滅殺(してんめっさつ)
聖王国アシュリアーナを守護する四つの国がそれぞれ使う四大流派(クルダ流交殺法、キシュラナ流剛剣士(死)術、リキトア流皇我王殺法、フェルシア流降魔符印法)の総称。「四天滅殺交わること無かれ」という掟により、各流派間の闘いはどのような事情があろうとも固く禁じられており、掟を破った者、およびその者の所属する国には制裁が下される。各流派の最高位の戦士(クルダなら修練闘士)は比喩などでは無く本当に一騎当千のため、他国への無断侵入は千人規模の軍隊による軍事侵攻とみなされる。
なお、アニメ版では「四天」と略された上、「四天滅殺」は漫画版での「四天滅殺交わること無かれ」を意味する言葉に変更されている。
ドリュアルクの砂
本来は園芸用に使われる水はけのよい砂だが、炎の呪符力に反応して爆発を起こすという性質があり、この世界における爆薬として戦場で用いられる。
園芸が趣味だったフェオリナの亡父がこの砂を大量に持っていたためソーウルファンに狙われ、エレ達との縁が出来るきっかけとなった。

  1. ^ 講談社コミックプラスのデーターからSHADOW SKILL 講談社コミックプラス”. 講談社コミックプラス. =講談社. 2022年5月10日閲覧。
  2. ^ SHADOW SKILL - black howling”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
  3. ^ SHADOW SKILL - black wing”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
  4. ^ SHADOW SKILL - phantom of shade”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
  5. ^ SHADOW SKILL(1)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
  6. ^ 初回限定版 SHADOW SKILL(1)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
  7. ^ SHADOW SKILL(2)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
  8. ^ SHADOW SKILL(3)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
  9. ^ SHADOW SKILL(4)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
  10. ^ SHADOW SKILL(5)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
  11. ^ SHADOW SKILL(6)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
  12. ^ SHADOW SKILL(7)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
  13. ^ SHADOW SKILL(8)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
  14. ^ SHADOW SKILL(9)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
  15. ^ SHADOW SKILL(10)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
  16. ^ SHADOW SKILL(11)<完>”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年5月10日閲覧。
  17. ^ Makkun Express Index of 熱血電波倶楽部”. Makkun Express. 2022年5月8日閲覧。
  18. ^ Makkun Express Index of 熱血電波倶楽部 その2”. Makkun Express. 2022年5月9日閲覧。






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