PIERROT
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/16 06:32 UTC 版)
バンド名
PIERROTの前身バンドDizy-Lizyに、 KOHTA、TAKEOが加入し、バンド名がピエロとなる。これは、「ポップな可愛らしさと裏に怖い部分がある」点がバンドの音楽性と共通していたという理由でのキリトによる命名である。ミニアルバム『CELLULOID』発表時にPIERROTとなり、シングル「Screen」発表時からPierrotとなった。メジャー1stアルバム『FINALE』リリース時より表記をPIERROTと大文字に戻した。
エピソード
- 1999年に「Arlequin(アルルクゥアン)」という名称のPIERROTのファンクラブが発足された。Arlequinとはフランス語で「ピエロ」という意で、ギターの潤が名付けた。その後、2004年に「FOLLOWERS」と改名され、解散後の2014年に新たに発足された期間限定ファンクラブ名は、再び「Arlequin」となっている。また、PIERROTのファンの総称としては「ピエラー」で定着している。これはかつて安室奈美恵のファッションを模倣した人達がアムラーと呼ばれた現象やハマダーと呼ばれた浜田雅功の様な現象から引用されている。コアなファンの間では、「ラー」のみでピエラーと認識する。更に、メンバー別ファンの通称は、キリトファンをキリターないし兄寄りムラター、アイジファンをアイジャー、潤ファンをジャー、KOHTAファンをコーターないし弟寄りムラター、TAKEOファンをタカーという様に呼称が複雑化している。
- 富士急ハイランドコニファーフォレストで開催された外国のバンド中心のロック・フェスティバル「BEAUTIFUL MONSTERS TOUR」に出演した際、キリトがMCで
「洋楽ファンのみなさん初めまして。僕らがあなたたちの大嫌いな日本のビジュアル系バンドです。今日はそれを承知でやってきました。えー、洋楽ファンの方たちにとってはこの時間がトイレタイムということで(笑)みなさん相かわらず外人相手にヘラヘラやってますか?日本人が憎くてしようがないですか?あなたたちの国籍はいったいどこなんでしょう。そしてこの中でどれだけの方が外人とセックスするためにスタッフからバックステージ・パスをもらっているのでしょう。きっと今、僕はめちゃめちゃ憎まれてるんでしょうね(笑)ピエロファン聞いてるか?えー今日はやはり外人にヘイコラしてる洋楽雑誌や評論家なんかも(笑)、悪い意味で注目してるみたいなのでさっきトイレに立っていった人たちも含めて”まあだやってんのかよ”ってくらいタップリやってやるから俺たちの気狂いぶりを見せつけてやろうぜ!」
- と発言。開催前、伊藤政則が自身のラジオ番組でこのフェスティバルのラインナップにPIERROTが追加されている事について「なぜPIERROTが参加できるのか」という挑発とも取れる趣旨の発言を行った事がこの様な発言を招いたと後に語っている[17]。
- かつてDIR EN GREYのToshiyaがローディーをしていた。
- PIERROTにとって節目となるコンサートは「Dictators Circus」という名称でインディーズ時代から続けられている(Dictators Circus II・IIIはツアー)。また、ベストアルバムの名称にもなっている。
- Dictators Circus(渋谷ON AIR WEST)
- Dictators Circus II(全国9ヶ所13公演ツアー)
- Dictators Circus III(中野サンプラザでのインディーズラストLIVEを含む大阪・東京2ヵ所3公演ツアー)
- Dictators Circus IV(富士急ハイランド コニファーフォレスト)
- Dictators Circus V(西武ドーム)
- Dictators Circus VI(さいたまスーパーアリーナ 2days)
- Dictators Circus VII(さいたまスーパーアリーナ 2days)
- DICTATORS CIRCUS FINAL(さいたまスーパーアリーナ 2days)
音楽性
この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2015年8月) |
インディーズ時代から“暗黒のドラマ性を持ったスタイル”を、ビジュアル/楽曲の両面で展開。宗教的世界を舞台にした幻想的で物語のような歌や、実社会を激しく毒々しく皮肉る歌まで、歌詞の内容はサウンドとあわせて日常生活からかけ離れた独特の世界を作り上げていた(“狂気と退廃が渦巻くカオティックな詞世界”)。しかし、その中に現実に向けたメッセージもこめられている。シングル「CREATURES」以降、それまでの小説性の強い歌詞から、現実に起こっていることや世界情勢、キリト自身のパーソナルな部分が色濃く出た歌詞が圧倒的に多くなり、それまで見られなかった話し言葉や「○○しちゃおうぜ」といった砕けた言葉遣いも見られるようになった。メロディアスな楽曲も多くあるが、普通のメロディーの枠を突き破ったかのような楽曲も製作した[20][21]。
ギタースタイル
PIERROTのギターについてアイジは「これと言ってリードとかサイドとかいう役割分担をしてるわけじゃなくて、二人で一つのギターという感覚なんです。」と述べている[22]。初期から中期にかけては、基本的に潤がギターシンセでメインフレーズを弾くなどリードをとり、アイジがバッキング及びギターソロを担当することが多かった。また、効果音・ミキシングでの調整・ステレオサウンドを駆使し、RチャンネルのアイジギターとLチャンネルの潤ギターの掛け合い、ハモリ、その他あらゆる手法を使って立体的なサウンドを構築する事で奥ゆきを持たせて歌詞の作り出す世界を引き立てている。後期になっていくつれ、サウンドの贅肉をそぎ落とす方向に進み、立体的なサウンドからシンプルで重層的なサウンドへと変化していった。また、潤がギターシンセを用いずにギターソロを担当した楽曲は「Upper flower」の一曲のみである。
注釈
出典
- ^ a b c “Pierrot reviews, music, news”. sputnikmusic. 2015年2月21日閲覧。
- ^ 【ライヴレポート】PIERROT、復活ライヴに15,000人が熱狂「久しぶりという気がしない」 | PIERROT - BARKS音楽ニュース
- ^ a b “【ライヴレポート】PIERROT、復活ライヴ最終日に「ここで終わりだということも言いません」”. BARKS (2014年10月26日). 2023年6月3日閲覧。
- ^ 【ライヴレポート】PIERROT、「“今”を抱きしめて生き続けることで、かならず“次”が訪れる」 | PIERROT - BARKS音楽ニュース
- ^ “第107回 清水 直樹 氏 株式会社クリエイティブマンプロダクション 代表取締役社長 | Musicman”. 音楽業界総合情報サイト | Musicman (2012年9月18日). 2023年6月3日閲覧。
- ^ fuji 7th1999
- ^ “【考察】PIERROT、開けてはならぬパンドラの匣は……メッセージの意図を読む”. BARKS (2014年4月10日). 2023年6月3日閲覧。
- ^ “PIERROT解散のお知らせ(アーカイヴ)”. PIERROT. 2015年3月31日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/PIERROT_0412/status/453547899226308608”. Twitter. 2023年6月3日閲覧。
- ^ “PIERROT、「再び5人で皆さんの前に立つことを発表します」さいたまスーパーアリーナ2Daysを10月開催”. BARKS (2014年4月12日). 2023年6月3日閲覧。
- ^ “PIERROT、復活発表に新宿アルタ前の7000人が歓喜”. BARKS (2014年4月13日). 2023年6月3日閲覧。
- ^ (日本語) HELLO 20140412 2023年6月3日閲覧。
- ^ 「PIERROT FILM GIG 2014 -Dictators’ history-」開催決定! | PIERROT OFFICIAL WEB SITE
- ^ “【イベントレポート】PIERROT、フィルムギグに“BEST OF PIERROT””. BARKS (2014年8月22日). 2023年6月3日閲覧。
- ^ “PIERROT、フィルムギグの正式タイトル発表&放映内容の一部が明らかに!”. ROCKの総合情報サイトVif (2014年7月18日). 2023年6月3日閲覧。
- ^ 解散PIERROT、8年ぶりライブ - YouTube
- ^ キリト著『思考回路』より
- ^ 『今宵は』潤|ALvino Official Blog
- ^ 新木場終了|キリトオフィシャルブログ「日刊思考回路」by Ameba
- ^ 『PIERROT ULTIMATE FILE 1995~2005』、『DICTATORS CIRCUS -A variant BUD-』封入ブックレットより。
- ^ CDJournal
- ^ ドレミ楽譜出版社 BAND SCORE PIERROT CELLULOID/Screenより
ピエロ
固有名詞の分類
日本のバンド |
Argument Soul ROVO PIERROT 村山☆潤 Yacht. |
ロック・バンド |
ザ・ドリフターズ ジン・ブロッサムズ PIERROT ブラー 紫雨林 |
ミュージシャン一覧 (グループ) |
ROVO ピーター・ポール&マリー PIERROT B-52''s BEAT CRUSADERS |
解散した日本のバンド・グループ |
ザ・ランチャーズ ユーフォーリア PIERROT BEAT CRUSADERS 叫ぶ詩人の会 |
- PIERROTのページへのリンク