Mono (ソフトウェア) 歴史

Mono (ソフトウェア)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/08 13:01 UTC 版)

歴史

2000年12月に.NETドキュメントが公開されると、Monoプロジェクトの創始者であるミゲル・デ・イカザは.NET技術に興味を魅かれた。バイトコードインタプリタを調べてみると、彼はメタデータに関する仕様が存在しないことに気がついた。2001年2月、彼は.NETメーリングリストにおいて不足している情報を公開するよう求め、同時にC#の習得のため、C#で書かれたC#コンパイラの開発に着手した。2001年4月、Ecma Internationalは不足していたファイル形式を公開し、デ・イカザはGUADEC2001年4月6日-8日)において彼の開発したコンパイラのデモンストレーションを行った(それは自分自身の解析が可能であった)。

Ximianノベルに買収される前のMonoの開発会社)では、生産性を向上するためのツールを開発するための会議が内部的に行われていた。実現可能性の調査の結果、そのような技術は構築可能であるという結論に至り、Ximianは他のプロジェクトからスタッフを集め、Monoチームを結成した。しかしXimian内部だけで.NETと同等のものを作るには人材が不足していたため、Monoをオープンソースプロジェクトとした。これは2001年7月19日、オライリーカンファレンスによって発表された。

3年近く経った2004年6月30日、Mono 1.0がリリースされた。

  • 2009年12月15日、Mono 2.6がリリースされた。Mono 2.6では、Windows Communication Foundation (WCF) や LLVM などをサポートした。
  • Mono 2.8ではC# 4.0がサポートされた。
  • Mono 2.8.1ではSystem.Text.EncodingにおいてShift_JISのサポートが追加された。
  • Mono 3.0.0ではC# 5.0がサポートされ、async/awaitなどが利用可能となった。
  • Mono 4.0.0ではC# 6.0がサポートされ、またマイクロソフトがMIT License下で公開した.NET Coreにより一部のコンポーネントが置き換えられた。.NET2.0/3.5/4.0のサポートが終了し、浮動小数点演算処理が最適化された[10]
  • Mono 5.0.0ではC# 7.0がサポートされた。Visual Studioで利用されているものと同じRoslyn C#コンパイラcscが追加された[11]
  • Mono 5.2.0では.NET Standard 2.0のサポートが追加された。monoがデフォルトで64ビットで動作するように変更された[12]
  • Mono 5.10.0では.NET 4.7.1・C# 7.2・F# 4.1への対応が追加された[13]
  • Mono 5.12.0ではIBM AIXIBM iに対応した。RoslynベースのVB.NETコンパイラvbcが追加された[14]







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