Massive open online course 課題と批評

Massive open online course

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/18 14:10 UTC 版)

課題と批評

6つの取り組むべき問題

MOOCのガイド[6]はcMOOCについて6つの取り組むべき問題が有り得ると指摘する。

  1. 利用者の作ったコンテンツが混乱した学習環境を生み出すことがある。
  2. オンライン教材の使用を成り立たせるにはデジタル・リテラシー英語版が必要である。
  3. 関係者からの時間と労力の要求は自由なオンライン・コースへの取り組みへ生徒が何を望んでいるかを超えているかもしれない。
  4. 一度コースがリリースされると、コースの軌道をインストラクターによってコントロールするのを難しくさせる、大人数の生徒本体によるコンテンツの改造と再翻訳があるだろう。
  5. 関係者は自主規制と自らのゴールを定める必要がある。
  6. 言語と翻訳の障壁。

効果的なMOOCの開発でのこれらの一般的な課題はジャーナリストと大学関係者からの批評により付きまとう。

ロバート・ゼムスキー英語版(2014)はそれらがそのピークを過ぎたことを主張する:「そうなった;わずかにそうせざるを得なかった;そして今それらは実質的に減少する過程にある。」[7]他の者はごく小さな終了の比率から起こる反発について指摘した。[8]

低い修了率

ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学が共同で設立したedXは、MOOCのコース修了率が5.5%であったことを2016年に明らかにした[9]。その後の2019年に発表された研究[10]においても、大半のMOOC受講生は途中で諦めてしまうことが明らかになった。

またこの研究は、MOOCへの参加の増加に発展途上国はほとんど見られず、世界で裕福な国々に集中していることも明らかにした。


  1. ^ 反転授業は有料となる場合がある。
  2. ^ Kaplan Andreas, Haenlein Michael (2016) Higher education and the digital revolution: About MOOCs, SPOCs, social media, and the Cookie Monster, Business Horizons, Volume 59.
  3. ^ a b 第658回:MOOCとは - ケータイ Watch
  4. ^ 大規模公開オンライン講義は日本の教育を変えるか? JMOOC4/14開講 | リセマム
  5. ^ 2014年2月3日 JMOOC新春講演会基調講演 夏野剛教授 - YouTube
  6. ^ Benefits and Challenges of a MOOC”. MoocGuide (2011年7月7日). 2013年2月4日閲覧。
  7. ^ Zemsky, Robert (2014). “With a MOOC MOOC here and a MOOC MOOC there, here a MOOC, there a MOOC, everywhere a MOOC MOOC”. Journal of General Education 63 (4): 237-243. doi:10.1353/jge.2014.0029. JSTOR 10.5325/jgeneeduc.63.4.0237. 
  8. ^ Justin, Pope (2014年12月15日). “What Are MOOCs Good For ?”. MIT Technology Review. 2016年3月29日閲覧。
  9. ^ Ho, Andrew; Chuang, Isaac (2016-12-23) (英語). HarvardX and MITx: Four Years of Open Online Courses -- Fall 2012-Summer 2016. Rochester, NY. https://papers.ssrn.com/abstract=2889436. 
  10. ^ Reich, Justin; Ruipérez-Valiente, José A. (2019-01-11). “The MOOC pivot” (英語). Science 363 (6423): 130–131. doi:10.1126/science.aav7958. ISSN 0036-8075. http://www.sciencemag.org/lookup/doi/10.1126/science.aav7958. 


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