JX童話の花束
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/04 04:21 UTC 版)
ENEOS童話賞
ENEOS童話賞(エネオスどうわしょう)はENEOSホールディングスが開催していた創作童話を募集する文学賞。メセナ活動として「心のふれあい」をテーマにした創作童話を募集した。
ENEOS童話賞はENEOSホールディングスの前身企業にあたる共同石油が1973年に創設した「共石創作童話賞」が前身。1970年に宅配灯油購入者への販促品として制作した童話集「アンデルセンをおはなししましょう」をきっかけとして創設され1974年には東京都内の福祉施設への寄贈、1992年には社会福祉分野への寄付事業「童話の花束基金」を実施[4]。その後合併に伴い1994年に「JOMO童話賞」(第24 - 40回)、2010年7月に「JX童話賞」(第41 - 43回)、2013年3月に「JX-ENEOS童話賞」(第44 - 47回)、2017年に「JXTG童話賞」と名称が変更され、2020年に主催するJXTGホールディングスがENEOSホールディングスに社名変更されるのに伴い、現名称に改称された。その後社会貢献活動の見直しを理由として2022年度をもって「ENEOS児童文化賞」「ENEOS音楽賞」とともに開催を終了した。終了までに40万編以上の作品が寄せられ入賞作品1,023編、そのうち743編が童話集『童話の花束』に収録された[4]。
応募作品の中から西本鶏介ら選考委員による審査により優秀作を表彰および『童話の花束』に編纂、発行している。『童話の花束』は応募者全員および児童施設・機関などに無償配布される他、ENEOSサービスステーション(店舗)利用客への配布、および有償で一般にプレゼントされている。なお、『童話の花束』は非売品であり、書店では販売されていない。童話集の売上は2004年より全国社会福祉協議会を通じて「ENEOS奨学助成制度」として児童への奨学金として充てられており、本賞の終了後も別施策として継続される[4]。
作品募集から『童話の花束』発行までのスケジュールは概ね以下の通り。
- 3月 - 5月
- 郵送およびインターネットで作品を募集。
- 6月 - 10月
- 選考委員による作品の審査。
- 11月
- 受賞作品を発表、授賞式を実施。
- 12月
- 『童話の花束』発行。応募者などへの無償配布および翌年2月まで有償プレゼント。それ以降は過去3年分までバックナンバー扱いで配布。
なお過去の受賞作品は、PDFファイルにまとめられ、同賞の公式ウェブサイトに公開されていた。ただし一般公募をしていない第1・2・3・5・6集については非公開となっている。[5]
審査方法
- テーマは「こころのふれあい」で、未発表のオリジナル作品。
- 応募はアマチュアのみ。合作・連名などの共作不可。
- 縦書きで表紙を除き400字詰め原稿用紙5枚以内(ワープロ、乃至はパソコンのワープロソフトの場合は1行20字×20行で5枚相当分以内)にまとめる
審査部門
大きく、高校生以上を対象とする「一般の部」と、「中学生の部」(第38回から)、「小学生の部」(第37回までは「児童賞」)の3部門があり、それぞれに最優秀賞1編、優秀賞2編、佳作と奨励賞が各5編選ばれる。[6]
一般の部は賞金として最優秀賞100万円、優秀賞30万円、佳作10万円、中学生・小学生は図書カードを最優秀賞10万円分、優秀賞5万円分、佳作3万円分をそれぞれ記念品とともに贈呈し、また奨励賞を含む各賞受賞者に対しては、賞状を贈る。(2014年・第45回実績)
また奨励賞を除く各賞受賞者には特典として、表彰式に出席できるほか、作品集『童話の花束』の最新号に掲載する。また応募者全員に参加賞として『童話の花束』の最新号が贈呈される。
選考委員
- 終了時点[4]
- 過去[4]
- ^ ただし、2012年12月22日(ニッポン放送)放送分の作品『キーーーーーーーーーーーーーーリンだ!!』(第43回一般の部最優秀賞)では、飯田も一部の登場人物を演じた。
- ^ ただし、『童話の花束』公式サイトでは『ミッチャン・インポッシブル』内包であることが伏せられていた
- ^ 放送時間はミッチャン・インポッシブルの時間
- ^ a b c d e 第53回ENEOS童話賞作品集童話の花束- ENEOSホールディングス(2022年)
- ^ 第1集はアンデルセン童話、第2・3・5・6集は創作童話をまとめたもの。
- ^ 『童話の花束』では最優秀賞が5ページ程度、優秀賞が4ページ、佳作が3ページ分掲載される。
- 1 JX童話の花束とは
- 2 JX童話の花束の概要
- 3 ENEOS童話賞
- 4 関連項目
固有名詞の分類
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