2002年大韓民国大統領選挙 選挙結果

2002年大韓民国大統領選挙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/07 02:24 UTC 版)

選挙結果

民主党の盧武鉉が2位の李会昌に得票率2.32%、得票数で57万票あまりの僅差で勝利した。

  • 投票率:70.8%(選挙人数:34,991,529/総投票者数:24,784,963)
    韓国中央選挙管理委員会の「歴代選挙情報システム」より
候補者得票数
当落 党派 候補 得票数 得票率
当選 新千年民主党 盧武鉉 12,014,277 48.91%
ハンナラ党 李会昌 11,443,297 46.59%
民主労働党 権永吉 957,148 3.89%
ハナロ国民連合 李漢東 74,027 0.30%
護国党 金吉洙 51,104 0.20%
韓国社会党 金榮圭 22,063 0.08%
主要3候補地域別得票
候補者 盧武鉉 李会昌 権永吉
地域名/得票数・率 得票数 得票率 得票数 得票率 得票数 得票率
首都圏 ソウル特別市 2,792,957 (51.3%) 2,447,376 (44.96%) 179,790 (3.3%)
仁川広域市 611,766 (49.83%) 547,205 (44.57%) 61,655 (5.02%)
京畿道 2,430,193 (50.65%) 2,120,191 (44.19%) 209,346 (4.36%)
江原道  316,722 (41.51%) 400,405 (52.48%) 38,722 (5.08%)
忠清道 大田広域市 369,046 (55.09%) 226,760 (39.82%) 29,728 (4.44%)
忠清北道 365,623 (50.42%) 311,044 (42.89%) 41,731 (5.75%)
忠清南道 474,531 (52.16%) 375,110 (41.23%) 49,579 (5.45%)
全羅道 光州広域市 715,182 (95.18%) 26,869 (3.58%) 7,243 (0.96%)
全羅北道 966,053 (91.59%) 65,334 (6.19%) 14,904 (1.41%)
全羅南道 1,070,506 (93.39%) 53,074 (4.63%) 12,215 (1.07%)
慶尚道 釜山広域市 587,946 (29.86%) 1,314,274 (66.75%) 61,281 (3.11%)
大邱広域市 240,745 (18.68%) 1,002,164 (77.75%) 42,174 (3.27%)
蔚山広域市 178,584 (35.27%) 267,737 (52.88%) 57,786 (11.41%)
慶尚北道 311,358 (21.65%) 1,056,446 (73.47%) 62,522 (4.35%)
慶尚南道 434,642 (27.08%) 1,083,564 (67.52%) 79,853 (4.98%)
済州道 148,423 (56.05%) 105,744 (39.63%) 8,619 (3.25%)
出典財団法人・自治体国際化協会のClairRepot 第244号『大韓民国の第16代大統領選挙』の第5章「選挙結果」に記されていた「表:各候補者の地域別得票数及び得票率」。主要候補の盧武鉉と李会昌及び権永吉の3人のみを取り上げた。

結果解説

李会昌候補を僅差で押さえて当選した盧候補はソウル市を中心とする首都圏のほか、忠清道や全羅道など10の広域市・道で李会昌候補を上回った。一方、破れた李会昌候補はハンナラ党の地盤である慶尚道のほか、江原道の六つの広域市・道で盧武鉉候補を上回った。この結果、西側地域(首都圏・忠清道・全羅道・済州道)と東側地域(江原道・慶尚道)で与野党大統領候補支持の強弱が真っ二つに分かれる結果となった。なお、この年の6月の地方選挙で躍進して存在感を発揮した民主労働党の権永吉候補は盧武鉉と李会昌の両候補に埋没し、全国平均で4%弱の支持にとどまったが、民労党の支持母体である民主労総の勢力が強い蔚山市では一割を超える支持を集めた。

盧候補勝利の要因として、投票直前の12月18日に国民統合が盧武鉉候補への支持撤回を表明したことに危機感を持った盧候補支持者が、インターネットでの呼びかけに呼応して投票に行ったことも指摘されている。


  1. ^ ClairRepot 第244号『大韓民国の第16代大統領選挙』、第2章「主要2政党の候補者決定までの動きと他の有力者たちの動向」、第1節 民主党 「1 党内選挙立候補者」(7~8頁)の顔ぶれに掲載されていた民主党予備候補の略歴を元に作成した
  2. ^ 東橋洞が金大中の私邸がある場所の地名で、金大中を支持する勢力の別称である。
  3. ^ 山本健太郎(国会図書館政治議会課)「韓国における政党の大統領候補者選出過程 2002年の新千年民主党の「国民参加」党内選挙を中心に」国会図書館レファレンス平成16年6月号、39頁「表4 民主党の候補者選挙の結果」
  4. ^ ClairRepot 第244号『大韓民国の第16代大統領選挙』の第2章「主要2政党の候補者決定までの動きと他の有力者たちの動向」、第2節 ハンナラ党「1 党内選挙立候補者の顔ぶれ」(10~11頁)に掲載されていたハンナラ党予備候補の略歴を元に作成した
  5. ^ 山本健太郎(国会図書館政治議会課)「韓国における政党の大統領候補者選出過程 2002年の新千年民主党の「国民参加」党内選挙を中心に」45頁 表5「ハンナラ党の候補者選挙の結果」より
  6. ^ 韓国の選挙では、候補者を登録する場合に番号が割り振られる。番号の割振り方は国会に議席を有している政党に所属する候補者には議席数が多い順に、議席を有していない政党、または無所属の場合はハングルの五十音順に相当するカナタラ順で割り振る。


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