顔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/11 13:50 UTC 版)
動物の顔
動物の顔の形状は様々である。サル目は一般的に平面な顔面を持ち、これはサル目の特徴である。原猿類では顔面が毛で覆われているが、真猿類では顔面は、ある程度の範囲で毛を失い、肌が露出している。ヒトはこの無毛の傾向がより極端である。
他のほ乳類では、ネコ類がやや正面に眼が配置し、顔面らしい形を作る。鳥類ではフクロウ類がこれに近い。これらは両眼視で獲物までの距離をとらえる必要から発達したものと思われる。愛玩犬の一部を除いたイヌ類や偶蹄目、奇蹄目の多くは鼻が尖っている。また草食動物の多くは目が離れており、より広い視界を持つ。
顔の認識
脳内で顔の情報の処理と関わりが深いことが知られている部位として紡錘状回がある。紡錘状回は、後頭葉の一次視覚野の前下方に位置する、腹側視覚路の一部を構成する脳回である。
他人の顔や表情を検出できなくなったり、記憶できなくなる障害として、相貌失認と呼ばれる症候がある。相貌失認になった人には、顔の各部品の認知が行えるのに(たとえば、この写真の人は眉毛が濃い、鼻が高い、など)、その人物が誰であるかが分からない、といった事が起きる。例えば自分や自分の家族の写真を見せられた時、肌が白い、おでこが広い、といったことは判断できるのに、それが誰の写真なのか分からない、といったことが起きる。これは先天的な疾患としても、後天的な脳の損傷によっても引き起こされる。
建物などで、やや高いところに窓が2つ並んでいると、顔に見えることがある。また、人は、天井のしみなどに幾何学模様があると、その中に顔らしいものを見分ける場合がある。これは類像現象とも呼ばれている。この現象は木々や雲、湖面、岩や火星の山に対しても起きる。人類学者スチュアート・ガスリーはこれが文化普遍的な現象であることを突き止めた[要出典]。このような現象は、人には複雑なパターンから顔を優先的に見分ける(時には誤作動する)生得的な機能があるため[要出典]、と考える研究者もいる。心霊写真の多くもこの現象によって説明できると、多くの心理学者は考えている。[要出典]のだという。
最近のデジタルカメラでは顔認識という機能を持つ機種も登場した。画面上から顔と判断できるパターンを探し、自動的にそれにピントを合わせる、というものである。
顔と人望
顔の美しさは重要である。なぜなら、顔はその人がどの程度出世するかを予測する最大の要因になり得るからである[6]。顔の美しさは、つばの広い帽子[7]、レチノイドローション、敏感肌用の洗顔料、保湿剤、SPF30以上の日焼け止めなどで守るべきである[8]。
- ^ “顔(かお)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説”. goo辞書. 2023年12月1日閲覧。
- ^ a b “面(つら) の類語・言い換え”. goo辞書. 2024年4月11日閲覧。
- ^ “面(おもて) とは?”. goo辞書. 2024年4月11日閲覧。
- ^ a b 大坊 2001, pp. 11–17.
- ^ 意中の女性のタイプを確かめるのに使えるかも! ネットで話題の顔分類イラスト
- ^ “Why is Facial Attractiveness so Strongly Related to Popularity Among Youth? - Why are Some People More Popular Than Others? (Part 2)”. Coursera. 2023年3月24日閲覧。
- ^ Salamon, Maureen (2023年3月1日). “A mask that’s hard to shed” (英語). Harvard Health. 2023年3月24日閲覧。
- ^ “About face” (英語). Harvard Health (2020年11月1日). 2023年3月24日閲覧。
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