顔 顔の概要

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/17 05:53 UTC 版)

女性の顔を描いた絵画(モナ・リザより)
ラテン語 faciesa
英語 Face
動脈 顔面動脈
静脈 顔面静脈
神経 顔面神経
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レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた男性の横顔

ヒトの顔には重要な感覚器であるなどが集まり、かつ全体が左右対称になっている。視覚聴覚嗅覚などで周囲の環境情報を取得、状況を把握し、さらに呼吸食事という生命維持に不可欠な活動を行っている。口は発声会話によるコミュニケーションで中心的な役割を果たす。

また顔つきと、顔のたくさんの小さい筋肉(浅頭筋)とそれらをコントロールした微細な動きが作り出す微妙な表情は、他人から見た印象を左右する、他の動物には見られない複雑さがある。表情は感情と密接に関連しており、意図的に表情を作ることもできるが、完全にコントロールすることは難しい。ヒトにとって表情は言葉(言語)を用いない非言語コミュニケーションの代表であり複雑な社会的コミュニケーションを可能とさせている。

人間の顔は眉毛・まつ毛、また産毛を除けば毛がなく、が露出しており、主に成人男性の顔には部分的にが生える。横から見た顔は、横顔(よこがお)という。

人間の顔

人間の、頭部の正面の大部分を顔と呼ぶ。

下は顎の先端から上は頭髪の生え際まで、左右はまでがほぼ顔である。子供の顔は眉毛以外に濃い毛の生えた部分がない。たいてい女性では成長してもほぼそのままであるが、男性では口の周りから顎にかけて髭が生える。ただし、その面積、範囲や毛の生え方の粗密、濃淡などは人種によっても、個人によっても大きな差異がある。

顔にはが左右に並んでいる。その上にがある。眉の上から頭髪までの間がである。両眉の間は眉間といい、眉間から下にが出ている。鼻の下にがあり、その下がである。鼻や唇の左右をという。

顔の役割

顔が形成されることによる効果は、感覚器の集約である。首を動かすことで感覚器の利用がたやすくなる。人間の顔は平面的であり、両目が同一の平面に並ぶことで、両眼視によるより精密な視覚が得易くなる一方、草食動物のような広い視界は失われている。

顔の前面に稼働する感覚器が集まっていることと、顔面による個体の識別の副産物でもあるが、表情などの視覚情報をより豊かすることが可能となった。人の顔の毛がなくなっているのは、サル類全体にわたる進化の傾向の延長上にあるが、眉毛の発達は、ヒトに独特である。眉毛は汗が目に入るのを防ぐ効果があると考えられているが、表情に明らかな変化をつける役割も担っている。

顔には個人を特定する識別子となるなど、社会的な役割もある[1]。対人場面では表情によるコミュニケーション以外にも、皺や血色といったのテクスチャや顔の造形によって、性別や推定年齢イメージ精神健康の状態、といった様々な情報を伝える。

形や見た目

頭が丸いことを「丸顔」、縦長だと「面長顔」や「細顔」など、頭の形を顔で表現する。 また、1980年代の一時期、タレントのタモリが西洋風や東南アジア風の濃い顔立ちのことを「ソース顔」、涼しげで薄い顔立ちを「しょうゆ顔」などと表現していたが、2010年代になり細分化されこの表現が復活した[2]

発達心理学者で中央大学教授の山口真美らの研究では、男性的と評価される顔(男顔)は、眉と目の間が狭く、顔の横幅に比べて口が大きく、瞳孔間の距離に比べて顔の立て幅長い特徴を持つ。対して女性的と評価される顔(女顔)には、上唇が薄く、眉山の位置が外側にあり、頬の面積が大きく、眉の面積が小さく、眉が下がっている特徴がある[1]

いずれにせよ、ヒトの美醜を評価する場合、その重要な特徴のひとつは顔の造作であり、美男、美女、あるいは美人、美形という場合、その人物の顔について言われることが多い。 また、美形な男性のことをイケメンと言うことがある。 どのような形が美しいかは、文化によって、また時代によっても異なる。例えば日本人は頬骨やあご骨が発達していない顔を美人とする傾向がある。その一方、頬骨が発達しにくい欧米人は逆に頬骨を張っている方が美人とする向きがあり頬骨を嵩上げする整形手術の方が多い。 顔の見た目はヒトにより評価が様々だが、魅力的な顔が持つ特徴については、さまざまな観点で研究が行われている(美人の項を参照)。

近年、身長、体格に比して小さい顔「小顔」を好ましいこととしてそれを求める風潮がある。一方で北米圏においては「脳が小さい」というイメージを与えるため「小顔」という概念は寧ろネガティブなイメージを与える。

顔の大きさと特徴を持った細工物を、あるいは仮面マスクという。

動物の顔

動物の顔の形状は様々である。サル目は一般的に平面な顔面を持ち、これはサル目の特徴である。原猿類では顔面が毛で覆われているが、真猿類では顔面は、ある程度の範囲で毛を失い、肌が露出している。ヒトはこの無毛の傾向がより極端である。

他のほ乳類では、ネコ類がやや正面に眼が配置し、顔面らしい形を作る。鳥類ではフクロウ類がこれに近い。これらは両眼視で獲物までの距離をとらえる必要から発達したものと思われる。愛玩犬の一部を除いたイヌ類や偶蹄目、奇蹄目の多くは鼻が尖っている。また草食動物の多くは目が離れており、より広い視界を持つ。








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