逆コンパイラ 逆コンパイラの概要

逆コンパイラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/26 00:27 UTC 版)

概要

人間がプログラムを作成するときには CJava といった高水準言語を用い、それをコンパイラによって機械語へ翻訳することで、コンピュータが理解できるオブジェクトコードが作成される(コンパイル)。逆コンパイルとはその名の通り、オブジェクトコードを解析し、ソースコードを作成することであり、それを行うプログラムを逆コンパイラという。

「逆-」という名称が用いられているが、むろん完全にもとのソースコードが再現されるわけではなく、コメント変数名はコンパイル時に完全に失われているため、元に戻すことは不可能である。しかし、Java の実行ファイルについてはかなり高い再現度でソースコードを作成することができる。

なお平成30年に著作権法改正により柔軟な権利制限規定がされ、ソフトウェアの開発元が定める利用規約等によって、公開されているプログラムに対して逆コンパイル等のリバースエンジニアリングを行うことを禁じている場合でも著作権侵害とならないと解される[1]、規約との関係については注意する必要がある。

EU では Directive on the legal protection of computer programs[2]の6条において、いくつかの条件のもとで逆コンパイルに権利者の許可が不要であると規定している。また9条の規定で、6条に反する契約条項は無効 (null and void) とされている。

主要な逆コンパイラ

脚注

[脚注の使い方]

関連項目




「逆コンパイラ」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「逆コンパイラ」の関連用語

逆コンパイラのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



逆コンパイラのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの逆コンパイラ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS