転置行列 転置行列の概要

転置行列

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 01:19 UTC 版)

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特に正方行列に対しては、転置行列は各成分を対角成分で折り返した行列になる。

定義

m × n行列

の転置行列 tA

で定義される。このとき tAn × m行列である。

性質

A, B は行列、k, l はスカラーとして各演算が定義できる限りにおいて以下のことが成り立つ。

  • 転置の転置は元の行列を与える[1]対合性):t tA = A
  • 和の転置は転置の和を与える[1](加法性):t(A + B) = tA + tB
  • 行列のスカラー倍の転置は転置行列のスカラー倍を与える[1](斉次性):t(kA) = k tA
    • 斉次性および加法性から線型性が成り立つ:t(kA + lB) = k tA + l tB
  • 積の転置は積の左右を入れ替えた転置の積を与える[1]t(AB) = tB tA
正方行列の性質
  • 逆行列の転置は転置の逆行列を与える[2]t(A−1) = (tA)−1
  • n正方行列 Atr A で表すと tr A = tr tA
  • n 次正方行列 A行列式det A で表すと det A = det tA[3]
  • n正方行列 A, n 次ベクトル x, y に対して、標準内積·, · で表すと、Ax, y = x, tAy



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