自動体外式除細動器
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自動体外式除細動器(じどうたいがいしきじょさいどうき、英: Automated External Defibrillator, AED)は、心停止(必ずしも心静止ではない)の際に機器が自動的に心電図の解析を行い、心室細動を検出した際は除細動を行う医療機器。除細動器の一つであるが、動作が自動化されているため施術者が非医療従事者でも使用できる。
注釈
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- ^ 深圳邁瑞生物医療電子のOEM機だが、フクダ電子は選任製造販売元ではなく製造販売業者として取り扱う(添付文書等への外国特例承認取得者の記載はなし)。
- ^ AED-9100/9200シリーズはカルディアック・サイエンスのOEM、AED-1200以降の機種は自社製造(ただしAED-1200はカルディアック・サイエンスから技術提携を受ける形で製造)。
- ^ パワーハートG3はカルディアック・サイエンス、レスキューハート HDF-3500はハートサインテクノロジーズリミテッドのOEM。
- 1 自動体外式除細動器とは
- 2 自動体外式除細動器の概要
- 3 機器の普及
- 4 製造と販売
- 5 脚注
- 自動体外式除細動器のページへのリンク