納涼漢祭り その他の祭り

納涼漢祭り

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/17 18:57 UTC 版)

その他の祭り

水戸サポーターは漢祭りのほかにもさまざまなイベントを企画・開催している。代表的なものは以下の通り。

前田祭り

前田秀樹が監督を務めた2007年まで、水戸がホームゲームで勝利したときに行われてきた。元々は、負けが込んでいた時期に、前田の采配に怒った水戸のサポーターが、競技場の駐車場に置いてある前田の自家用車を取り囲んで「前田出て来い!」と対話を求めたのが発端。直後の試合で水戸が勝利した後、サポーターは同じように怒ったふりをしながら車の周囲で「前田出て来い!」と叫び、前田が現れた瞬間「すみませんでした!」と一斉に土下座。このやり取りがイベントとして定着した。

サポーターが前田の車を囲み、紅白幕やゲートフラッグなどで装飾、監督とともに勝利を祝う。その後は笠松競技場裏のレストラン「パリの下町」に再集結し、監督サポーター入り混じってのサッカー談義に花を咲かせる。監督とサポーターが直接歓談するという、Jリーグでも類を見ない場であった。

以前は一部のコア層のみによって行われていたが、祭りの知名度が上がるにつれ参加者は増加した。

国立前田祭り

2006年5月14日に国立競技場で行われた対東京ヴェルディ戦にて、水戸の国立競技場初上陸と前日にむかえた前田監督の誕生日を祝うべく開催。選手入場時に誕生日を祝うプラカードを掲げ、「聖地」国立競技場での開催とのことで君が代斉唱と「ニッポン」コール、更に茨城県民の歌や「仮面ライダー」の替え歌を歌い、水戸のスタジアムDJによるセルフ選手紹介など、さまざまな催しが行われた。

また、当日会場には他チームのサポーターも来場しており、中でも名古屋清水新潟川崎愛媛の各サポーターはそれぞれのユニフォームを着て水戸の応援に参加し、話題を集めた。

試合は序盤に得た先制点を守りきり1-0で勝利、水戸にとって伝説の1戦となった。

さらに同様のイベントは翌年の2007年5月3日の対東京V戦にても開催された。選手・監督の誕生日とは関係なかったためプラカード掲示は無かったが、また君が代斉唱、茨城県民の歌の合唱、水戸のスタジアムDJによるセルフ選手紹介が行われ、「15時のおやつタイム」などの催しが行われた。

この試合は当時不振に陥っていた東京Vの監督、ラモス瑠偉の進退がかかった試合といわれ、前節終了後に「国立競技場の神様がついていてくれるので、次は必ず勝つと信じている」[2] と発言した事もあってかなりの注目を浴び、その結果総勢50名以上のJ1・J2の各チームのサポーターなどが水戸側のゴール裏に来場し、水戸の応援に参加した(ただし、試合時間中はそれぞれのユニフォーム姿ではなく、水戸のユニフォームもしくは青系の服装に着替えて応援を行った)。

この試合は序盤にオウンゴールを許したものの、その後水戸がチームの1試合最多得点タイとなる5点を奪い、5-1の圧勝で初勝利を挙げた。試合後、「東京V有利」とされた事前の予想をはるかに超えた水戸の戦いに感動した他チームのサポーター達がグッズ売り場に殺到し、水戸のタオルマフラーなどのグッズが飛ぶように売れたという。

なお、2009年6月14日の対東京V戦も国立で行われたが、既に前田監督が退任していることもあって同様のイベントは行われなかった。

プリン部

サポーターの一部で、各自プリンを持ち寄って食べるという習慣がある。この時「勝ち点3いただきます!」というのがならわしになっている。 なお、アウェイの際に相手サポーター等からプリンや色々なお菓子の差し入れをもらうケースもある。

水戸黄門まつり

水戸市が毎年開催している水戸黄門まつりに有志が2004年より参加。2005年からはパレードに参加し、ホーリーくんとともにユニフォーム姿でフラッグを掲げたりチャントを歌うなど、クラブの知名度向上に努めている。

コール合戦

モンテディオ山形との試合前に行われるサポーター同士のコール合戦。水戸側が「山形・ディオ!」山形側が「ホーリーホック!」などと言った後、漫才のような掛け合いがしばしば発生する。2008年までのJ2での名物行事であったが、2009年に山形のJ1昇格により途絶。2012年の山形のJ2降格以降も再開されていない。

一部で伝説とされているのが2003年水戸市立競技場で行われた一戦。

山形サポーター(山形サポ)「FC水戸」 水戸サポーター(水戸サポ)「山形ディオ」
水戸サポ「調子はどうだい?」 山形サポ「微妙な感じ」
山形サポ「そっちはどうだい?」 水戸サポ「こっちも微妙」
水戸サポ「市陸(山形市陸上競技場)でやらせろ」 山形サポ「こっちもやりたい」
山形サポ「トゥーリオどうだい」 水戸サポ「怒ってばっか」
そこでスタジアムDJが「え~、スタジアムが盛り上がってきたところ大変申し訳ございませんが、そろそろゲームを始めたいと思います」

DJの発言で場内は大爆笑となり、そのままゲームが始まった。そして、ネタにされてしまったトゥーリオは、水戸サポーターに対して怒りをあらわにしていたという。

この行事は、山形と水戸のサポーター団体に普段から交流があり、共に信頼し合っているという事から行われている。2006年の開幕戦はその山形戦で、「J1一緒に行こう」とお互いにコールしあい、会場から大きな拍手が起きてキックオフとなった。また2008年には、リーグ最終節に山形戦が実現。先にJ1昇格を決めていた山形と「(J1で)待ってろ、山形」「待ってる、水戸」と、発破の掛け合いが行われた。

水戸サポけいおん部!

2012年に水戸サポーター有志によるアマチュアバンド「水戸サポけいおん部!」が結成された。水戸のホームゲームでのイベント演奏[3] のほか、2013年2月9日には水戸市内でライブを開催[4] するなどの活動を通じクラブの地位向上に努めている。なおバンド名はTVアニメや劇場映画の公開で話題となったかきふらいの漫画作品「けいおん!」に由来する。




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