粘液
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/20 07:10 UTC 版)
物質循環の上で
物質循環では、食う食われるの関係を考える場合がおおいが、粘液が関わる例も少なくない。粘液は生物がその活動とともに分泌するものであるが、その材料は摂取した栄養に基づくからである。たとえばサンゴ礁においては、造礁サンゴが生産者として働いているとされるが、サンゴの分泌する粘液が周囲の動物の食料として重要であると考えられている。動物の糞は菌類にとって特に有効な基質であるが、これは分解しがたい植物質を動物がある程度分解しているからであるほかに、動物の腸内で分泌される粘液が栄養になっている面が大きい。草食動物の糞は、その食材よりも窒素成分等が豊富になることが知られる。
参考文献
- 八杉竜一ほか編集『岩波生物学辞典 第4版』岩波書店、1996年。ISBN 4-00-080087-6。
関連項目
- >> 「粘液」を含む用語の索引
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