極楽寺 (鎌倉市)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/15 23:01 UTC 版)
文化財
史跡
- 極楽寺境内・忍性墓
重要文化財
- 極楽寺忍性塔[11]
- 極楽寺五輪塔[12] - 高さ193cm。延慶3年(1310年)8月銘。
- 木造釈迦如来立像 - 極楽寺の本尊。台座内に永仁5年(1297年)の銘がある。京都・清凉寺の「三国伝来の霊像」と称される釈迦像を模した「清凉寺式釈迦如来像」と呼ばれる様式の像である。縄目状の頭髪や、胸部を露出せずに首のあたりまで被う衣の付け方、同心円状の衣文などに特色がある。秘仏で4月7日-9日のみ開扉される。
- 木造十大弟子立像 10躯 - 文永5年(1268年)の銘がある。
- 木造釈迦如来坐像 - 鎌倉時代。両手を胸前に挙げ転法輪印(説法印)を結ぶ、図像的に珍しい釈迦像で、変化に富んだ衣文や理知的な表情に時代の特色が現れている。近世の史料に本像は仏師善慶の作とあるが、善慶の銘のある兵庫県正福寺の薬師如来坐像とは作風が異なること、忍性が極楽寺に入寺したのは善慶の没後であることなどから、本像は善慶でなく息子の善春の作とする説もある[13]。
- 木造不動明王坐像 - 寺の創建より古い平安時代末期の作。本来極楽寺にあった像ではなく、島根県の勝達寺から大正5年(1916年)に移されたもの。
- 密教法具(五鈷鈴、五鈷杵、独鈷杵) - 五鈷鈴に建長7年(1255年)の銘がある。
- 忍性塔納置品 - 嘉元3年(1303年)
- 金銅骨蔵器 1合
- 銅骨蔵器 1合
- 五輪塔納置品 - 延慶4年(1311年)
注釈
出典
- ^ a b c 新編相模国風土記稿 極楽寺村 極楽寺.
- ^ a b c 新編鎌倉志 1915, p. 106.
- ^ 藤野豊編『神奈川の部落史』p.23(不二出版、2007年)
- ^ 参照:『中世都市鎌倉を歩く』、松尾剛次、中公新書、1997
- ^ 『Gakken Mook 鎌倉仏像めぐり』(学研、2010)、p.61
- ^ [座談会]中世鎌倉の発掘:仏法寺跡と由比ヶ浜南遺跡をめぐって(有隣堂Web、2003年)
- ^ NHKテレビ「ブラタモリ」シリーズの「鎌倉の寺」で西岡芳文(上智大学特任教授)の極楽寺絵図の説明(2024年2月10日放映)
- ^ 1927年(昭和2年)内務省告示第315号
- ^ 2008年(平成20年)3月28日文部科学省告示第33号「史跡に地域を追加して名称を改める件」
- ^ 2008年(平成20年)7月28日文部科学省告示第126号「史跡に地域を追加して指定する件」
- ^ 1934年(昭和9年)文部省告示第22号
- ^ 元は『極楽寺五輪石塔「延慶三年八月」ノ刻銘アリ』として1933年(昭和8年)文部省告示第275号にて重要美術品等認定物件として認定。1953年(昭和28年)10月2日文化財保護委員会告示第75号「重要美術品等認定物件を重要文化財に指定」にて、重要美術品等認定物件の資格を消滅し、重要文化財へ指定。
- ^ 特別展図録『鎌倉時代の彫刻』、東京国立博物館、1975
- ^ a b c d e 1968年(昭和43年)4月25日文化財保護委員会告示第18号「文化財を重要文化財に指定する件」
- ^ “極楽寺(真言律宗)(かまくら観光)”. 鎌倉神戸市. 2019年10月12日閲覧。
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