日産・セフィーロ
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3代目 A33型(1998年 - 2003年)
日産・セフィーロ(3代目) A33型系 | |
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(前期型 1998年12月-2001年1月) | |
後期型(2001年1月-2003年3月) | |
概要 | |
別名 |
日産・ローレル(8代目) 日産・マキシマ(5代目) 日産・アルティマ(3代目) インフィニティ・I30/35(2代目) |
販売期間 | 1998年 - 2003年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
エンジン |
VQ25DD型 V6 2.5L VQ20DE型 V6 2.0L |
変速機 | 4速AT/5速MT |
前 |
前: ストラット 後: マルチリンクビーム |
後 |
前: ストラット 後: マルチリンクビーム |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,750mm |
全長 |
4,785mm(前期型) 4,920mm(後期型) |
全幅 | 1,780mm |
全高 | 1,440mm |
車両重量 | 1,470kg |
その他 | |
ブレーキ |
前: ベンチレーテッドディスク 後: ディスク |
データモデル | 25エクシモG(後期型) |
系譜 | |
後継 |
日産・ティアナ ※ローレルと統合 |
1998年12月22日、A33型にモデルチェンジ[17]。ワゴンはWA32型が継続生産。内外装デザインはイルカをモチーフとして取り入れた。キャッチコピーは「イルカに乗ろう」。搭載するエンジンはV型6気筒DOHC VQ25DD型直噴およびVQ20DE型リーンバーンの2機種。グレード体系は先代A32型同様、「エクシモ」系と「Sツーリング」系の2系統となる。
2000年1月7日、装備を充実させた「Lセレクション」、オーテックジャパン扱いの「AUTECH(オーテック)」を発売[18]。共にエクシモ / 25エクシモがベース。同時に一部仕様変更し、ボディカラーの「ブルーイッシュグレーパールメタリック」を「エクセレントブルーパール」に差し替えた。
- Lセレクションは、共通で本革巻ステアリングホイール&シフトノブ、2.5L車は15インチアルミホイール、2L車はスーパーサウンドシステムCDセレクション等を標準装備とした[注釈 12]。
- AUTECHは、光輝モール付きの専用前後バンパー及びサイドガードモール、サイドシルプロテクター、専用アルミホイール(FY33型シーマと同デザインの16インチ)、専用オフホワイト色シート[注釈 13]等を装備。
2000年3月、ヨーロッパ向け「マキシマQX」を第70回ジュネーブモーターショーに出品。
2001年1月29日、マイナーチェンジ[19]。海外向け車種のインフィニティI30と同様の前後バンパーの変更により全長がセフィーロ史上最長の4,920mmに延長された。同時に日本国内では法制上不要なサイドマーカーも装備された。エクシモGのアルミホイールを16インチにサイズアップし、グリルを新意匠のものに変更[注釈 14]するとともに、初代以来続いていた(CEFIROの)頭文字「C」と末尾文字「O」をモチーフにしたマークを廃止、代わりに日産のブランドロゴのエンブレムをセットした。また、これを機にSツーリングは廃止されエクシモ系のみとなった。同時にオーテック扱いの「AUTECH」は名称を「AX」に変更。25エクシモGは本革シート[注釈 15]を標準化。一方でコスト削減の一環からサンルーフ、車間距離レーダー[注釈 16]、アクティブヘッドレスト、アクティブダンパーサスペンションの設定を廃止。
2002年1月8日、特別仕様車「NAVIエディション」を発売[20]。エクシモ / 25エクシモをベースに、DVD方式のTV/ナビゲーションシステム(6.5インチワイド液晶モニター)と上質感のある木目本革コンビステアリング、本革巻シフトノブを装備し、お求めやすい価格とした特別仕様車である。
2002年8月、平成12年排出ガス規制に適合しない2.5L車が廃止され、2.0Lのみとなる。5MTも廃止。「エクシモNAVIエディション」を追加。VQ20DEの出力もリーンバーンからストイキに変更され、レギュラーガソリンに対応したことで160ps→150psとなった。エクシモGには本革シートのメーカーオプションが追加された。
海外仕様のAT車で足踏み式パーキングブレーキを採用したのは台湾・タイ仕様のA34(後述)、インフィニティ・Iで、それ以外は国内仕様前期のSツーリングと同じサイドレバー式を採用した。
2003年2月[21]、日本国内市場向けモデルの生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
2003年3月[22]、在庫対応分が完売し販売終了。2008年末までの新車登録台数の累計は5万7225台[23]。後継車はティアナ。
タンチョン・モーター・マレーシアSDN.BHD[1]などでは引き続き生産、カタール[2]やサウジアラビア[3]などではマキシマの名前で生産されていた。また、台湾においては日本での生産が終了した後もフロントマスクを大幅に変更したものが「A34型」として発売されていた。
前期・後期ともに警察の覆面パトカーとして納入されている。
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リア(前期型)
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リア(後期型)
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マキシマ フロント
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マキシマ リア
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台湾仕様 フロント(前期型)
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台湾仕様 フロント(後期、A34型)
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台湾仕様 リヤ(後期、A34型)
- ^ “主流となりつつあるプロジェクターヘッドライトとは?マルチリフレクターとの違いと構造は?”. MOBY (2016年4月29日). 2020年4月5日閲覧。
- ^ a b 『昭和55年 写真生活』(2017年、ダイアプレス)p89
- ^ “セフィーロ(日産)1988年9月~1994年7月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月18日). 2020年4月5日閲覧。[出典無効]
- ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第65号5ページより。
- ^ 『新型セフィーロを発売』(プレスリリース)日産自動車株式会社、1994年8月24日 。2022年3月16日閲覧。
- ^ モーターファン別冊 第209弾 NISSANセフィーロワゴンのすべて
- ^ 全長は当時のステージアとほぼ同じ4800㎜だが、全幅はセフィーロワゴンの方が広い為、日産のステーションワゴンでは最も寸法が大きい。
- ^ 『セフィーロ、マーチの特別仕様車を発売』(プレスリリース)株式会社オーテックジャパン、日産自動車株式会社、1996年6月10日 。2022年3月16日閲覧。
- ^ 『セフィーロをマイナーチェンジ』(プレスリリース)日産自動車株式会社、1997年1月13日 。2022年3月16日閲覧。
- ^ 『セフィーロワゴンを新発売』(プレスリリース)日産自動車株式会社、1997年6月2日 。2022年3月16日閲覧。
- ^ 『セフィーロワゴンの特別仕様車「エアロセレクション」を発売』(プレスリリース)株式会社オーテックジャパン、日産自動車株式会社、1997年9月29日 。2022年3月16日閲覧。
- ^ 『セフィーロ10周年記念車を発売』(プレスリリース)日産自動車株式会社、1998年5月19日 。2022年3月16日閲覧。
- ^ “セフィーロ(日産)1994年8月~1998年11月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月18日). 2020年4月5日閲覧。
- ^ 『「セフィーロワゴン」をマイナーチェンジ』(プレスリリース)日産自動車株式会社、1999年8月30日 。2022年3月16日閲覧。
- ^ “セフィーロワゴン(日産)のカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月18日). 2020年1月18日閲覧。
- ^ “セフィーロワゴン”. リクルート株式会社 (2020年1月18日). 2020年1月18日閲覧。
- ^ 『新型「セフィーロ」を発売』(プレスリリース)日産自動車株式会社、1998年12月22日 。2022年3月16日閲覧。
- ^ 『セフィーロに「Lセレクション」を追加』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2000年1月8日 。2022年3月16日閲覧。
- ^ 『「セフィーロ」をマイナーチェンジ』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2001年1月29日 。2022年3月16日閲覧。
- ^ 『セフィーロの特別仕様車「NAVIエディション」を発売』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2002年1月8日 。2022年3月16日閲覧。
- ^ “セフィーロ(日産)のカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月18日). 2020年4月5日閲覧。
- ^ “セフィーロ(1998年12月~2003年3月)”. トヨタ自動車株式会社 (2020年1月18日). 2020年4月5日閲覧。
- ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第24号15ページより。
- ^ 日産・セフィーロ…CMが印象的だったクルマ
- ^ 本車の登場に伴い、同時期にフルモデルチェンジしたC33型ローレルはセダンを廃止してハードトップのみとなった。
- ^ 座間工場で生産されていたA31型セフィーロの車体番号は、最初に8が付いたA31-800001番 - とCA31-800001番~になっている。
- ^ 前輪駆動化された2代目と3代目はリアサスペンションの構造上、四輪駆動化が困難であった。
- ^ SRS両席エアバッグは全車に標準装備。
- ^ 2Lのみ15インチアルミホイール。ただし、後期は2Lでも16インチアルミホイールとなる。
- ^ ともに同時期に出たC35型ローレル後期と同一デザイン。ただし、スポーティーパッケージに設定される16インチはデザイン変更なし。
- ^ シャンパンシルバー(EV0)はT31型エクストレイル・アクシスで採用されているものと同一である。
- ^ 「V6 2500 TWINCAM 24VALVE」「V6 2000 TWINCAM 24VALVE」の周囲がブラックからシルバーになった。
- ^ 前期型も「ゾーンボディコンセプト」を採用していたが、自動車事故対策センターの定める最高基準「AAA」を獲得できなかった。そこでそれに対応すべく後期型では衝突安全性能を強化した。
- ^ 16インチアルミホイール、オフブラック内装、カラードドアハンドル、専用グリル、本皮革ステアリング
- ^ 「25クルージング スポーティパッケージ」としての継続設定はあった。
- ^ 但し、後席の仕様が
1. 3席ELR付き3点式シートベルト→中央席のみ2点式化
2. 3席上下調整式ヘッドレスト→左右席ピローのみに
3. 分割可倒式トランクスルー機能廃止
とグレードダウンされていた。 - ^ 表皮は2.5L車が本革(前席のヒーター及びパワーシート機能はなし)、2L車はディンプルスエード。
- ^ 本体自体はインフィニティI30(前期)と同一品である。
- ^ 前席ヒーター機能は廃止。
- ^ 車間距離監視機能のみで、クルーズコントロールの設定はない。
- ^ 当時、陽水が運転免許を保有していなかったため。
- 1 日産・セフィーロとは
- 2 日産・セフィーロの概要
- 3 初代 A31型(1988年 - 1994年)
- 4 2代目 A32型(1994年 - 2000年)
- 5 3代目 A33型(1998年 - 2003年)
- 6 車名の由来
固有名詞の分類
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