審判員 (サッカー)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/15 23:01 UTC 版)
用具・用品
試合に臨むにあたり、以下の物を主審・副審を問わず準備する。
- 警告・退場カード(イエローカード、レッドカード)
- 異なるポケットに入れる。
- グリーンカード(グリーンカード制度導入大会時)
- 教育的側面からポジティブな指摘をし、奨励されるプレーへの提示に使用される(主審が使用)。
- 時計
- ストップウォッチ機能のついたもの。
- ホイッスル
- 音が出なくなったときのために同じ音色の物を2つ持つ。
- トスコイン、記録用紙、筆記具
- 副審であっても、スライドして主審を務める場合に必要となるため、準備しておく。延長戦になるとコイントスも行う。
試合では使わないが、常に携帯するもの。
- 審判証
- サッカー競技規則(ルールブック)
以下、副審のみが持って試合に臨む。
- アシスタントフラッグ
日本においては以下の物が支給される。
- ワッペン (各級別)
- サッカービデオ
審判を務める際は、上記(のうち審判証、サッカー競技規則、 サッカービデオを除く)と下着のほか、大会等で規定された審判服上下、ソックス、シューズ以外は身に付けることはできない(選手と同じく、帽子、眼鏡、指輪等のアクセサリーも不可。ただし大会や試合によっては、選手に危害を及ぼさないと認められれば、帽子やある程度の保護具が着用できる場合もある)。
主な審判員
日本
カッコ内はJ1主審での通算100試合の到達年。
- 岡田正義(1999)
- モットラム(2000)
- 梅本博之(2000)
- 太田潔(2001)
- 下村昌昭
- 布瀬直次(2003)
- 上川徹(2003)
- 砂川恵一(2003)
- 片山義継(2003)
- 松村和彦(2005)
- 前島和彦
- 柏原丈二(2006)
- 奥谷彰男(2006)
- 松尾一(2010)
- 高山啓義(2010)
- 西村雄一
- 家本政明
- 吉田寿光
- 佐藤隆治
国際
- ハワード・ウェブ(イングランド)
- オラシオ・エリソンド(アルゼンチン)
- マーク・クラッテンバーグ(イングランド)
- ピエルルイジ・コッリーナ(イタリア)
- マッシモ・ブサッカ(スイス)
- ニコラ・リッツォーリ(イタリア)
特記事項
- サッカーの『試合でのルール』(競技規則)は国際サッカー連盟(FIFA)ではなく、国際サッカー評議会(IFAB)が決めている。 サッカーの競技規則は、毎年2月か3月、通常では2月末ごろ開催されるIFAB年次総会で毎年細かく変更されており、近年では更に6月か7月にIFAB特別会議が開かれ、2月か3月の年次総会でも結論が出なかった内容などについて検討され、指示や方向性(通達)を改めて示すようになっている。改正後、「新競技規則(新ルール)」は5月末までにFIFAからFIFA加盟各国のサッカー協会に通達され、7月1日から全世界で施行される(国際試合は7月1日から有効。但し、7月1日までにその年のシーズンが終了していない大陸連盟及び加盟協会は、その施行を次のシーズン開始まで延期できる。日本では例年7月1日以降のしかるべき日、遅くとも8月中には施行している)。 そのため、サッカー審判員は毎年、更新講習会を受ける必要がある(受けなかった場合は審判資格を失効する)。
- サッカーの審判中などでの保険として審判員傷害保険がある。
- Jリーグでは副審が持つフラッグにボタンが付いている。このボタンを押すと、主審が腕に巻いているバイブレータが振動して、フラッグが上げられたことが分かるしくみになっている。日本の審判員がオフサイドに敏感なのはこのためである。また、第4審判用の送信機もあり、副審と同じように主審にコンタクトを取りやすくなっている。
- ^ “No.197 第3のチーム、レフェリーズ”. サッカーの話をしよう 大住良之オフィシャルアーカイブサイト (1997年7月14日). 2012年12月29日閲覧。
- ^ FIFA、GLT導入を正式決定 クラブ・ワールドカップから本格導入-goal.com日本語版2012/7/6
- ^ 2013 年競技規則追加改正について(13.06.25)-日本サッカー協会公式HP2013/6/25 (PDF)
- ^ 代表戦初?試合中に主審交代…肉離れで両脇を支えられて退場 - SANSPO.COM(サンスポ)2014年3月6日付け。2021年5月25日閲覧
- ^ “【JFAの知っトク!】Jリーグ担当審判員の舞台裏~佐藤隆治JFA審判マネジャー”. 日本サッカー協会 (2024年2月14日). 2024年2月15日閲覧。
- ^ “2024明治安田J1・J2・J3リーグ戦試合実施要項”. 日本プロサッカーリーグ. pp. 6-7. 2024年2月15日閲覧。
- ^ プロフィール (PDF) - 公益財団法人 日本サッカー協会 2012年度 第6回理事会 協議資料、2012年9月13日
- ^ 『2023年国際審判員として34名を登録』(プレスリリース)日本サッカー協会、2023年1月19日 。2023年5月12日閲覧。
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