北海道情報大学 通信教育部

北海道情報大学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/23 08:45 UTC 版)

通信教育部

概要

北海道情報大学においては、通信の課程(大学通信教育)として通信教育部が置かれている。

文科系や福祉・看護・医療分野の学科が多い日本の大学通信教育の中では珍しく、情報科学に関する学科を設置している[注 3]

  • 経営情報学部
    • 経営ネットワーク学科
    • システム情報学科
    • システム情報学科 情報数理専攻[注 4]

通信の課程を置く多くの大学と同様の「印刷授業(テキスト学習)」「面接授業(スクーリング)」のほか、「メディア授業」[注 5]が行われる。カリキュラムの見直し・再構成を時代に即して行っており、2005年より、面接授業を履修せずに卒業要件の単位数が修得できるようになっている[注 6]。また、同じく2005年より必修科目は設定されなくなり[注 7]履修学科が指定される科目も無いため、所属学科にかかわらず通信教育部で開講しているすべての科目の受講が可能となっている。

入学時期は2003年以降、年2回。春期入学(4月)は例年5月10日頃まで入学志願を受付、秋期入学(10月)は例年11月5日頃まで入学志願を受け付けている。原則として入学試験は行われず、書類選考が行われる。

  • 全国14会場[注 8]にて面接授業(スクーリング)を開講しており、インターネットメディア授業と併せて居住地に関係なく学習可能な環境が整えられている。また、単位認定のための科目試験は全国18会場[注 9]にて実施している。
  • 「プログラミング基礎」インターネットメディア授業のeラーニングシステムであるPETA2[注 10]が、第4回日本e-Learning大賞の総務大臣賞を受賞した。
  • 教職課程2017年度現在、高等学校情報商業数学中学校の数学が課程認定されている。
  • 放送大学と単位互換協定を結んでおり、放送大学で取得した単位を卒業に要する単位として認定することができる[2]

教育センター

北海道情報大学と同時に修学する、いわゆるダブルスクールで学ぶことのできる専門学校が全国に12校あり、それぞれに北海道情報大学の「教育センター」を設置している。各専門学校の指定学科(4年制)への入学と共に北海道情報大学 通信教育部へ正科生Bとして入学する。学生は専門学校での授業の他に大学の授業を各学校(教育センター)にてIPメディア授業を中心に受講し、卒業時には大学の学士の学位と専門学校の高度専門士の称号を得ることができる。

これらの教育センターは正科生Bへの教育の他、それ以外の通信教育部学生(正科生A等)の面接授業(スクーリング)、科目試験会場としても使われる。

教育センターの設置されている専門学校の多くは北海道情報大学と同じ電子開発学園(eDCグループ)の学校であるが、以下に◇を付した学校は電子開発学園以外が運営する学校である。

  • 札幌教育センター(北海道札幌市) - 北海道情報専門学校
  • 秋田教育センター(秋田県秋田市) - 秋田情報ビジネス専門学校 ◇
  • 新潟教育センター(新潟県新潟市) - 新潟情報専門学校
  • 名古屋教育センター(愛知県名古屋市) - 名古屋情報メディア専門学校
  • 大阪教育センター(大阪府大阪市) - 大阪情報専門学校
  • 広島教育センター(広島県広島市) - 広島情報専門学校
  • 北九州教育センター(福岡県北九州市) - KCS北九州情報専門学校
  • 福岡教育センター(福岡県福岡市) - KCS福岡情報専門学校
  • 大分教育センター(大分県大分市) - KCS大分情報専門学校
  • 鹿児島教育センター(鹿児島県鹿児島市) - KCS鹿児島情報専門学校
  • 沖縄教育センター 第1キャンパス(沖縄県那覇市) - 沖縄情報経理専門学校 那覇校 ◇
  • 沖縄教育センター 第2キャンパス(沖縄県沖縄市) - 沖縄情報経理専門学校 沖縄校[注 11]

過去に設置されていた教育センター

センターが設置されていた専門学校の閉鎖、指定学科の廃止等によりいくつかの教育センターはすでに廃止されており、これまでに設置されていたセンターは現行のものも含めて20ヵ所になる。

  • 仙台教育センター(宮城県仙台市) - 東北電子専門学校 ◇ :2007年3月31日付で教育センター廃止。
  • 水戸教育センター(茨城県水戸市) - 茨城情報専門学校 ◇ :2004年3月31日付で教育センター廃止。2005年9月1日付で学校廃止。
  • 千葉教育センター(千葉県松戸市) - 富士コンピュータ専門学校 ◇ :2008年3月31日付で教育センター廃止。現:専門学校ニホン国際ITカレッジ。
  • 山梨教育センター(山梨県甲府市) - 山梨情報科学専門学校 ◇ :2011年3月31日付で教育センター廃止。現:山梨情報専門学校。
  • 静岡教育センター(静岡県静岡市) - 専門学校静岡電子情報カレッジ ◇ :2012年3月31日付で教育センター廃止。
  • 名古屋教育第2センター(愛知県名古屋市) - 名古屋情報経理専門学校 :2006年までに教育センター廃止。現:名古屋医療情報専門学校
  • 兵庫教育センター(兵庫県姫路市) - 姫路情報システム専門学校 ◇ :2008年3月31日付で教育センター廃止。
  • 岡山教育センター(岡山県岡山市) - 専門学校岡山ビジネスカレッジ ◇ :2001年3月31日付で教育センター廃止。

注釈

  1. ^ SCSの事業は2011年度に廃止となっている。
  2. ^ 通信教育部の経営情報学部経営ネットワーク学科は改称しなかったため、2019年現在でも経営ネットワーク学科は通信教育部にのみ存在する。
  3. ^ 情報科学を主に学ぶ大学通信教育として他には、帝京大学理工学部情報科学科通信教育課程、早稲田大学人間科学部通信教育課程人間情報科学科、サイバー大学IT総合学部IT総合学科、東京通信大学情報マネジメント学部情報マネジメント学科がある他、倉敷芸術科学大学産業科学技術学部コンピュータ情報学科(通信教育課程)(2009年4月入学を以て募集停止)があった。
  4. ^ システム情報学科 情報数理専攻は「高等学校教諭1種免許状(数学)」、「中学校教諭1種免許状(数学)」の教職課程を受講する者のみ入学出願時に選択した上で所属する形になる。北海道情報大学の通学の課程を含め他大学で一般的な、専攻が設置されている学科の学生が全員いずれかの専攻に属する形とは異なる。なお、他学科履修により他学科所属の学生でも同課程の受講は可能。
  5. ^ 北海道情報大学における講義を各教育センターに地上専用回線経由にて中継する「IPメディア授業(PINE-NET II)」(同時双方向型)と、インターネットを利用した「インターネットメディア授業(無限大キャンパス)」が行われている。2008年までは「衛星メディア授業(PINE-NET)」が行われており、以降はIPメディア授業に移行している。
  6. ^ 大学通信教育設置基準第5条の定めにより1年次入学の場合は卒業要件単位124単位のうち30単位以上は面接授業又はメディアを利用して行う授業により修得すると定められているため、この30単位以上を面接授業は受講せずすべてメディア授業の受講で習得することが可能となっている。なお、これは正科生Aがインターネットメディア授業を履修する場合のことで、正科生Bは所属する学習センターで実施される面接授業が必修となっている。
  7. ^ システム情報学科 情報数理専攻に限り、数学教員としての実践的な指導力を養うことを目的として、必修28単位、選択必修6単位以上が設定されている。
  8. ^ 本学(江別)、東京(北海道情報大学東京事務所)、教育センター(12ヵ所:札幌、秋田、新潟、名古屋、大阪、広島、北九州、福岡、大分、鹿児島、沖縄(第一)、沖縄(第二))の各会場。ただし、各会場で実施される面接授業の科目やその数は年度ごとに変動があり、年度によっては面接授業が実施されない会場もある。例として2019年度は、各会場で概ね2~3科目が実施されたが、沖縄会場(第二)は1科目のみ実施、沖縄会場(第一)と秋田会場は実施されなかった。
  9. ^ 面接授業の会場の他、旭川、仙台、横浜、静岡の各会場。
  10. ^ Programming Enhancer with Training Assistant ver.2。Webブラウザ上でC言語演習を可能にしたeラーニングシステム。
  11. ^ 沖縄県への届出上の正式名称は「沖縄情報経理専門学校」(沖縄校は付さない)。

出典

  1. ^ 令和元年5月1日現在 在学生数:大学総計3,831人、大学院11人、学部(通学課程)1,576人、通信教育部2,244人。令和元年度 設置する学校の学生数・教職員数等 - 学校法人電子開発学園
  2. ^ 単位互換協定締結校 - 放送大学”. 放送大学学園. 2020年1月1日閲覧。ただし、認定されるのは北海道情報大学が各期(半年間ごと)に指定した科目のみで、例年2科目程度、2019年度前期以降はともに1科目のみである。また北海道情報大学の通学の課程では放送大学の単位の認定は行われていない。
  3. ^ 学長メッセージ - 北海道情報大学






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