ワギャンランド シリーズ各作品の特徴

ワギャンランド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/15 00:54 UTC 版)

シリーズ各作品の特徴

ワギャンランド

シリーズ第1作。アクションシーンはジャンプと音波攻撃を駆使して進む。しかしボスキャラクターとの対戦をアクションではなくミニゲームで行う。また、背景は単純な線と明るい色使いで描かれている。

この作品のボス戦の曲は、『ワギャンランド2』のボス戦のBGMとともに『スーパーワギャンランド』でも使用されていて、『ワギャンランド』のものが流れるのはこの作品のミニゲーム同様、しりとりと神経衰弱の時である。

またこの作品の無敵状態のBGMも、DS版(後述)でのワールド4のステージBGMの前半部分としても使われている。

ファミコン版はラスボス戦までは非常にバランスの良いゲームとなっているが、ラスボス戦のしりとりに限っては解答数ノルマと制限時間があり非常に高難易度[1]

一度クリアしてエンディングを迎えると、更に難易度が高い『裏』モードへチャレンジできる。『裏』モードはタイトルロゴの色が通常「赤~紫」系色に対し「水~青」系色になることで確認可能。『表』と『裏』モードの違いは主にワギャコプター等のアイテムが入手できなくなっている点、ラストボスであるDr.デビルの会話の内容、クリア後のスタッフロールが登場するキャラクターの名前紹介となっている。

1991年にはゲームギア版も発売された。ゲーム内容はファミコン版と同一ではなく、ストーリーもDr.デビルが再度ワギャンランドを襲ったという設定になっている。『ワギャンランド2』より後の発売となったこと、液晶画面に残像が残りアクションゲームには向かないという当時の携帯型ゲーム機での利用を考慮し、ステージ構成の変更や差し替え、アクションシーンで使用できるパワーアップアイテム数種と、ミニゲームで制限時間を止められるアイテム「砂時計」の追加がなされた。ワギャンランドシリーズにはジャンプした際にジャンプボタンを押しっぱなしにしておくと下降がほんの僅かだが緩やかになる特徴があるが、ゲームギア版ではそれが無い。

ワギャンランド2

シリーズ第2作。シリーズ通算第2作目。雲や湖の上を渡る特殊ステージの登場、パワーアップアイテムの採用など、アクションシーンも変化に富むものとなっている。ミニゲームには新たに「数さがし」「音神経衰弱」「パネルじゃんけん」が加わった。しかし数探しを除く2ゲームは本作のみの登場であり、後の作品には採用されていない。なお、この作品の主人公はワギャンの息子であるワギャン2世だとされている。また、この作品のラストバトル戦のBGMは、『スーパーワギャンランド』のラストバトル戦のBGMとしても採用されている。ボス登場のBGMも同じく『スーパーワギャンランド』で採用されている。ボス戦のBGMは『スーパーワギャンランド』の他、DS版(後述)でも採用されている。またこの作品の無敵状態のBGMも、『スーパーワギャンランド』での無敵状態のBGMとして採用されており、DS版(後述)でのワールド4のステージBGMの後半部分としても使われている。なお前半部分が『ワギャンランド』、後半部分が『ワギャンランド2』のメドレーBGMとなっている。

この作品のみ2人プレイが可能であるが、ミス毎による交代式となっており同時プレイや協力プレイ等は不可。

本作および前作では、ワープゾーンや出口で上下いずれを選ぶか、など、ルートをある程度選択できるが、以後の作品ではそれらは無くなった。

スーパーワギャンランド

ナムコ初のスーパーファミコン用作品。シリーズ通算第3作目。グラデーションを多用した立体的なグラフィックにステレオ化された音声など、上位機種への変更に沿った表現方法の向上が図られている。ミニゲームにはスーパーファミコンの機能を活用した「モザイク当て」が新たに加わり、以前の数さがしは「数字探し」に名前が変更された。

前2作からボスキャラクターやステージ構成、BGMの引用がされているため、内容は新作というよりも総集編の趣きが強い。シリーズで初めてパスワードコンティニューと難易度(本作のみ3段階で以後は2段階)設定が採用され、一度クリアしたステージを再度選択することが可能となり[注 1]後の作品にも定着した。

本作以降はファミコン版『ワギャンランド』および『ワギャンランド2』にあったルート選択やワープゾーンが無くなり一本道となった[注 2]。また、しりとりで「ん」で終わるパネルを選ぶと負けになるルールが追加された。

この作品のみ難易度不問で全ステージで必ずボス対決がある。

ワギャンランド3

ファミコン版シリーズ第3作。シリーズ通算第4作目。舞台はワギャンランドから、ワギャン族の遠い親戚に当たる「ヒソピソ族」が住む宇宙都市に変わる。宇宙が舞台ということでジャンプ力が異常に高かったり、天地が反転していたりと重力を仕掛けに利用したステージが多いのが特徴。ボスキャラクターとのミニゲームをプレイヤー同士で遊ぶ対戦モードが初登場した。

また本作のエピローグがそのままスーパーワギャンランド2のプロローグへとつながるようになっている。

スーパーワギャンランド2

スーパーファミコン版シリーズ第2作。シリーズ通算第5作目。『ワギャンランド3』のエピローグからそのままの流れで本作のストーリーが展開する。一度クリアしたステージにも再度足を運んだり、「特殊装備」といったアイテムを駆使しての攻略など、広大な冒険が展開される。アクションシーンには『ワギャンランド3』と同様に重力を利用したステージや、今作初登場のステージでは、十字キーの押した方向に一定距離動く特殊な操作のロケットブースターで敵をひたすらかわしながら空を行くステージ、特殊装備のひとつ「水中モーター」を使って文字通り水中を進むステージ、小さなキャラクタを操作するステージといった変わり種が盛り込まれ、また、ミニゲームには新たに「ローマ字当て」と「早押ししりとり」が加わった。なお、この作品のみDr.デビルが味方になった。本作では裏ルート経由で、本来進むべき表ルートをある程度飛ばすことができ、この辺はファミコン版『ワギャンランド』および『ワギャンランド2』に近い。ただし、真のエンディングを見るためには双方クリアしなければならない。

ワギャンパラダイス

以前までの作品から数世代後の世界という設定のシリーズ。シリーズ通算第6作目。主人公はワギャンから「タクト」と「カリン」の兄妹に、敵キャラクターは地底世界の住人である「ナマーズ族」に交代した。ステージ間に挿入されるデモシーンでは、島に発生した異変の原因を探る2人の冒険が文章で展開される。

タクトやカリンをはじめとしたキャラクターデザインは以前のワギャンシリーズよりも丸みを帯び、ゲーム中のグラフィックも黒い線で縁取りされたキャラクターにパステルカラーを多用した柔らかい色合いの背景で構成されるなど、スーパーファミコン版前2作と比較すると対照的な物となった。

2人対戦モードではミニゲームで相手に勝てば先に進めるすごろく形式となっており、ミニゲームは全部で11種類が用意されている。[4]

ミニゲームは一新され、制限時間内に規定数の問題を解くという知能検査に近い内容の物に変更された。

メガ・ワギャンランド

S!アプリ版『スーパーワギャンランド』を拡張したような内容。ワールドマップや一部エリアが同一であり、ミニゲームも同じ「神経衰弱」「しりとり」「数字探し」の3種類である。S!アプリ版スーパーワギャンランドではボスがDr.デビルのみだったが、今作ではDr.デビル以外のボスも登場する。

全般的にスーパーファミコン版『スーパーワギャンランド』に似ているが、しりとりの絵柄などは大幅に異なり、主なものではケータイやプリンターなどが追加されている。また新登場のボスが存在するなど細かな新要素がある。

ひらめきアクション ちびっこワギャンの大きな冒険

『ワギャンパラダイス』以来14年振りとなるシリーズ最新作。シリーズ通算第7作目。携帯ゲーム機であるニンテンドーDS対応。BGMは、これまでの作品のアレンジが多くを占めている。キャラクターはワギャンやDr.デビルをはじめ新たなキャラクターも登場する。キャッチコピーは「「ゆびさき」と「あたま」のスッキリ体操!」。

従来作からの変更点としては音波砲で動きを止めていない状態での敵との接触はいかなる場合も例外なくアウト(=ミス)となっていたが、敵の頭上に乗る形であった場合のみセーフとなっておりそれ以外の方向(横や下)は従来通りアウトとなる。ただしすべての敵の頭の上がセーフというわけではなく、例えば「全身トゲで覆われた」ような敵や「火の玉」といった明らかに見た目通り触れたらアウトとなる敵もいる。また動いている敵の頭上に乗ってその敵を乗り物代わりにして先へ進むというエリアもある。


注釈

  1. ^ 「重要アイテムの取得」や「仲間の救出漏れ」等が無くなっている。
  2. ^ ただし、難易度によってステージの数が異なる。
  3. ^ この対決ではメッセージ音がドリルの音になる。
  4. ^ 取扱説明書ではこの表記となっている。
  5. ^ なお、後述のサントラに「未使用曲」として収録されているBGMはこの時に流れるジングルである。

出典

  1. ^ a b マイウェイ出版『死ぬ前にクリアしたい200の無理ゲー ファミコン&スーファミ』 (ISBN 9784865119855、2018年10月10日発行)、46ページ
  2. ^ NAMCO WonderPage - 新着情報 2005年8月”. 2005年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年9月22日閲覧。
  3. ^ 「ワギャンってこんなに弱かったっけ」サービス終了のお知らせ”. ZZYZX (2017年11月7日). 2023年3月24日閲覧。
  4. ^ 週刊ファミコン通信 no.315. 株式会社アスキー. (1994年12月30日). p. 46 






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