リューター リューターの概要

リューター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 20:39 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ドレメル・マルチプロ(キット)3955
1947年ドレメル 「モートツール」の広告

名称

1938年に時計やカメラの精密部品のメーカーとして設立した日本精密機械工作株式会社が、1954年に開発したハンドグラインダーに「リューター2型」と名付けたのが始まりとされる[2]。リューターと言う名前は同社の創業者の名前伊藤「龍太郎」にちなんで命名された。[3]現在ではハンドグラインダーのほか、超音波研磨装置や精密卓上ボール盤も、このブランドの一製品として製造されている。

細身で握りやすいハンドグラインダーは、彫金木彫模型製作、ネイルアート、グラスリッツェン(ガラス工芸)などの専門業者やホビー愛好家の間で重宝され、「リューター」は一般名詞化した[4]

日本精密機械工作株式会社は「リューター」をブランドと宣言し[5]商標登録を1993年に出願して1996年に登録第3162001号「Leutor」(呼称、ルーター/国際分類7類・金属加工機械器具)の英語表示で登録されている[6]。類似の精密グラインダーを商品化しているメーカーとそれぞれの商品名は次の通りである。

  • 1977年設立[7]ドイツPROXXON(プロクソン)は、「ロータリーツール」[8]
  • 1932年設立[9]のアメリカDREMEL(ドレメル)は、1945年頃[10]より開発し商品名を「モートツール」[11]から「マルチプロ」へと変え、現在「ハイスピードロータリーツール」としている[12]
  • Mr.Meisterは、「ハンドピースグラインダー」
  • 京セラインダストリアルツールズは、「ホビールータ」[13]
  • ミニターは、「ミニモ ハンドピース」
  • アルゴファイルジャパンは、「マイクロモーターシステム」

特徴

一般に、リューターは約5,000から約35,000回転/分(rpm)の固定回転速度または無段階変速で回転し、コレットによるチャック装置で各種先端工具を保持する。 主な先端工具によりできる加工内容は次の通りである。

  • 彫刻カッター 非鉄金属、木工の溝加工、穴加工
  • 軸付砥石 研磨、バリ取り、面取り加工、サビ取り
  • 研磨ホイール・研磨チップ ツヤ出し、鏡面仕上げ
  • 剛毛ブラシ 宝飾品、精密機械の磨き・クリーニング
  • ワイヤーブラシ 錆取り、表面クリーニング
  • ドリルビット 木材や革細工などの穴加工
  • 切断砥石 木工、ガラス、プラスチック、針金等の切断

本来のブランドであるリューターは電動工具の製品群であるが、モーターの代わりに圧搾空気を動力源としたものを「エアリューター」と呼ぶ例もある。




「リューター」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「リューター」の関連用語

リューターのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



リューターのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのリューター (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS