ユネスコケラトプス ユネスコケラトプスの概要

ユネスコケラトプス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 06:16 UTC 版)

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ユネスコケラトプス属 Unescoceratops
地質時代
白亜紀後期
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 鳥盤目 Ornithischia
亜目 : 周飾頭亜目 Marginocephalia
下目 : 角竜類 Ceratopia
: レプトケラトプス科 Leptoceratopsidae
: ユネスコケラトプス属 Unescoceratops
  • U.koppelhusae
    Ryan, 2012

発見

ユネスコケラトプスはホロタイプTMP 95.12.6, という部分的な左の歯骨一つのみで知られる。その化石は1995年にライティングオンストーン州立公園近くのブラッククーリー (以前のデッドホースクーリー)のダイナソーパーク累層の白亜紀後期カンパニアン後期(7650万~7500万年前)の地層から発見された。その標本は同定には不完全すぎると思われ、そのまま数年が過ぎた。当時はレプトケラトプスの標本であると信じられていた。系統解析が2012年にクリーヴランド自然史博物館のマイケル・ライアンとロイヤル・オンタリオ博物館のデビッド・エヴァンスによって行われ、ようやく最も派生的なレプトケラトプス類の属であることがわかった[1][2][3]

記載

ユネスコケラトプスは全長1~2mの間で体重91kg以下と考えられている。歯は全てのレプトケラトプス類の中で最も丸みを帯びている[3]

マロンらは2013年に、白亜紀後期におけるララミディア島大陸の植物食性動物同士の棲み分けについて調べた。それによると、ユネスコケラトプスのような小型鳥盤類は、一般的に下草か高さ1m以下の植物を専門的に食べていたようである[4]

語源

ユネスコケラトプス属はマイケル・J・ライアン、デビッド・エヴァンス、フィリップ・カリー、カレブ・ブラウン、そしてドン・ブリンクマンによって2012年に命名され(ただしライアンとカリーによって命名前の論文が1995年に発表されている)、模式種はユネスコケラトプス・コッペルフサエ Unescoceratops koppelhusaeとされた[1]。属名は「UNESCO角竜」を意味する。州立恐竜公園の運営等、世界中の自然史への理解を深めることに寄与したUNESCOの努力を称賛した名前である。州立恐竜公園を称え、ディノサウルプロヴィンキアルパルカケラトプス Dinosaurprovincialparkaceratops (ダイナソープロヴィンシャルパーカセラトップス)とする案もあったが、あまりにも長いのでライアンに却下されたらしい[2]

関連項目


  1. ^ a b c Ryan, Michael J.; Evans, David C.; Currie, Philip J.; Brown, Caleb M.; Brinkman, Don (2012). “New leptoceratopsids from the Upper Cretaceous of Alberta, Canada”. Cretaceous Research 35: 69–80. doi:10.1016/j.cretres.2011.11.018. http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0195667111001960. 
  2. ^ a b Ryan, Michael (2012年) (SWF). New horned dinosarus named (YouTube video). Cleveland: Cleveland Museum of Natural History.. https://www.youtube.com/watch?v=gAsIzgFvnV0 2012年3月30日閲覧。 
  3. ^ a b Brown, Mark. “Two new dinosaur species fill in evolutionary gaps”. Wired. 2012年4月7日閲覧。
  4. ^ Mallon, Jordan C; Evans, David C.; Ryan, Michael J.; Anderson, Jason S. (2013). “Feeding height stratification among the herbivorous dinosaurs from the Dinosaur Park Formation (upper Campanian) of Alberta, Canada”. BMC Ecology 13: 14. doi:10.1186/1472-6785-13-14. PMC 3637170. PMID 23557203. http://link.springer.com/article/10.1186/1472-6785-13-14. 


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