ポケットモンスター 赤・緑
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その他
- 小学館から発行された公式ガイドブック(ISBN 978-4-09-102568-5)の表紙に、主人公、ライバルと並んで、ゲーム中には登場しない黒いワンピースを着た長い茶髪の少女が描かれている。この少女は、杉森建が「最初にもらえる3体に合わせて三つ巴になるとしたらこうだろうな」と考えてこの表紙用に作ったキャラである[18]。名前の設定は無いが、『ファイアレッド・リーフグリーン』の女主人公はこのキャラも意識して作られている[19]。
- 主人公の部屋にはファミリーコンピュータが置いてあり(外見はスーパーファミコン)、以後のシリーズでも主人公の部屋に任天堂製のハードが置かれることが定番となる。
- 今作のみ、デパートに玩具売場が存在し任天堂のゲーム(主にマリオシリーズ)を思わせるセリフもあるが、次回作以降(リメイク含む)では採用されていない。
- 『青』と『ピカチュウ』のポケモン図鑑に関しては、これらの発売当時は、必ず『赤』と『緑』の両方と通信しなければ完成できないようになっていた。これは『赤』と『緑』の片方だけでしか出現しなかったポケモンの中には『青』と『ピカチュウ』どちらにも出現しないものがいるためである。そのため『青』と『ピカチュウ』だけの通信交換ではポケモン図鑑は完成できない。
- なお、そのようなポケモンは後に『金』・『銀』・『クリスタル』との通信交換でも入手可能になったため、『金・銀』発売以降は必ずしも『赤』と『緑』の両方と通信交換する必要は無くなった。
- 『赤・緑』が国内で大ヒット作品となり、当時任天堂社長の山内溥から「海外展開してほしい」と要望があがるも、開発元のゲームフリークはすでに次回作『金・銀』を開発中で人員リソースを割く事が出来なかったため、ポケモン開発の関連会社クリーチャーズの役員だったHAL研究所社長の岩田聡自ら海外ローカライズ作業を手伝うと申し出て、ゲームフリークが開発に6年かけ継ぎ足しで作られバグまみれだった『赤・緑』の複雑なプログラムを僅か1週間ほどで解析してしまい、ローカライズ作業をトントン拍子で進行させていったという。
- 上記の通り『赤・緑』は日本と海外ではプログラミングが異なるため、本作の国内版と海外版との通信交換は、データが破損する危険性があるため、公式で注意喚起されている。なお、ソフト側で制約がかけられていないため、データに不具合が出るにもかかわらず通信交換自体は成立してしまう。海外版との通信が正式に可能になったのはGBAの『ポケットモンスター ルビー・サファイア』以降である。
- 2013年10月2日には、本作をもとに制作されたテレビアニメ『ポケットモンスター THE ORIGIN』がテレビ東京系列にて放映された。
- 本作の発売日である2月27日は、2020年より「Pokémon Day」として日本記念日協会に認定されている[20]。
注釈
出典
- ^ “約4年ぶり! ポケモン完全新作が2010年内発売へ”. オリコン顧客満足度 (2010年1月29日). 2023年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月9日閲覧。
- ^ “ポケモン25周年 日本発の“怪物”コンテンツが世界を席巻するまでの軌跡”. Yahoo!Japan News (2021年2月27日). 2023年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月9日閲覧。
- ^ “'Pokken Tournament' and Pokemon's $1.5 Billion Brand”. The Huffington Post (AOL). (2017年3月19日) 2017年4月25日閲覧。
- ^ “ポケットモンスター 赤・緑|ポケットモンスター オフィシャルサイト”. 株式会社ポケモン. 2015年6月20日閲覧。
- ^ とみざわ昭仁「ゲームフリーク」104ページ
- ^ とみざわ昭仁「ゲームフリーク 遊びの世界標準を塗り替えるクリエイティブ集団」 115-118ページ
- ^ 「ゲームフリーク 遊びの世界標準を塗り替えるクリエイティブ集団」104ページ
- ^ スペシャル対談/4
- ^ a b “ニンテンドウ オンライン マガジン 2000年6月号 No.22 / 5.ポケモンの記録”. N.O.M ニンテンドウ オンライン マガジン (2000年6月21日). 2000年6月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月9日閲覧。
- ^ Top 10 of Everything 2017. London, England: Hachette UK. (2016-10-06). p. 116. ISBN 978-0600633747 2024年5月11日閲覧。
- ^ “最新版ポケモン年表~1996年~”. 任天堂. 2015年6月24日閲覧。
- ^ 月刊コロコロコミック1997年10月号
- ^ “ファミ通 販売本数ランキング TOP30”. ファミ通.com (2016年9月29日). 2016年9月29日閲覧。
- ^ “2016年4月28日(木) 決算説明会”. 任天堂 (2016年4月28日). 2016年4月29日閲覧。
- ^ “Nintendo Direct 2015.11.13|任天堂”. 任天堂. 2015年12月2日閲覧。
- ^ “『ポケットモンスター』シリーズの原点『ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ』、バーチャルコンソール (VC) にて2016年2月27日(土)配信開始!! |ポケットモンスターオフィシャルサイト”. 株式会社ポケモン. 2015年12月2日閲覧。
- ^ “『ポケットモンスター サン・ムーン』公式サイト”. 株式会社ポケモン. 2016年2月27日閲覧。
- ^ “杉森 建 (@SUPER_32X)”. Twitter (2012年11月17日). 2017年1月21日閲覧。
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- ^ “2月27日(木)は「Pokémon Day」! ポケモンの最新情報が盛りだくさん!”. ポケットモンスターオフィシャルサイト (2020年1月31日). 2020年2月5日閲覧。
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