ポケットモンスター サン&ムーン
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概要
ゲーム『ポケットモンスター サン・ムーン』の発売前日にスタートした新シリーズで、本作は本編ゲーム『ポケットモンスター サン・ムーン』をベースとした作りになっており、ゲームと同じくアローラ地方が舞台となる。従来のシリーズはサトシとその仲間たちが各地方を旅してジム戦を重ね、ポケモンリーグを目指すことが主軸であったが、本作の舞台・アローラ地方にはポケモンジムが存在せず、サトシのポケモンスクールでの学校生活が主軸となっている。そのため、シリーズ放送開始以来、サトシが初めて学校に通うことになる。
「Zワザ」のシーンではゲーム版と同様に技名が字幕で表示される演出が入っており、日本語版なら日本語の字幕となる[注 5]。
作中ではカロス地方の旅を終えた後の時系列かは明言されていないが、第42話・第43話で再登場したタケシがポケモンドクターの研修生をしていたり、カスミとタケシがメガシンカを使っていたりする為、時系列上は過去のシリーズから繋がっていることが描写されている。
本作放送時期の劇場版はPMのリメイク、またはテレビシリーズと独立したオリジナルストーリーとして制作されたため、本作そのものの劇場版は制作されていない(出演声優の一部は劇場版にて別役で参加している)。
PM編から長らくオーキド博士及びナレーションなどを担当してきた石塚運昇が本作の放送期間中に逝去。同役及びオーキド校長役は第111話より堀内賢雄に引き継がれた。
放送
テレビ東京系では、初回となる2016年11月17日と翌週の11月24日は2週連続で1時間スペシャルとして放送された[注 6]。
2017年4月にアニメシリーズ放送開始20周年を迎え、11月9日放送の第49話でシリーズ通算放送1000回を達成した[注 9]。
2017年8月10日放送の第37話からは11月17日発売の『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』、2018年12月2日放送の第99話からは11月16日発売の『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』発売に先駆け、それに連動した話が放送されている。
第44話から第55話まではそれまでの話を踏襲しつつ、ほしぐも(コスモッグ)を中心とした新章に突入。シリーズ恒例である石塚運昇によるナレーションは第45話から第55話まで無く、冒頭にリーリエが前回を回想するシーンが挿入された(第48話を除く)。第61話からは、ウルトラビーストの捕獲を目的として結成したウルトラガーディアンズの関連エピソードが度々挿入されている。第128話からは、ククイ博士の悲願であったポケモンリーグがアローラ地方で初めて開催されるエピソードとなり、サトシがシリーズを通して初のリーグ優勝を果たした。
2018年10月からテレビ東京系列では日曜18:00 - 18:30枠に移動[4][注 10]。テレビ東京系列では19時台にアニメを放送してきたが、これで完全消滅した。
2019年9月1日に番組内で新シリーズ『ポケットモンスター』の放送を発表。本作は同年11月3日放送の第146話を以て完結した。最終話のエンドクレジットは「…and your dreams!」[注 11]と表記された。『PM2』第2話でサトシの部屋に本作で手に入れたアローラリーグ優勝のトロフィーやZパワーリングが置いてあること[注 12]やピカチュウが本作で覚えたエレキネットを使用していることから本作最終回で飛行機でアローラ地方から帰還後のストーリーである。
日本においてはシリーズで初めて欠番や未放送(お蔵入り)、放送延期となった話が存在しないシリーズでもある[注 13]。
前作同様、初回にサトシらがアローラ地方に向かい、最終回でカントー地方に帰還するまで、一部のエピソード[注 14]を除き一貫してアローラ地方が舞台となっている。シリーズ名の変更もなかった。
番組構成
当初は前作の『ポケットモンスター XY&Z』の放送時間が18:55 - 19:25に変更された2016年4月以降と同様に、アバン→OP→Aパート→提供クレジット→CM→Bパート→CM→ED→ミニコーナー→CM→次回予告→提供クレジットの順であったが、2018年10月の放送時間移動後は、アバン→OP→Aパート→提供クレジット→CM→Bパート→ED→CM→ミニコーナー→次回予告→提供クレジットの順に一部変更された。次回予告は直接本編映像に「次回予告」のテロップが入って始まる形式となり、締めくくりの台詞である「みんなもポケモン、ゲットだぜ!」は言わなくなった。
『ベストウイッシュ』第61話からCM前後のアイキャッチで行われていたポケモンのシルエットクイズは引き続き継続されているが、今作では画面左側に表示されたポケモンのシルエットと同じものを選ぶ形式から、バラバラに並んでいる4枚のパズルに描かれているポケモンを当てるものに変更となった。
第129話以降は視聴者が『Pokémon GO』で撮ったスナップ写真がCM前後のアイキャッチで紹介されるようになった。
第3話以降は、アバン前とED後に、シリーズ初のデータ放送と連動したおまけコーナー「ポケもんだい」がスタートする。アバン前では主にその回で活躍する人物がその回の本編に関するクイズを出題し、ED後はクイズの答えを発表した後その回の後日談となるショートアニメを流している。第93話から第98話は「ポケもんだい」の答え発表前にミニコーナー「イーブイどこいくの?」が放送されていた[5]。前シリーズまでのおまけコーナーと同様に映画の最新情報等がある際は休止するが、本作では前作のようにオーキド博士ではなく、ナレーションが情報をガイドしている。
注釈
- ^ シリーズ全体としては1997年4月1日から(テレビ東京系の場合)。
- ^ 本作では『XY&Z』との繋がりは明言されていないが、過去のシリーズとの繋がりは描写されている(後述)。
- ^ 特に記載のない場合は狭義の『ベストウイッシュ』と『ベストウイッシュ シーズン2』の総称とする。
- ^ 特に記載のない場合は狭義の『新無印』と『めざせポケモンマスター』の総称とする。
- ^ ただし、劇中の原語は引き続き架空の言語とされている。
- ^ 遅れネット局では前作と同様に、30分編成で放送される。
- ^ 2004年11月4日放送予定であったが、直前に起こった新潟県中越地震の影響で放送中止となった。
- ^ 2011年3月17日・3月24日放送予定であったが、直前に起こった東日本大震災の影響で放送中止になった。
- ^ 欠番・番外編・特別編と、前作の番外編「最強メガシンカ」を合算し、AGの「ゆれる島の戦い!ドジョッチVSナマズン!!」[注 7]および前々作のシーズン1の「ロケット団VSプラズマ団!」前後編[注 8]を除いた話数となる。
- ^ テレビ東京系での19時台にかからない18時台でのレギュラー放送は、PMの1997年12月16日(ポケモンショック発生日)以来21年ぶりとなる。
- ^ 第146話のEDに使用された中川翔子の「タイプ:ワイルド」の歌詞の末尾部分に呼応したものである。
- ^ 該当シーンで前作で入手したカロス地方のジムバッジのケースも同時に描写された事により、本作が『XY』シリーズから繋がっている事も明示された。
- ^ 『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』は第53話「ヒコザルの涙!」は当初は2007年11月1日に放送予定だったが、2007年の日本シリーズの第5戦の放送で1週間延期となった。
- ^ 第42話・第43話で課外授業としてカントー地方を訪問。
- ^ 第16話のみ最初に飛ばされた時はキテルグマが昼寝していたため「やな感じ〜!」となったが、その後現れたキテルグマに連れ去られて「何この感じ〜!?」となった。また、第42話ではいつもの「何この感じ〜!?」ではなく、「うっそだ〜!」と言っていた。また、第102話ではキテルグマ&ヌイコグマ親子が不在で「やな感じ〜!」と言っていた。
- ^ 第42話・第43話(このエピソードの終盤でアローラ地方へと辿り着く)・第45話・第56話・第57話・第96話・第112話・第146話(このエピソードの終盤でカントー地方に戻る)に登場。この他、ED「ジャリボーイ・ジャリガール」・「心のノート」にも登場している。
- ^ 前2作の悪の組織(プラズマ団、フレア団)は各シリーズの第2シーズン(BW2、XY&Z)まで登場していなかった。
- ^ a b c 武隈は本作が声優デビュー作である。
- ^ 第136話までは「金魚わかな」名義。
- ^ 第60話までは『脚本』とクレジット。
- ^ 第43話は作画監督と兼任のため、ノンクレジット。
- ^ 堀内はかつてOVAにおいてもナレーションやポケモンの通訳を担当しており、第126話ではナレーション以外にもサブタイトルコールやポケモンの通訳も担当。
- ^ 海外版では欠番(英訳版が存在しない)。
- ^ この回をもって木曜19時での放送が終了。
- ^ この回から放送時間が 日曜18時へ移行した。
出典
- ^ a b c d e f g “kyo.co.jp/anime/pokemon_sunmoon/staff/ テレビ東京・あにてれ ポケットモンスター サン&ムーン スタッフ・キャスト”. テレビ東京. 2016年10月18日閲覧。
- ^ “テレビ東京・あにてれ ポケットモンスター サン&ムーン 放送局情報”. テレビ東京. 2016年10月18日閲覧。
- ^ “テレビ東京・あにてれ ポケットモンスター サン&ムーン 最新情報”. テレビ東京. 2016年10月18日閲覧。
- ^ “テレ東 日曜夕に1時間アニメ枠新設 「BORUTO」「ポケモン」移行 家族の時間に、縦の流れ強化”. スポニチアネックス (2018年8月30日). 2018年8月30日閲覧。
- ^ ポケットモンスター サン&ムーン「勇者リリエルとアローラの杖!」
- ^ おたぽる. “『ポケットモンスター サン&ムーン』のサトシに「作画崩壊」の声!? サトシの変化に松本梨香も「驚いたりしたけど」……”. @niftyニュース. 2016年10月18日閲覧。
- ^ “テレビ東京・あにてれ ポケットモンスター サン&ムーン 登場キャラクター”. テレビ東京. 2016年10月18日閲覧。
- ^ “「ポケモン」石塚運昇さん後任に堀内賢雄 10・21放送回からオーキド校長役担当”. ORICON NEWS (2018年9月3日). 2018年9月11日閲覧。
- ^ “ポケモンナレに「異変」起きていた 石塚運昇さんの代役「未定」”. J-CASTニュース (2018年8月17日). 2018年9月11日閲覧。
- ^ Corporation株式会社テレビ東京-TV TOKYO『しょこたん「宇宙初」の快挙! アニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』最終回で原画を担当|テレ東プラス』 。2020年1月26日閲覧。
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