ヘム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/12 05:43 UTC 版)
ヘム(英語: haem、米語: heme 英語: [ˈhiːm], [ˈhɪm]、ドイツ語: Häm)は、2価の鉄原子とポルフィリンから成る錯体である。通常、2価の鉄とプロトポルフィリンIXからなるプロトヘムであるフェロヘムのことをさすことが多い。ヘモグロビン、ミオグロビン、ミトコンドリアの電子伝達系(シトクロム)、薬物代謝酵素(P450)、カタラーゼ、一酸化窒素合成酵素、ペルオキシダーゼなどのヘムタンパク質の補欠分子族として構成する。ヘモグロビンは、ヘムとグロビンから成る。ヘムの鉄原子が酸素分子と結合することで、ヘモグロビンは酸素を運搬している。
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- ^ はじめに: ポルフィリン症 メルクマニュアル18版 日本語版
- ^ 高橋徹、清水裕子、井上一由、森松博史、楳田佳奈、大森恵美子、赤木玲子、森田潔「酸化ストレスに対するヘムオキシゲナーゼ-1の臓器保護的役割」『日本薬理学雑誌』第130巻第4号、2007年10月1日、 252-256頁、 doi:10.1254/fpj.130.252、 NAID 10020167375。
- ^ 急性尿細管壊死: 尿細管間質性疾患:メルクマニュアル18版日本語版
- ^ 中村宜司「胆汁色素代謝物ウロビリノーゲンの抗酸化作用」『日本農芸化学会誌』75巻,2001,p144 ヘム - J-GLOBAL
- ^ NAKAMURA, Takashi; SATO, Katsuyuki; AKIBA, Mitsuo; OHNISHI, Masao (2006). “Urobilinogen, as a Bile Pigment Metabolite, Has an Antioxidant Function”. Journal of Oleo Science 55 (4): 191–197. doi:10.5650/jos.55.191. ISSN 1345-8957.
- ^ 青木好雄 竹村哲雄 総説 生体内における分子認識
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