フクロツルタケ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/14 02:02 UTC 版)
類似種
鱗片やツボの形状、傘の条線の長さ、ツバの有無、柄の鱗片の多少、肉の変色性などからフクロツルタケ(広義)とされているものには幾つかの種が含まれていることが指摘されている。シロウロコツルタケ(Amanita cralisquamosa)は傘は縁に条線を持ち、フリルのようなものが付く。肉の赤変性は無いとされることが多い。アクイロウロコツルタケ(Amanita avellaneosquamosa)は傘の縁に比較的長い条線を持つ。アクイロも変色性は無いとされる。
顕微鏡観察も含めた形態観察にDNA解析も組み合わせた結果では日本産のフクロツルタケ(広義)には少なくとも5ないし6系統が含まれており、形態的特徴だけでは分類できないものもあったという[5]。
カラカサタケ(Macrolepiota procera、ハラタケ科)ヤオオシロカラカサタケ(Chlorophyllum molybdites、ハラタケ科)に若干似る。カラカサタケ類は傘に大量の破片を付け、柄にはツバを持つ。基部も膨らむこともあるが本種のようなツボ構造にはなっていない。また、ひだの柄への付き方も異なり、成長するとひだの色も変わる。生態面でも腐生菌で樹木と共生はしていないと考えられ子実体は草原等でも発生する。
見間違えそうなものに有毒のシロテングタケ(Amanita neoovoidea)が挙げられるが、フクロツルタケのように肉は変色しない[1]。
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参考:カラカサタケ
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参考:オオシロカラカサタケ
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参考:シロテングタケ
フクロツルタケと同じ種類の言葉
固有名詞の分類
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