ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバル ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバルの概要

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ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/18 13:43 UTC 版)

ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバル
서울퀴어문화축제
Seoul Queer Culture Festival
フェスティバルのロゴ
開催時期 毎年夏
初回開催 2000年
会場 ソウル広場2015年から)
主催 ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバル組織委員会
公式サイト
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ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバル
各種表記
ハングル 서울퀴어문화축제
漢字 서울퀴어文化祝祭
発音 ソウルクィアムナチュッジェ
英語 Seoul Queer Culture Festival
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日本語ではソウル・クィア文化祭とも呼称される。また、2018年まではコリア・クィア・カルチャー・フェスティバル朝鮮語: 한국퀴어문화축제)という名称だった。

歴史

2014年6月7日

ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバルはコリア・クィア・カルチャー・フェスティバルとして2000年に初めて開催された[1]。その年の参加者は50人程度だった[2]

2015年からはソウル広場がメイン会場となった[3]。2015年にはフェスティバルに反対する保守系のキリスト教団体がパレードのルートに複数のデモを申告した[4]。警察は治安上の問題や交通の混乱を理由にパレードの開催を認めない決定を下したが、裁判の結果、警察の決定は無効とする判決が言い渡された[5]。パレードは開催され、主催者発表で3万人が参加した[6]

2018年にはイベント名がコリア・クィア・カルチャー・フェスティバルから現在の名称であるソウル・クィア・カルチャー・フェスティバルに変更された[2]。2019年にはフェスティバルの20回を記念して、シンガポールで始まったLGBTイベントであるピンク・ドット英語版がフェスティバルの前日にソウル広場で開催された[7]。2019年のフェスティバルには主催者発表で15万人が参加した[8]新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響で2020年と2021年はオンラインで開催された[1]。2022年には3年ぶりに現地で開催された[1]

2023年は、同日にキリスト教系団体「CTS文化財団」が青少年コンサート開催をするために同時に申請を出したため、ソウル市は協議の結果、ソウル市の条例に基づき「CTS文化財団」側に許可を与えたため、ソウル広場での開催が不可能になった。2024年もやはり公立ソウル図書館主催のイベント開催により、2年連続でソウル広場での開催が不可能になった。

イベント

ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバルではメインのイベントとしてプライド・パレードであるソウル・クィア・パレードや、韓国クィア映画祭が開催されている[9]

組織

ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバルは有志から成るソウル・クィア・カルチャー・フェスティバル組織委員会によって主催されている[9]。組織委員会は2019年と2021年にソウル市にNPO法人としての申請を提出したが、社会的な対立を引き起こすとして却下された[10]


  1. ^ a b c d ソウルで3年ぶりに性的少数者の「クィア文化祭」”. KBS World Japanese. 韓国放送公社 (2022年7月18日). 2023年6月1日閲覧。
  2. ^ a b 世界のプライドパレード”. 東京レインボープライド. 2023年6月1日閲覧。
  3. ^ ソウル市中心部での性的少数者のイベント 市が条件付き承認”. 聯合ニュース (2022年6月15日). 2023年6月1日閲覧。
  4. ^ a b 「日韓のLGBT連帯 ソウルのパレード中止危機に支援」『朝日新聞』2015年6月12日、夕刊、社会面、8頁。via 朝日新聞クロスサーチ。
  5. ^ 警察のゲイパレード禁止に無効判決、韓国裁判所”. AFPBB (2015年6月17日). 2023年6月1日閲覧。
  6. ^ 「反差別、ともに歩もう 国や立場超え、連帯広がる」『朝日新聞』2015年7月7日、夕刊、総合面、1頁。via 朝日新聞クロスサーチ。
  7. ^ 20回記念特別イベント『ソウルピンクドット』:2019年、ソウルでもピンクドットが開かれます。”. ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバル組織委員会 (2019年3月11日). 2023年6月1日閲覧。
  8. ^ Yim Hyun-su (2022年6月15日). “Seoul Queer Culture Festival to return on July 16 after weekslong protests”. The Korea Herald. 2023年6月1日閲覧。
  9. ^ a b 2022第23回ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバル(SQCF)ご案内”. ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバル組織委員会 (2022年7月4日). 2023年6月1日閲覧。
  10. ^ Seoul city rejects queer festival organizer's application to set up non-profit foundation”. 聯合ニュース (2021年8月26日). 2023年6月1日閲覧。
  11. ^ LGBTQ community celebrates 11th annual Korean Queer Culture Festival”. ハンギョレ (2010年6月16日). 2023年6月1日閲覧。
  12. ^ a b c 「後はない、今、私たちが変える」第18回クィア文化フェスティバル”. ハンギョレ (2017年7月16日). 2023年6月1日閲覧。
  13. ^ 安田聡子、佐藤雄 (2023年4月23日). “「ここでは、一人じゃないと感じられる」TRPはどんな場所?参加者に聞いてみました【東京レインボープライド2023】”. ハフポスト. 2023年6月1日閲覧。
  14. ^ Min Joo Kim (2023年5月4日). “No Pride for South Korea: Seoul denies parade permit, citing schedules”. ワシントン・ポスト. 2023年6月1日閲覧。


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