ゼノサーガ エピソードI[力への意志] 登場人物

ゼノサーガ エピソードI[力への意志]

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/25 09:12 UTC 版)

登場人物

ストーリー

プロローグ

20XX年、地球ケニアトゥルカナ湖。アフリカ大陸で発掘作業をしていたMr.マスダが遺跡に銀色のプレートをはめ込むと、光とともに大地震が起こり湖中から建造物が現れる。そして空間に金色のプレート型をした物体が実体化した。この物体は、のちに「事象変移機関ゾハル」と名付けられ、宇宙創世から存在していたことが証明される。「ゾハル」は様々な事物を消失する力を持っており、人類は地球圏からの脱出を余儀なくされた[7]。これは、叙事詩ゼノサーガ』全体のファーストシーンとなる[8]

KOS-MOSの起動実験

約4000年後。宇宙空間に漂う金色のプレートを巡洋艦ヴォークリンデが回収する。そして、その内部では、ヴェクター一局のメンバーたちにより、KOS-MOSの戦闘実験が仮想空間内(以後この仮想空間をゲーム中の用語に従ってエンセフェロンと呼ぶ)で行われていた。無謀な実験を行ったために崩壊するエンセフェロン内でシオンネピリムと遭遇するが、その直後、アレンによってエンセフェロンから現実に引き戻される。シオンはブリッジに実験報告をするが、アンドリュー中佐より、いまだ実働実験に移れていないことに対する不満をぶつけられる。

グノーシス出現、KOS-MOS起動

10日後、静けさに包まれるヴォークリンデに、KOS-MOSが自律モードで覚醒しようとしていることに対する警報音が鳴り響いた。それと時を同じくして、艦隊前方にグノーシスの大群が押し寄せる。装備不十分のために蹂躙される艦隊。グノーシスに捕まったシオンは死を覚悟したが、彼女を覚醒したKOS-MOSが救った。ゾハル格納庫にある脱出ポッドに向かう一行。そこでKOS-MOSシオンを救うため、バージル中尉を撃ち殺す。しかし、ゾハルはグノーシスに奪われてしまう。シオンアレンKOS-MOS、そして、ゾハルをマーグリスのもとに送るため格納庫にいたアンドリュー中佐はポッドで脱出し、たまたまこの宙域を訪れていたエルザに救助された。グノーシスの残存勢力がエルザを襲い、アンドリュー中佐が捕まるが、エルザの乗組員ケイオスの不思議な力によって、グノーシスは消滅した。

小惑星プロレマ

接触小委員会よりジギーは、小惑星プロレマのU-TIC機関に拉致されているM.O.M.O.の救出の依頼を受ける。プロレマに潜入したジギーM.O.M.O.と接触する。二人は行く手を阻むA.G.W.S.やマーグリスの追撃をかわし、小型艇を奪ってプロレマを脱出した。U-TIC機関の追撃機とハイパースペース内で戦闘する二人は、偶然通りかかったエルザに救出された。

デュランダル対U-TIC機関

惑星アリアドネ消失の現場をJr.は調査するが、何一つ痕跡を見出せない。その後、調査を進めるために大破して無人となったヴォークリンデを調査するが、待ち構えていたU-TIC機関と戦闘になってしまう。デュランダルは戦闘により、U-TIC機関の艦を沈黙させた。

聖堂船(巨大グノーシス)内部

ハイパースペース内を航行中のエルザは、強制的に通常空間に引きずり出され、グノーシスの大群に囲まれる。KOS-MOSがヒルベルトエフェクトを展開するが、エルザは聖堂船といわれる巨大グノーシスに飲み込まれてしまう。内部でシオンたちは、まるでアリアドネ自体がグノーシス化してしまったかのような光景に出くわす。聖堂船の中心部で、ヴォークリンデより奪われたゾハルを発見する。ゾハルからアンドリューに波動が流れ込み、グノーシスと化した彼をシオンたちは倒す。アンドリューの心は虚無の浜辺にたどり着き、安らぎを得る。エルザとともに脱出したシオンたちはグノーシスの大群に追われる。駆けつけたデュランダルでさえ手に負えないグノーシスをKOS-MOSはすべて吸収した。

14年前のミルチア

連邦政府の中に入り込んだU-TIC機関により、クーカイ・ファウンデーション、第二ミルチア政府は反逆者とされ、連邦艦隊より砲撃を受ける。シオンたちは冤罪を晴らすため、改ざん不可能なAAAクラスのセキュリティーを持つKOS-MOSのメモリーにエンセフェロン・ダイブする。エンセフェロン空間の中は、シオンたちの記憶が共鳴した結果、14年前のミルチアが再現される。エンセフェロン空間に建つ教会の中でシオンたちは、レアリエンのフェブロニアに出会う。彼女は妹のセシリーとキャスを囚われの牢獄から解放してくれるようシオンに頼む。またネピリムは、KOS-MOSウ・ドゥの衝突により星々が砕ける未来をシオンたちに見せる。その後、彼女たちはKOS-MOSの深層領域プロテクトを解除し、現実に帰還する。

グノーシスに襲われるクーカイ・ファウンデーション

冤罪を晴らしたクーカイ・ファウンデーションに奇妙な歌声が流れた。シオンたちは、ファウンデーションの内部に大量に発生したグノーシスを駆逐するが、その隙にアルベドによってM.O.M.O.が拉致されてしまう。

ネピリムの歌声

ネピリムの歌声の内部で、アルベドM.O.M.O.の心に封印されたY資料を手に入れるため、彼女の心に侵入する。M.O.M.Oを救出するために歌声の内部に入ったシオンたちは、その中心部でアルベドと対峙する。衝突するアルベドJrの力をM.O.M.O.が中和する。そのとき、突然青マントの男が現れ、アルベドと青マントの男は言葉を交わし、それぞれ去っていった。

天の車

アルベドが天の車を起動させ、その砲頭が第2ミルチアの首都を向く。シオンたちはそれを阻止するため天の車に乗り込む。その最深部ではアルベドが待ち構えており、動力炉とグノーシスを融合させるが、シオンたちはそれを破壊した。

エンディング

第2ミルチアへ落ちていく天の車。シオンたちは天の車を分解し、それらは大気圏で燃え尽きる。天の車を脱出したエルザだったが、脱出の衝撃で大気圏進入角度が深くなってしまい、大気によって焼かれようとしていた。それをKOS-MOSが船外よりシールドをはってエルザを守った。

音楽

サウンドトラック光田康典によって作曲され、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団によって演奏された。

挿入歌「Pain」
歌 - Joanne Hogg
エンディングテーマ「Kokoro」
歌 - Joanne Hogg

CD

サウンドトラックCDは、当初デジキューブから発売されたが、倒産により廃盤。その後、2004年に光田康典が自社レーベルのスレイベルズより、一部楽曲を新たに録音し直して再発売した。

  • 「Kokoro (Theme from "Xenosaga Episode I") 」 - 2002年2月6日、デジキューブより発売。廃盤。主題歌・挿入歌収録の先行シングル。
  • 「ゼノサーガ オリジナル・サウンドトラック」 - 2002年3月6日、デジキューブより発売。廃盤。
  • 「Xenosaga Episode I」 - 2004年5月19日、プロキオンスタジオ(スレイベルズ)より発売。

  1. ^ ナムコ、2002年3月期決算説明会資料を公開 PS2「ACE COMBAT 04」日本で44万本、「ゼノサーガ」45万本”. GAME Watch (2002年5月30日). 2013年1月8日閲覧。
  2. ^ ファミ通 No.781』エンターブレイン、2003年12月5日、62頁。 
  3. ^ 「ゼノサーガ」の紆余曲折が「ゼノブレイド」を生んだ――不定期連載「原田が斬る!」,第7回はゼノシリーズ総監督の高橋哲哉氏にモノリスソフトの今を聞いた”. 4gamer.net (2019年6月8日). 2022年1月28日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h 電撃PlayStation Vol.201』メディアワークス、2002年3月8日、8-29頁。 
  5. ^ a b 『電撃PlayStation Vol.200』メディアワークス、2002年2月22日、70-73頁。 
  6. ^ 『ゼノサーガ エピソードⅠ オフィシャル設定資料集』エンターブレイン、2002年10月11日、69頁。 
  7. ^ 『ゼノサーガ エピソードⅠ オフィシャル設定資料集』エンターブレイン、2002年10月11日、7頁。 
  8. ^ 『電撃PlayStation Vol.184』メディアワークス、2001年8月10日、166-169頁。 






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