セントビンセント・グレナディーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/10 03:40 UTC 版)
国名
正式名称は、英語: Saint Vincent and the Grenadines([seɪnt ˈvɪnsənt ænd ðə ɡrɛnəˈdiːnz] ( 音声ファイル) セイント・ヴィンセント・アンド・ザ・グレナディーンズ)。国名はセントビンセント島とグレナディーン諸島(英語ではグレナディーンズ)で構成されることによる。英語ではまれに Saint を St. と省略することがある。
セントビンセントはカトリック教会の聖人「サラゴサのヴィセンテ」に由来する。これは、1498年にクリストファー・コロンブスが同島を「発見」した日がヴィセンテの祝日(1月22日)であったことに由来する。コロンブスは「サン・ヴィセンテ島 (Isla de San Vicente)」と名付け、フランス、イギリスと支配権が移った後も使用され続けている[1][3]。
グレナディーンはスペインの地名であるグラナダから由来すると言われているが、誰が使用し始めたかはよくわかっていない。余談ではあるが、地理的区分としての「グレナディーン諸島」は南のグレナダまで広がっており、「グレナダ (Grenada)」とグレナディーン諸島は同じ語源である。
日本語の表記は、セントビンセント及びグレナディーン諸島(外務省の紹介[4])、セントビンセント・グレナディーン。前半部はセントヴィンセント、後半部は英語の発声に準じたグレナディーンズとも表記されることがある[5]。日本語における国名の漢字表記はほぼ使用されていない。略称はセントビンセントが広く使用されており、在外公館は「在セントビンセント日本国大使館」と呼ばれている[6]。また英語の頭文字から取ったSVGもあるが、画像形式のScalable Vector Graphicsと混同される可能性がある。
- ^ a b c “Saint Vincent and the Grenadines”. 中央情報局 (2021年9月3日). 2021年9月11日閲覧。
- ^ a b c “Report for Selected Countries and Subjects: October 2020”. 国際通貨基金 (2020年10月). 2021年9月11日閲覧。
- ^ “Saint Vincent and the Grenadines”. Worldstatemen.org. 2021年9月11日閲覧。
- ^ “セントビンセント及びグレナディーン諸島”. 外務省 (2021年7月20日). 2021年9月11日閲覧。
- ^ 例は『セント・ビンセント・グレナディーンズ』 - コトバンクなど。
- ^ 在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の別表第一を参照。
- ^ “噴火で大規模な停電、近隣の島にも影響 カリブ海のセントビンセント島”. CNN (2021年4月12日). 2021年4月12日閲覧。
- ^ “Kevin Lyttle Biography”. Oldies.com. 2021年8月28日閲覧。
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