シートベルト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/24 00:06 UTC 版)
日本以外の状況
2011年、をFIA(国際自動車連盟)が世界約100か国のシートベルト着用義務状況を調査したところ、ほとんどの国で着用義務が定められていた。ただし、内容については義務を前席のみにとどめている国やアメリカ合衆国などのように州ごとに着用義務の有無が異なる国もある[7]。
備考
サブマリン現象
サブマリン現象とは2点式シートベルトなどで衝突時に腰部ストラップが骨盤上を滑り上がり腹部を圧迫する現象をいう[4]。
衝突後の脱出・救出
素材の項に先述の通り、シートベルトのストラップはとても頑丈にできているが、その頑丈さが事故の際の脱出や救出に障害となる場合もある(切断にはナイフが必要。鋏では歯が立たない)。
そのため、近年ではシートベルトを切断するための専用ナイフ(シートベルトカッター)と、窓(強化ガラスのため素手では割れず、同じく救出や脱出の妨げとなる)を割るためのレスキューハンマーがセットになっている非常用の脱出工具が市販されており、自動車のピラーや床などに取り付けることができるようになっている(ただし、取り付ける方法によっては裏側に隠れた配線などを傷つけてしまう可能性があるため、自動車販売店に相談をした上で取り付けることが好ましい)。
尚、シートベルトを切る時には握りの下についた刃を使い、窓を割る時には反対側にあるハンマー(通常のハンマーと異なり打撃面が鋭利な円錐形になっており、サイドウィンドウなら一撃で破壊できる)を使うようになっている物が多い。
脚注
注釈
- ^ 例外規定・除外規定・車両も大きさ・排気量の規定もあるため、シートベルトをしなくても良いかどうかは確認をとったほうが良い。
出典
- ^ ナショナルジオグラフィックス『クラッシュサイエンス』
- ^ JAF Traffic Safety Report (PDF)
- ^ “カーライフマガジン【知って得する、CAR INFO】:シートベルトの正しい装着方法 - タイムズクラブ”. 2009年4月15日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “第4編付則”. 日本自動車連盟. 2019年10月4日閲覧。
- ^ 腹くくりタスキがけ 運転席は3点ベルト」『朝日新聞』昭和49年(1974年)6月8日夕刊、3版、11面
- ^ 道路交通法施行令第26条の3の2及び座席ベルトの装着義務の免除に係る業務を定める規則(昭和60年国家公安委員会規則第12号
- ^ 海外のシートベルト着用・チャイルドシート使用義務 JAFホームページ 2018年1月28日閲覧
シートベルトと同じ種類の言葉
ベルトに関連する言葉 | サンチュール シートベルト ズボン吊り 調帯 |
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