ザック・ワイルド 使用機材

ザック・ワイルド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/13 08:15 UTC 版)

使用機材

ギター

トレードマークとなっている「ブルズアイ」デザインのレスポール・モデル
ランディ・ローズ・モデルのフライングVを持つザック

彼が使用するギターは、ギブソンギブソン・レスポール・カスタムがほとんどである。レコーディングではサスティナー搭載モデルもしばし使用する。同社から自身のシグネイチャー・モデルのレスポール・モデルも製作・販売されており、ライブ等で主に使用されるのはこのモデルである。また、同社からはトレードマークのサークル模様を施し、フロイド・ローズ・トレモロユニットを搭載した「フライングVカスタム」が製造されており、こちらもライブなどで使用している。

親交の深かったダイムバッグ・ダレルが、2004年に凶弾に倒れてからは、ダレルを偲んで彼のシグネチュアモデル(Razorback)も使用するようになった。これは、ダレルが自身の新しいモデルを製作する際に、親友であるザックとエドワード・ヴァン・ヘイレンに送った(残した)物で、それぞれのトレードマークとされている模様が施されている[4]

近年、幼少の頃からのヒーローであるランディ・ローズモデルのギターも使用している。

自身が使用するギターには、ほぼすべてのギターにEMG社製のアクティブサーキットを使用したピックアップが使用されている。パワフルでノイズが少ない独特の音質が気に入っている、とのこと。EMGが搭載されていないギターにも後に搭載する改造を行っている。

2015年からは自身のブランド「Wylde Audio」のギターを使用している。

アンプ

オジーのバンド加入当時は、リー・ジャクソンの改造によるマーシャルの100Wアンプとメタルトロニクスのスピーカーユニットを使用していたが、後にマーシャルのJCM800 2203に変更。これは、現在ではザックのトレードマークとなっている。

2002年には、ザック・ワイルドモデル「Marshall JCM800ZW」が、マーシャル社から発売されている[5]。真空管は、グルーブチューブ社製のパワー管GT-6550Rとプリ管GTECC83S、GT-12AX7-CまたはMを主に使用している。

スピーカーユニットは、エレクトロヴォイス社のEVM-12L "Black Lable" で、これをザックのために制作されたマーシャル製キャビネットに搭載している。彼は自身のスピーカーキャビネット群をウォール・オブ・ドゥーム(滅びの壁)と呼んでいる。

Groove Tubes




エフェクター

オジーのバンド加入当時は、ラック式のエフェクターを多用していたものの、現在はほとんど使用していない。ライブでは、ワウとロトバイブ、オーバードライブコーラスの4つだけしか使用しないことも多い。

ワウには、ピックを数枚重ねてテープで重ねたものをペダルの下に挟み、自分のお気に入りの音(いわゆる「半踏み」の音)が出る位置でペダルを止められるように工夫していた。

ジム・ダンロップ社より、ザック・ワイルドモデルのエフェクター、ZW-44 [WYLDE OVERDRIVE]とZW-38 [BLACK LABEL CHORUS]、ワウペダルZW-45 [ZAKK WYLDE SIGNATURE WAH]がMXRブランドで発売されている。また、ZW-44 [WYLDE OVERDRIVE]は生前のダイムバッグ・ダレルも使用していた。

2023年 MXR WYLDE AUDIO Stomp Box発表

 

MXR WYLDE AUDIO 2023




  1. ^ ザックに応募を勧めたのは、当時ガールフレンドだった現夫人で、この頃ザックは、ガソリンスタンドで働いていたという。オジーは、当初ザックのテープを聴き、「ただのランディのコピーだ」と捨て置いたが、当時バンドのドラマーだったランディ・カスティロの勧めにより、オジーはザックをオーディションに呼ぶことにしたとされる。
  2. ^ 彼は、ビール好きなことでも知られている。実際、ライブの最中もアンプの上には「水分補給のためのビール」が置かれている事が多い。「黒ビールが好き」とも雑誌のインタビューで語っている。本人曰く「日本のビールは最高」らしい。日本のビールの中ではサッポロビールの黒ラベルが一番のお気に入りで、これが「Black Label Society」というバンド名の由来となった。
  3. ^ ザック・ワイルド、Wylde Audioギター誕生 BARKS 2016年1月29日 2017年3月9日 閲覧
  4. ^ ザックは本来、ピックアップ(ギターの弦振動を電気信号に変換する部品)はアクティブ(電池を使用する)タイプのものを愛用するが、それにも関わらずパッシブ(電池を使用しない)ピックアップを搭載した、DEANのダレルモデルを使用しているあたりに、ダレルに対する敬愛の深さを窺い知ることが出来る(現在はEMGピックアップに交換されている)。また、この縁でDEAN社からもモデルギターが製造されるようになり、新たにSGとフライングVを掛け合わせたシェイプを持った「SGV “Muddy Bullseye”」が製造された。なお、このモデルにもサークル模様とEMGピックアップという一連の使用が施されている。
  5. ^ これは、現在もステージ上に置かれているが、実際に本人が使用しているのは、舞台裏に置いてある1980年代のマーシャルJCM800である。
  6. ^ YOUNG GUITAR 2017年11月号 24~25p






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