ゴーラ人 人口

ゴーラ人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/04 05:26 UTC 版)

人口

ユーゴスラビア時代のコソボの行政区分。コソボ最南端の青の部分がゴーラ自治体であり、ゴーラ人は多数派を形成していた。

1991年のユーゴスラビアの国勢調査では、ゴーラ自治体のゴーラ人人口は16,000人程度とされた。ゴーラ人の指導者たちは、現在もゴーラに留まっているゴーラ人は10,000人を下回ると推測しており、多くがアルバニアの首都ティラナなどへ流出したと見られている。ゴーラ人たちは、不安定な地域情勢と経済危機によって多くの人々がコソボを去ることを余儀なくされているとしている。また、迫害や差別があるとの指摘もされている[13]。コソボを統治する国連機関であるUNMIKは、自治体の境界を引きなおし、ゴーラ人が多数派を形成していたゴーラ自治体を別の自治体と合併させた。ゴーラ自治体は、北に隣接しアルバニア人が多数派を占めるオポヤ / オポリェ英語版と合併し、新設されたシャリ / ドラガシュ英語版自治体では少数派となった。

集落

以下はゴーラ人の集落の一覧である。括弧内はゴーラ語によるキリル文字表記である。

ゴーラ人ディアスポラ

ゴーラはほぼ2世紀にわたって低開発地域であり、多くの男性住民が地域外に出稼ぎに行った。このため、中央セルビア(特にベオグラード、3,340人)、ヴォイヴォディナ(606人)、マケドニア共和国(特に西部地域)、ボスニア・ヘルツェゴビナイタリアギリシャトルコ、そしてアルバニアやユーゴスラビアの共産主義政府から逃れるために1940年代以降はアメリカ合衆国(特にニューヨークロサンゼルス)への移住が起こった。


  1. ^ Albania: from anarchy to a Balkan identity, Miranda Vickers, James Pettifer, C. Hurst & Co. Publishers, 1997, ISBN 1850652791, p. 205.
  2. ^ Albania: geografia della transizione Luca Zarrilli, Published by F. Angeli, 1999, p. 74.
  3. ^ Dokle, Nazif. Reçnik Goransko (Nashinski) -albanski, Sofia 2007, Peçatnica Naukini akademiji "Prof. Marin Drinov", s. 5, 11
  4. ^ Kosovo: the Bradt travel guide, Gail Warrander, Verena Knaus, Published by Bradt Travel Guides, 2007, ISBN 1841621994, p. 211.
  5. ^ Historical dictionary of Kosova, Robert Elsie, Scarecrow Press, 2004, ISBN 0810853094, p. 70.
  6. ^ Bulgarians in the region of Korcha and Mala Prespa (Albania) nowadays, Balkanistic Forum (1-3/2005), South-West University "Neofit Rilski", Blagoevgrad, Pashova, Anastasija Nikolaeva; Issue: 1-3/2005, Page Range: 113-130.
  7. ^ Religion and the politics of identity in Kosovo by Gerlachlus Duijzings, C. Hurst & Co. Publishers, 2000, ISBN 185065431X, p. 27.
  8. ^ Who are the Macedonians? by Hugh Poulton, edition: 2, revised, C. Hurst & Co. Publishers, 2000, ISBN 1850655340, p. 209.
  9. ^ България в Първата световна война, Германски дипломатически документи, т. ІІ, 1916-1918 г., София 2005, с. 70-71, Avramovski, Živko, Ratni ciljevi Bugarske i Centralne sile 1914-1918, Beograd 1985, s. 243-244.
  10. ^ Goran speech by dr. Radivoje Mladenovic (セルビア語)
  11. ^ a b Dokle, Nazif. Reçnik Goransko (Nashinski) - Albanski, Sofia 2007, Peçatnica Naukini akademiji "Prof. Marin Drinov", s. 5, 11, 19 (Nazif Dokle. Goranian (Nashinski) - Albanian Dictionary, Sofia 2007, Published by Bulgarian Academy of Sciences, p. 5, 11, 19)
  12. ^ [1]
  13. ^ Update on the Kosovo Roma, Ashkaelia, Egyptian, Serb, Bosniak, Gorani and Albanian communities in a minority situation (PDF) , UNHCR Kosovo, June 2004


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