グラス・オニオン
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その後
2006年に発売された『LOVE』には「今日の誓い」、「ハロー・グッドバイ」、「マジカル・ミステリー・ツアー」、「ペニー・レイン」、「オンリー・ア・ノーザン・ソング」、「エリナー・リグビー」の要素とリミックスしたバージョンが収録された[15]。
2018年にインデペンデント誌のジェイコブ・ストルワーシーは、アルバム『ザ・ビートルズ』収録曲を対象としたランキングで本作を10位に挙げ、「レノンは、バンドの楽曲のタイトルを並べた象徴的な歌詞で、自身のちょこざいな一面を受け入れた。その代わりにファンに悪戯するかたちで、自身の楽曲が実際よりも意味のあるものと思わせるように作られている」と評した[16]。
2022年に映画『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』が公開され、同作のエンドクレジットで本作が使用された[17]。
ミュージック・ビデオ
2018年11月9日に『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム) 50周年記念ニュー・エディション』が発売され、同作に収録されている「グラス・オニオン」の2018年最新ステレオ・ミックスを用いたミュージック・ビデオが制作された。このミュージック・ビデオは、当時ホワイト・アルバムのアート・ディレクターを務めたリチャード・ハミルトンとマッカートニーによって制作されたアルバム『ザ・ビートルズ』のオリジナル・ポスターのコラージュを再構成したもので、ビートルズのメンバー4人から提供された写真やイラスト、アニメ映画『イエロー・サブマリン』や過去作のミュージック・ビデオの映像などが使用されている[18][19]。
クレジット
- ビートルズ
- 外部ミュージシャン・スタッフ
-
- ジョージ・マーティン - ストリングス編曲
- ヘンリー・ダティナー、エリック・ボウイ、ノーマン・レダーマン、ロナルド・トーマス - ヴァイオリン
- ジョン・アンダーウッド、キース・カミングス - ヴィオラ
- エルドン・フォックス、レジナルド・キルビー - チェロ
注釈
- ^ 本作の前に収録されている「バック・イン・ザ・U.S.S.R.」と「ディア・プルーデンス」のドラムは、ポール・マッカートニーが演奏している[4]。
- ^ このデモ音源は、1996年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』や2018年に発売された『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム) 〈スーパー・デラックス・エディション〉』に収録された[9]。
- ^ 実際に映画でセイウチの着ぐるみを着用したのはレノンで、マッカートニーはカバの着ぐるみを着用した。
- ^ 1987年にハリスンが発表した楽曲「FAB」のミュージック・ビデオには、本作のフレーズを連想させるセイウチの着ぐるみを着用したベーシストが登場している[11]。
出典
- ^ DeRogatis, Jim; Kot, Greg (2010). The Beatles vs. The Rolling Stones: Sound Opinions on the Great Rock 'n' Roll Rivalry. Voyageur Press. p. 79. ISBN 978-0760338131
- ^ Miles 1997.
- ^ a b c d e f g h i j k White Album 2018, p. 13.
- ^ White Album 2018, pp. 12–13.
- ^ Wenner, Jann (21 January 1971). "Lennon Remembers, Part One". Rolling Stone (Interview). San Francisco: Wenner & Gleason. 2020年9月28日閲覧。
- ^ Edmondson 2010, p. 111.
- ^ Halpin, Brooke (2017). Experiencing the Beatles: A Listener's Companion. Lanham, Maryland: Rowman & Littlefield. p. 48. ISBN 978-1-442-27144-9
- ^ a b “真実のビートルズ・サウンド[完全版]『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』全曲解説”. ギター・マガジン. リットーミュージック. 2020年10月12日閲覧。
- ^ “ザ・ビートルズ、ホワイト・アルバム50周年記念盤が登場”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク (2018年9月25日). 2019年4月11日閲覧。
- ^ Lennon, John; McCartney, Sir James Paul; Harrison, George; Starkey, Sir Richard (2002-09-01). The Beatles Anthology. San Francisco: Chronical Books. p. 306. ISBN 978-0-81183-636-4
- ^ “1967年のビートルズ・サウンドを再現した「彼らがファブだったころ / When We Was Fab」”. uDiscover. UNIVERSAL MUSIC JAPAN (2020年2月6日). 2020年9月28日閲覧。
- ^ a b c Womack 2016, p. 170.
- ^ Davies, Hunter (2016). The Beatles Book. London: Ebury Publishing. pp. 928-929. ISBN 978-1-473-50247-5
- ^ a b c d e f g Spignesi & Lewis 2009, p. 334.
- ^ a b Winn 2009, p. 218.
- ^ Stolworthy, Jacob (2018年11月22日). “The Beatles' White Album tracks, ranked - from Blackbird to While My Guitar Gently Weeps”. The Independent (Independent News & Media) 2020年9月28日閲覧。
- ^ Gleiberman, Owen (2022年9月10日). “'Glass Onion: A Knives Out Mystery' Review: As Sharp as the First One”. Variety. Variety Media. 2023年1月20日閲覧。
- ^ “『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』50周年記念エディションから「グラス・オニオン」の新しいMVが公開! - ザ・ビートルズ”. ユニバーサルミュージック (2018年11月2日). 2019年4月11日閲覧。
- ^ “ビートルズ、『ホワイト・アルバム』50周年盤より“Glass Onion”のミュージック・ビデオが公開”. NME Japan. BandLab UK (2018年10月31日). 2020年9月28日閲覧。
- ^ MacDonald 2005, pp. 311–314.
- ^ Jarnow, Jesse. Live Phish, Vol. 13: 10/31/94, Glens Falls Civic Center, Glens Falls, NY - Phish | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年9月28日閲覧。
- ^ Ankeny, Jason. Glass Onion: Songs of the Beatles - Various Artists | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年9月28日閲覧。
固有名詞の分類
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