キー・ホイ・クァン キー・ホイ・クァンの概要

キー・ホイ・クァン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 17:53 UTC 版)

キー・ホイ・クァン
Ke Huy Quan
キー・ホイ・クァン(2018年)
別名義 ジョナサン・キー・クァン、ジョナサン・クァン、關繼威
生年月日 (1971-08-20) 1971年8月20日(52歳)
出生地 ベトナム共和国 サイゴン
国籍 アメリカ合衆国
職業 俳優、武術指導
活動期間 1984年 -
配偶者 エコー・クァン
主な作品
映画
インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
グーニーズ
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
テレビドラマ
ロキ
 
受賞
アカデミー賞
助演男優賞
2022年エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
全米映画批評家協会賞
助演男優賞
2022年『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
ニューヨーク映画批評家協会賞
助演男優賞
2022年『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
ロサンゼルス映画批評家協会賞
助演俳優賞
2022年『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
放送映画批評家協会賞
助演男優賞
2022年『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
ゴールデングローブ賞
助演男優賞
2022年『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
全米映画俳優組合賞
助演男優賞
2022年『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
キャスト賞
2022年『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
その他の賞
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キー・ホイ・クァン
中国語
繁体字 關繼威 [1]
発音記号
標準中国語
漢語拼音Guān Jìwēi
粤語
イェール粤拼Gwāan Gaiwāi
日本語
漢字 関繼威
ベトナム語
ベトナム語Quan Kế Huy[2]

来歴

ベトナム共和国・サイゴン(現:ホーチミン)で中国系の一家に9人兄弟姉妹の7人目の子として生まれた。中国語名は關繼威。1975年のサイゴン陥落に伴って一家でベトナムを離れ、香港を経てアメリカ合衆国へと移住した。その経緯からベトナム語、広東語、北京語、英語等を話すマルチリンガルである。

1980年代に子役として『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984年)のショート・ラウンド役や『グーニーズ』(1985年)のデータ役といったハリウッドのヒット映画に出演。日本ではファンクラブが出来るなどアイドル的な人気を得た[3]

その後も数本のアメリカや台湾の映画に出演したが、当時のハリウッドはアジア系俳優に与えられる役が少なかったことや映画制作の方に興味が移ったことから、俳優業を一時休止し、映画監督を志して南カリフォルニア大学映画学部へと進学した[3][4]

21世紀に入ると、『X-MEN』や『拳神 KENSHIN』、ジェット・リー主演の『ザ・ワン』などに制作スタッフ(武術指導のアシスタント)として参加するようになり、2004年には日本の木村拓哉が出演したウォン・カーウァイ監督の『2046』にも助監督として参加し、ウォン監督の広東語を木村に英語で伝えるという通訳としての役割も果たした[4]

2010年代後半になると、『クレイジー・リッチ!』(2018年)や『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021年)のようにアジア系俳優に役柄が与えられる機会が急増したことを受けて、約30年ぶりに俳優業に復帰する決断をした[3][4]

2022年の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で俳優としての本格的なカムバックを果たす。『グーニーズ』でチャンク役だった、元子役で弁護士のジェフ・コーエンとは現在も友人で、同作への出演交渉はコーエンが担当していた[5]。本作における演技が評価され、第95回アカデミー賞助演男優賞を受賞。同部門におけるアジア系俳優の受賞は、1984年の『キリング・フィールド』で受賞したハイン・S・ニョール以来、38年振りであった[6]

名義

俳優業を始めた当初は出生名の「キー・ホイ・クァン」として活動していたが、マネージャーから「アメリカ風の名前を付ければよくなるかもしれない」と勧められ、活動初期は「ジョナサン・クァン」や「ジョナサン・キー・クァン」とクレジットされているものがある。俳優活動の再開にあたり、活動名を出生名に戻している[7]


  1. ^ 蕭采薇. “獨/季芹17歲第一個緋聞對象是他! 關繼威:看到她現在很幸福” (中国語). ETtoday. 2022年5月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月12日閲覧。
  2. ^ Quan Kế Huy nhớ thời chật vật ở Hollywood” (ベトナム語). VTV (2023年1月11日). 2023年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月13日閲覧。
  3. ^ a b c 若田悠希 (2023年3月13日). “難民から「インディ・ジョーンズ」の人気子役へ。キー・ホイ・クァンが語る、50歳での俳優復帰と“人生の転機””. ハフポスト. 2023年3月19日閲覧。
  4. ^ a b c 倉本拓弥 (2023年3月2日). “二度と演技ができないと思った…『グーニーズ』元子役、俳優復帰を決めた日”. シネマトゥデイ. 2023年3月19日閲覧。
  5. ^ Feinberg, Scott (2023年1月10日). “Austin Butler, Colin Farrell, Brendan Fraser, Jeremy Pope, Ke Huy Quan, Adam Sandler and THR’s Actor Roundtable”. The Hollywood Reporter. 2023年1月10日閲覧。
  6. ^ 【アカデミー賞速報】助演男優賞はキー・ホイ・クァン、アジア系の受賞は38年ぶり”. 映画ナタリー (2023年3月13日). 2023年3月19日閲覧。
  7. ^ キー・ホイ・クァン、オスカー受賞時に出生名で呼ばれて「感動」 一時期は「ジョナサン」を使用”. cinemacafe.net (2023年3月14日). 2023年3月14日閲覧。
  8. ^ “「ロキ」シーズン2、平川大輔ら日本版声優続投!キー・ホイ・クァンの声は水島裕”. シネマトゥデイ. (2023年10月3日). https://www.cinematoday.jp/news/N0139312 2023年10月3日閲覧。 


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