キリング・フィールド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/18 04:14 UTC 版)


キリング・フィールド(クメール語: វាលពិឃាត - viel pi-kʰiet、英語: Killing Fields)は、ポル・ポト政権下のカンボジアで、大量虐殺が行われた刑場跡の俗称。
クメール・ルージュの秘密警察である「サンテバル」[1]は、知識人・伝統文化継承者・教師・宗教関係者などを反革命的な者と見なして次々と殺害した。
後には、クメール・ルージュの地方機関や事業所の幹部までもが反乱の恐れ有りとして殺害されていった。
これら多数のカンボジア人が殺害された刑場が、現在のカンボジア各地で「キリング・フィールド」と呼ばれている場所である。
最も有名な物は、首都プノンペンにあった政治犯収容所S21(トゥール・スレン)に付属する刑場として造られた、チュンエクのキリングフィールド(写真)である。
2025年の第47回世界遺産委員会において、「カンボジアの記憶の場所群 : 弾圧の中心地群から平和と反省の各所まで」の構成資産として、ユネスコが推進する記憶の場所に相当すると認められ世界遺産に登録された[2]。
脚注
- ^ クメール語で「平和の守護者」の意味。
- ^ カンボジア大虐殺現場、世界遺産に 「深刻な人権侵害の証拠」―ユネスコ 時事通信 2025年7月12日
参考文献
関連項目
- ゼロ年 - プノンペン陥落の通称
- キリング・フィールド (映画) - カンボジア内戦における虐殺を題材としたイギリス映画
- カンボジア特別法廷
- カンボジア大虐殺
「キリング・フィールド」の例文・使い方・用例・文例
固有名詞の分類
映画作品 |
サマー・デイズ 天下の快男児 旋風太郎 キリング・フィールド 栄光への道 リラの門 |
- キリング・フィールドのページへのリンク