エイサー 構成

エイサー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/02 02:00 UTC 版)

構成

エイサーは、地域の集落単位で若者を中心として一団(青年会)を結成して行なわれる。

太鼓エイサー

太鼓エイサーは現在では全県的に盛んであるが、特に沖縄市勝連半島など中頭郡のものが有名である。伝統的なスタイルに比べてマスゲーム的な要素が強いため、人数が多い方が見栄えがすることが多い[8]。一つの集団が数十人から時には100人を超えることもある。

旗頭(はたがしら)
エイサーの先頭に立ち、その地域の名を記した高さ3~4mのを持つ。エイサーオーラセーに際しては、自らの一団を誇示するためにことさらに高く旗を掲げたり、相手の旗とぶつけ合ったりする。
太鼓打ち(たいこうち(テークウチ))
エイサーで太鼓を持って踊るのは基本的に男性である。盆踊りで櫓に置かれるような直径50cmほどの大太鼓(ウフデークー)、のような形をした直径30cmほどの締太鼓(シメデークー)、片面だけに皮を張った直径20cmほどのパーランクーの3種がある。地域によってはパーランクーのみ、大太鼓と締太鼓のみといった構成のこともある。太鼓踊りは頭巾(マンサージ)を被って、一団で統一された打掛羽織等を着る。下半身は白ズボンに黒白ストライプの脚絆を付けたりニッカボッカーをまとい、足袋を履いている。
また、勝連半島の一部では白い下着の上に黒っぽい着物を着て裾をからげる、遊行僧のような格好がみられる[9]
手踊り(ておどり(ティモーイ、テーモーヤー))
男性が太鼓を持って踊るのに対し、女性は何も持たずに踊る。が、地域によっては四つ竹(ヨツダケ、ユチダキ)や手拭(ティサジ)、など、道具を使って踊る所もある。男性は太鼓打ちと同様、女性は袖をまくったを着ることが多い。
地謡(じうたい(ジカタ、ジウテー))
一団の先頭又は最後尾で三線を弾き、唄う。主に青年会のOBや地域の名人・老人であったりする。通常2-6人が地謡を務める。かつては一団とともに歩くのが一般的であったが、現在では軽トラックの荷台等でマイクの前で演奏するのが普通である。
京太郎、三郎(チョンダラー、サナジャー、サンダー、サンラー)
京太郎は元々は日本本土から渡来した念仏の芸であったが、古くからエイサーの中の重要な要素であった。これを務める男性は顔面を白く塗り、勇壮な太鼓打ち、優美な手踊りの脇で道化役を演じる。また時には隊列の整理役なども担う。

  1. ^ a b 小松、2004年、P.54
  2. ^ a b 小松、2004年、P.55
  3. ^ 中津川、2007年、P.32
  4. ^ 小松、2004年、P.56
  5. ^ エイサーのまち沖縄市”. 沖縄市. 2016年7月6日閲覧。
  6. ^ 中津川、2007年、P.35
  7. ^ 中津川、2007年、P.31
  8. ^ 小松、1997年、P.77
  9. ^ 小松、2004年、P.59
  10. ^ 小松、1997年、P.74
  11. ^ 小松、2004年、P.63
  12. ^ 小松、2004年、P.61
  13. ^ 新宿で「新宿エイサーまつり」 沖縄から4チーム参加、伝統芸能を間近に”. 新宿経済新聞. 2021年8月29日閲覧。






エイサーと同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「エイサー」の関連用語

エイサーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



エイサーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのエイサー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS