ウィリアム・シャトナー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/12 09:21 UTC 版)
ウィリアム・シャトナー William Shatner | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
本名 | William Alan Shatner[1] | ||||||||
生年月日 | 1931年3月22日(92歳) | ||||||||
出生地 | モントリオール | ||||||||
国籍 | カナダ | ||||||||
配偶者 |
Gloria Rand (1956–1969) Marcy Lafferty Shatner (1973–1994) Nerine Kidd-Shatner (1997–1999) Elizabeth Anderson Martin (2001–) | ||||||||
主な作品 | |||||||||
『宇宙大作戦』 『ボストン・リーガル』 | |||||||||
|
人物
ラジオ DJ としても、レギュラー番組を持っていた。他にもSF作家の顔も持ち、小説『サイバー・ドラック/テクウォー』を執筆するなど多彩な芸術家として知られる。
長寿人気 TV シリーズ・『スタートレック』シリーズのジェームズ・T・カーク役、そして近年では、『ボストン・リーガル』のデニー・クレイン役(プライムタイム・エミー賞とゴールデングローブ賞との両方で最優秀助演男優賞を受賞した)で知られる。2010年のバンクーバーオリンピックでは、3月1日(日本時間)にBCプレイス・スタジアムで行われた閉会式に登場し、故郷への賛辞を述べた。
略歴
生い立ち
ユダヤ系オーストリア・ハンガリー帝国&ウクライナ&リトアニア系カナダ人である。 祖父母の全員がエスニシティはユダヤだが、それぞれオーストリア・ハンガリー帝国やウクライナやリトアニアの出身あるいは在住歴を持ち、本人はカナダ国籍。 ポーランド及びハンガリー系ユダヤ人移民の家庭に生まれる[2][3]。カナダに生まれ育ったが、華やかなハリウッド黄金時代を夢見、早くから芸能界に憧れて成長する。小学生のころにラジオ番組に出演、その後はTVにも出始め積極的に芸能活動を開始。評判が広がって10代のころにはDJとして本格的にラジオにレギュラー出演する。マギル大学入学後は、舞台演劇をはじめ、俳優として数多くの舞台公演を経験。学士も取得[4]。やがて1957年、生まれて初めて映画に出演、『カラマゾフの兄弟』で映画俳優としてのキャリアをスタートさせた。その後はブロードウェイでもシアターワールド賞を受賞。順調にスター街道を駆け上がった。
スタートレック
1966年、TV シリーズ『宇宙大作戦』がスタート。カーク船長役で永く主演を務め、一気にブレイク。レナード・ニモイやジョージ・タケイ、ジェームズ・ドゥーアン などと共演して世界中のSFファンを虜にし、日本でも世代を越えてカルト的に支持を集めた。一時、シリーズが途切れるが1979年『スタートレック』シリーズとして映画化されて大ヒットを記録。以降、年度を挟み6作も製作され、後年は自らも主演のみならず製作総指揮、監督、脚本などを担当し、作品の中核を担った。1994年、『スタートレック ジェネレーションズ』を区切りとしてカークを卒業した(しかし、その後、後日談となるオリジナル小説を自ら執筆している。スタートレックに関する日本語資料一覧を参照のこと)。
その他
『スタートレック』以外の代表作としては自ら執筆したSF小説の映像化『サイバー・ドラッグ/テクフォー』シリーズの主演、1982年スタートのTVドラマ『パトカーアダム30』の主演などが名高い。また、子供向けアニメーションの声優としても活躍している。近年では、上述のように『ボストン・リーガル』のデニー・クレイン役における演技が非常に高く評価され、プライムタイム・エミー賞、ゴールデングローブ賞の最優秀助演男優賞を受賞している。アメリカの旅行予約サイトであるプライスラインドットコムのイメージ俳優となっており、同社のトップページやTVCMに登場している。自分が出演した作品は見ないので、自分が監督した『スタートレックV 新たなる未知へ』以外の『スタートレック』も見たことはないと語っている[5]。
趣味と私生活
4度の結婚歴がある。2度目の妻マーシー・ラファティは、映画『スター・トレック』に出演している(ミス・デファルコ役)[6]。だが、3度目の妻とはプール事故により死別するという悲しい過去を経験。その後は2001年に27歳年の離れたモデルと再婚する。2019年、その四度目の妻とも離婚を申請している[7]。
ケベック州出身という事もあり、英語とフランス語共に堪能である。また、俳優業以外の職業はドーベルマン犬のブリーダー、競走馬騎手としての顔も有名。趣味は乗馬、テニスでありプロ並の腕を誇っている。
2006年に腎臓結石を摘出しチャリティー企画で販売、$25,000の値をつける[8]。 髪に関して気にして、メイク室にはマスコミはシャットアウトしていた。
シャトナーとスタートレックの他のメンバーとの微妙な関係はよく知られた有名な話であり、そのことはタケイの自伝などにもかなり詳しく書かれている[9]。そうした背景も含め、スタートレックの秀逸なパロディーであり、またトレッカー愛溢れるオマージュ作品、1999年の映画『ギャラクシー・クエスト』では、ティム・アレンが私生活のシャトナーに該当する主人公を演じている。
2021年3月30日、WWEより2020年度のWWE殿堂への殿堂入りが発表される。[10]
2021年9月、民間宇宙企業ブルー・オリジンの宇宙船「ニューシェパード」の二度目の宇宙飛行に搭乗予定であると報じられた[11]。2021年10月13日、90歳にして11分間の飛行を行い、この時点で宇宙飛行を行った最高齢の人物となった[12]。
- ^ “William Shatner warns against social media imposter with middle name Alan”. New York Daily News. (2022年8月17日)
- ^ “More William Shatner than Captain Kirk”. The Telegraph (London). (2008年6月28日)
- ^ “William Shatner Biography (1931–)”. Filmreference.com. 2009年9月13日閲覧。
- ^ “Shatner, William”. The Canadian Encyclopedia. 2010年5月6日閲覧。
- ^ Adams, Stephen (2008年2月8日). “William Shatner 'never watched Star Trek'”. The Telegraph. 2011年8月9日閲覧。
- ^ Star_Trek:_The_Motion_Picture_(1979)_-_Full_Cast_&_Crew_-_IMDb
- ^ “『スター・トレック』ウィリアム・シャトナー、18年連れ添った妻との離婚を申請”. 海外ドラマNAVI. 2021年1月18日閲覧。
- ^ “ウィリアム・シャトナー、自分の腎臓結石を売る”. シネマトゥデイ. (2006年1月24日) 2013年3月8日閲覧。
- ^ George Takei, To The Stars: Autobiography of George Takei. Simon and Schuster. 2015. ISBN 9780743434201
- ^ William Shatner to be inducted into WWE Hall of Fame Class of 2020 WWE.com 3月30日参照
- ^ “「スタートレック」カーク船長役ウィリアム・シャトナー、実生活でも宇宙へ”. nikkansports.com. 2021年9月26日閲覧。
- ^ “William Shatner goes to space on Blue Origin mission”. CNN. 2021年10月14日閲覧。
- ^ レナード・ニモイと共に出演。スター・トレックの偉大なる象徴~追悼 レナード・ニモイ~|洋画専門チャンネル ザ・シネマ 2023年9月17日閲覧。
- 1 ウィリアム・シャトナーとは
- 2 ウィリアム・シャトナーの概要
- 3 主な出演作品
- 4 脚注
固有名詞の分類
- ウィリアム・シャトナーのページへのリンク